- 販売開始日: 2017/11/22
- 出版社: 祥伝社
- レーベル: FEEL COMICS swing
- ISBN:978-4-396-76717-4
違国日記(1)
著者 ヤマシタトモコ
【電子限定!雑誌掲載時のカラー原画を特別収録!】35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 女王と子犬は2人暮らし。少女小説家の高代槙生(こうだ...
違国日記(1)
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商品説明
【電子限定!雑誌掲載時のカラー原画を特別収録!】35歳、少女小説家。(亡き母の妹) 15歳、女子中学生。(姉の遺児) 女王と子犬は2人暮らし。
少女小説家の高代槙生(こうだいまきお)(35)は姉夫婦の葬式で遺児の・朝(あさ)(15)が親戚間をたらい回しにされているのを見過ごせず、勢いで引き取ることにした。しかし姪を連れ帰ったものの、翌日には我に返り、持ち前の人見知りが発動。槙生は、誰かと暮らすのには不向きな自分の性格を忘れていた……。対する朝は、人見知りもなく、“大人らしくない大人”・槙生との暮らしをもの珍しくも素直に受け止めていく。不器用人間と子犬のような姪がおくる年の差同居譚、手さぐり暮らしの第1巻!
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このコミックの肝は、叔母・槇生のコトバの数々。
2021/02/15 15:48
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
人見知りが過ぎる小説家の叔母・槇生と、交通事故で、突然両親を失った姪・朝が一緒に暮らし始めることに。槇生は、姉である朝の母親と折り合い悪く、音信不通のまま、朝に出会ったのも、お葬式のその日で...。この設定にいきなり緊張するが、物語は、少し成長した朝が、ごはんを作るシーンから始まり、穏やかなテンポですすむ。
最後まで読み進めば、この作品は、この叔母・槇生が、朝にかけるコトバの煌めきでなりたつ物語だなぁと思う。
暮らしの様々な場面に落とし穴のようにちりばめられたステロタイプな呪いのコトバ。それを払しょくするように、槇生は訥々と述べる。たとえば、冒頭、お葬式のシーンで親戚たちが朝について交わす心無いコトバに対し、「15歳の子供はこんな醜悪な場にふさわしくない。もっと美しいものを受けるに値する」といい放ち、家に連れ帰る一連のシーンからしてジワッときました。
突然同居することになった叔母は、まるで違う国の住人
2019/05/02 18:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやび - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然の事故で両親をうしなった高校生、朝は15歳。
姪が親戚中をたらい回しされそうになる状況を見ていられず、思わず引き取ってしまう叔母、槙生は少女小説の作家。
「わたしはあなたの母親が心底嫌いだった。死んでなお憎む気持ちが消えないことにもうんざりしている。……(中略)あなたを愛せるかどうかはわからない。でも、わたしは決してあなたを踏みにじらない。それでもよければ、明日も明後日もずっとうちに帰ってきなさい」
親を亡くしたばかりの娘にこんな言葉をかけてしまうあたり、およそ普通の感覚とはかけはなれているのだけど、槙生には嘘も誤魔化しも、綺麗事をいうという発想もない。
暮らしぶりも価値観も、槙生は朝にとってまるで違う国の住人だ。それでも朝は順応性の高さと家事能力の高さで、着実に領土を築いていく。
ヤマシタさんの描く女の子は、(誤解を恐れずにいうと)雑草のようなたくましさがある。逆境にめげない、思わず応援したくなるような子だ。
槙生は、およそ身近にいないタイプ。おっかなくて遠巻きにしちゃいうだろうけど、かっこいいなあと思う。
ふたりが作りあげる絶妙の距離感、槙生の一本筋の通った生き様に惹かれます。今後の展開も期待大です。
美しい言葉
2021/10/21 19:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1ページ目のモノローグでガツンと殴られ、葬式での啖呵で一気に引き込まれました。翌日になってから我に返るヤマシタ先生節やダイゴさんもいい味出してます。
槙生さんの語る不器用ながらまっすぐな言葉も朝ちゃんのモノローグも美しくて、それだけでも一読の価値ありです。
試行錯誤の人間関係が今後どうなるのか楽しみです。
35歳と15歳の同居
2018/11/28 20:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
35歳の少女小説家は苦手だった姉の突然の事故死で両親を亡くした15歳の娘を流れで?ひきとることに。。。 その二人の二人暮らしの話。 15歳の少女朝ちゃんのキャラがなんともいい! 自然で。。。槙生さんのキャラはなるほどこういう設定か。。。という感じ。 とても良かった。 これからが楽しみ。
雰囲気がとても好き^ ^
2017/11/24 22:36
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
