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電子書籍
真実の名古屋論 トンデモ名古屋論を撃つ
著者 呉智英
事実と全く違うトンデモ言説を流す評論家や研究者がいる。それがマスコミによって流布され、後で見るように公的出版物にまでそれが掲載される。こうして、事実に反する言説が認知され...
真実の名古屋論 トンデモ名古屋論を撃つ
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真実の名古屋論 トンデモ名古屋論を撃つ (ベスト新書)
商品説明
事実と全く違うトンデモ言説を流す評論家や研究者がいる。
それがマスコミによって流布され、後で見るように公的出版物にまでそれが掲載される。
こうして、事実に反する言説が認知されつつあるのだ。
しかも、名古屋の人たち自身がそうしたトンデモ名古屋像を信じている。
地元の新聞、テレビなどマスコミにもそうしたトンデモ名古屋論が出る。
ジャーナリストたちでさえ反論や批判をするわけでもなく、何の根拠もない話に納得しているのである。
知の怠惰であり、知の堕落ではないか。
トンデモ言説を論じるバカ者を叩きのめす知的格闘技の本。
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紙の本
それほどか
2017/12/08 19:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
“ごちえい”は、その筋(早稲田出の評論家)ではよく知られている人物だ。するどい批評家と言えなくもないが、この本では、ある東大出の県民性評論家を血祭りに上げている。合点のいく部分もあることにはあるが、それほど口汚く罵るほどのこと(もしくは人物)かしらん?むしろ、この本の表題も、本の内容も(各章の話の並べ方・順序もばらばら・つまみ食い的で)よく分からなかった。珍本の一種だな。
紙の本
ベスト新書版で追加された10章も酷い
2019/12/17 10:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的なレビューは、樹林舎版のレビュー(honto及びAmazon)が参考になると思う。
ここでは、ベスト新書版で追加された「10章」について、おかしいと思う点を書かせていただく。(呉智英もかなりいい加減であることが分かると思う)
・朝日新聞投稿欄に掲載されていた投稿の「本を三冊出した」という書き出しの文が気に入らないからと、人格まで憶測で悪く決めつけて書いているが、投稿欄は、朝日新聞で多かれ少なかれ編集されているはずだ。特に「どう思いますか?」特集は、冒頭の文章がカットされている可能性もあるだろう。その辺りの確認はしたのだろうか。
・投稿文が本人の文章そのものだとしても、嘘偽りを書いているわけではないだろう。にもかかわらず、文章表現がちょっと気に入らないからと、会ったこともない人を、こういう人物に違いないと憶測で書き立てるのは、異常としか言いようがない。
・新聞投稿の人物は、今は故郷の町に帰っているようだとして、その町のことまでクドクドと書いているが、投稿者の都道府県しか記されていない新聞投稿欄から、どうして故郷の町に帰っていると断定できるのか。もし故郷の町に帰っていなければ、呉智英のデタラメな憶測ということになる。
・一部の誤りを指摘しただけで全てデタラメと罵っている20年近く前の本(新聞投稿者の著書)は、方言項目270、事物項目233で、事物項目の方が解説が長いので半々という印象だが、「大半が方言項目」と記されている。大半は、元々は半分以上の意味だが、今日では大部分の意味で使う人が多いから、誤解ないように書こうとの良識があれが大半とは表現しないだろう。
・全てデタラメと断じるならば、500余項目全ての誤りを証明してみせるべきでないか。正しい項目が1項目でもあれば、全てデタラメという記述がデタラメということになる。
・同じ頃(20年近く前)に出版された名古屋出身の著名な作家による別の名古屋本などにも同じような誤りが散見されるが、その本には触れていない(呉智英がこの本を読んでいないはずがない)。この人物は罵っても大丈夫、この人物を罵るのはまずいと、忖度したのであろう。
・今はネットでも情報を得られるから誤りも簡単に発見できるが、20年前は難しかったのではないか。呉智英は、20年後に後出しジャンケンで批評しているわけだ。ちなみにこのベスト新書版のはじめに、(樹林舎版から)誤記を訂正した旨が書かれているから、たった5年前の著書にも誤りがあったということになる。呉智英は、自分には甘く他人には厳しい批評家らしい。
・朝日新聞投稿の「本を三冊出した」という文が気に入らないところから、「10章 自己顕示欲の発露としての方言論」を展開して、20年近く前の一冊目の本を罵っているが、一冊目の本を出した時点で「本を三冊出した」という自己顕示欲などあろうはずがなく、根本的に矛盾している。
・「名古屋四百年時代検定」なるものの推薦文献に著書が載っているから思い上がっているというようなことを書いているが、通常は推薦文献に載ったことが本人に通知されることはないので、本人すら知らなかった可能性も少なくない。これも呉智英の憶測に過ぎない。呉智英は嫉妬しているのかもしれないが、少なくとも、他人を口汚く罵った著書が選ばれることは無いだろう。
ベスト新書版で追加された「10章」は特に唐突な印象で、その内容は、切れやすい高齢者が、直前に見た新聞投稿に引っ掛かり言いがかりをつけているようなものである。
本の形になっている紙束に憶測でクドクドと他人の悪口を書きたくる批評家ファンの人には、うってつけの本であろう。