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帝国の復興と啓蒙の未来
著者 中田考
読み終わったとき、もっとも危険な世界史が見えてくる。イスラームの側からしか見えない歴史を解き明かし未来を予見する。19世紀は西欧列強による世界の植民地化の時代、20世紀は...
帝国の復興と啓蒙の未来
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帝国の復興と啓蒙の未来
商品説明
読み終わったとき、もっとも危険な世界史が見えてくる。
イスラームの側からしか見えない歴史を
解き明かし未来を予見する。
19世紀は西欧列強による世界の植民地化の時代、20世紀は2度にわたる世界大戦による西欧の破産とその破産管財人である米ソによる残務処理の時代であった。21世紀は、西欧の覇権の下にあった中国文明、ロシア文明、インド文明、イスラーム文明の再興による文明の再編の時代となる。シルクロード経済圏の覇者を目指す中国の一路一帯構想、ロシアのウクライナ内戦、クリミア危機への介入は、「大陸国家」中国とロシアが文明の再編の主役であることを示しているが、実のところ影の主役はイスラーム世界(ダール・イスラーム)である。イスラームは、西欧の世界支配の枠組「領域国民国家システム」自体を揺るがす可能性を秘めているのである。(「あとがき」より)
最新の中東情勢分析に加え、長年のイスラーム研究と著者の思想を凝縮した他の誰にも書けない生きた世界史! !
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人類史におけるイスラームの役割
2019/08/17 21:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮坂変哲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラーム世界の歴史を、その人類史における位置と意味と役割を、過去から未来に至るまで考察する著者の圧倒的知識と分析、そしてその独自の視点に魅せられる。まるで別の人類の歴史を学習するように、ゆっくりと時間をかけて読んだ。読後、我々は日本と中国そして西欧の歴史しか、しかも都合の良い一部しか習っていなかったことに気付かされる。私などは基礎知識不足であり、もちろん一回読んだ程度で理解したなど口が裂けても言えないが、今までと別の視点で人類史を捉えさせてくれるのは間違いない。