会話のテンポや漂う雰囲気がとても好き^ ^読んでいて心地いい。「あなた」「きみ」が飛び交う会話が妙に色っぽい。私も父が亡くなった時、それまでが色々ありすぎて悲しい気持ちや泣くことができなくて、そのことにもやもやしていたのですが、槙生さんの「べつにへんじゃない」「悲しくなるときがきたらそのとき悲しめばいい」にこれまでのもやっとがどこかにいきました。続きが今から楽しみです^ ^
醸し出される空気がいい
2022/05/09 15:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
作中の、
「日記なんて アサガオや夏休みのしかやったことない と言ったら」
「『アサガオの観察日記なんか大人になってからやった方が楽しいに決まってる』と彼女は言った」
というたった一文でこの作品に落とされたと思います。
そういうどこか心をつかまされる文言が散りばめられています。
相手をひとりの個人として尊重すること
2022/02/28 13:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chat_noir - この投稿者のレビュー一覧を見る
15歳の子どもに、親(代わり)としてではなく、ひとりの大人として関わる。それも、パターナリスティックに面倒を見るのではなく、自分とは別の意思や考えを持った存在として扱う。それは、朝にとっては寂しくて物足りなくもあるのだろうけれど、とてもフラットな関係性で、こういうのが、ひとりの個人として尊重されるということなのだと思う。
いろいろと考えさせられる大好きな作品です。
面白かった
2021/03/18 07:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家さん買いです。
もうこの空気感が好き過ぎて好き過ぎて笑笑
何回も読み返してるので
感謝しかないな
小説的な深い漫画
2024/06/20 12:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
親を失った朝を引き取ることになった槙生。二人の関係を中心に独特のテイストで描いたしんみり系漫画。人物は少女漫画風のタッチで背景も最低限の描写にとどめていて、解釈は読み手の感性に任せられてる感じがあります。登場キャラの心理にどこまで感情移入できるかで面白さは変わるのかなと思います。なかなか深い物語で小説的だなと感じます。またこれはある意味長所的特徴とも言えるのですが、誰が発したセリフかやや分かりにくいので少し読みにくさが有ります。
1巻!
2024/06/15 12:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤマシタトモコさんの本は、2作目ですが、飄々とした雰囲気が良いですね。
シチュエーションはいかにもありそうな感じですが、面白そうな展開になりそうで、楽しみです。
女王と少女
2024/02/29 14:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の国を持っているように、お話を書いている時別の国に行っている女王。その傍らで文字を打つ音を聞いて眠る。叔母と姪、二人の暮らしはなんだかとても心地よく、すっと入ってきてすらすら読める。望んで始まったわけではなく急な死という重い前提はあるのに、友達や元恋人も含めて、あったかい。
雰囲気が好き
2023/03/20 13:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mii - この投稿者のレビュー一覧を見る
試し読みの数ページで「ああこれ好きなやつだ」となりました。
会話も絵の雰囲気も言葉選びも好きです。
大人のふざけた会話や大笑い、子供のことに見ると違和感があるの
すごくわかる。人見知りの人の話し方とかも。そういうシーンが多々あります。
大人は子供に救われるのかも
2022/12/23 00:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:生理かるいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
叔母さんと姪っ子の共同生活。セリフの一言一言が沁みます。最後まで読みたくなる本。多感な思春期にいい大人と出会うことはその後の人生を左右しますね。
違国1
2022/05/04 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーよー - この投稿者のレビュー一覧を見る
しばらく槙生は男だと思って読んでいた。が、この作品は良い。エンタティンメントの要素は低いけれど、引き付けられる。表面的なストーリーを追いながら、(漫画なのに)行間も読める作品。朝にとっての大人フィルターから外れる槙生たちがとても素敵。なにがって「人間らしい」ところが。人に迷惑をかけない程度に自立し、そして己に背くことをせずにすむところに生息しているところが、とっても素敵。(二度言ってみた)
雰囲気
2022/05/02 19:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんというか、正直なところ、絵は好きではない。最初、男が女かわからなかった。でも、言葉のひとつひとつを大事にしようとする感じ、否定せず受け止める感じがいい。