シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上
著者 ジェームズ・ロリンズ , グラント・ブラックウッド , 桑田健
〈シグマフォース〉外伝シリーズ最新刊Σの秘密兵器=タッカー&ケインが世界を救う! コンピュータの父が現代の戦争を変える──“人”と“犬”の種を超えた深い絆で結ばれた元米軍...
シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上
商品説明
〈シグマフォース〉外伝シリーズ最新刊
Σの秘密兵器=タッカー&ケインが世界を救う!
コンピュータの父が現代の戦争を変える──
“人”と“犬”の種を超えた深い絆で結ばれた
元米軍大尉と軍用犬が電子の脅威に挑む!
戦友で恋人だった女性から連絡を受け、
急ぎ駆けつけたタッカー&ケイン。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、
次世代型戦闘用ドローンの襲撃だった……。
〈あらすじ〉元陸軍レンジャー部隊所属のタッカー・ウェインと、軍用犬のケイン――強い絆で結ばれた一人と一頭は、かつての戦友ジェーン・サバテロから依頼を受ける。彼女の話によると、共通の知人サンディ・コンロンが行方不明になっており、ジェーン自身も命を狙われているという。調査のため、タッカーはサンディがあるプロジェクトに取り組んでいたアラバマ州のレッドストーン兵器廠を訪れる。現地でサンディの自宅を捜索し、同じくかつての戦友フランク・バレンジャーから話を聞いたタッカーとケインだが、次世代の戦闘用ドローンの襲撃を受ける。サンディはこのキラードローンの人工知能の開発に携わっていたが、用済みとなって殺されたらしい。その裏にはアメリカを代表するメディア王が関与していた。
◆歴史的事実に関して
アラン・チューリング[Alan Mathieson Turing, 1912年6月23日~1954年6月7日]
イギリスの数学者・暗号学者で、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号の解読に携わった。彼による暗号「エニグマ」の解読が、第二次世界大戦での連合軍の勝利に大きく貢献し、戦争の終結を早めたと言われている。チューリングはエニグマの解読のために「ボンブ」という電動式の装置を開発するなど、コンピューターの父とも呼ばれる人物だが、暗号解読は軍事機密に関わることだったため、その業績が広く知られることはなかった。そればかりか、後に同性愛者であることが発覚し、当時のイギリスでは同性愛が違法だったことから「著しい猥褻行為」で有罪判決を受けてしまう。投獄は免れたものの化学的な去勢を受け、その二年後に自殺するという悲劇的な最期を遂げている。彼の功績が認められるようになったのは死後のことで、イギリス政府が公式に謝罪したのは自殺から五十年以上が経過した二〇〇九年のことであった。
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直球勝負の作品。
2019/02/26 09:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
直球勝負の作品。下手な小細工を必要としない主題を軸に、直球勝負で突き進む早いテンポの物語展開に好感が持てる。難しい話は適度に端折り、活劇と恋物語と、犬=ケインとの話を適度に織り交ぜることで全く飽きさせない。しかし、主役たちが実に怪我をしますね。継続的に主役を張るのは無傷が前提なのに皆満身創痍って感じ。これは「シグマフォース」シリーズでも同じだが、展開の中で緊張感を生み出すうえでは必須要素とは思うけど、これでは主役の体がもたない。特に、ケインは今回やられっぱなしで可愛そう。動物虐待ですよね。ケインは少佐、タッカーは大尉なので上官虐待で告訴しなくっちゃ。(笑)とは言え、誠実さを絵に描いた「忠犬ハチ公」=ケインの活躍をもっと見たいです。ケイン頑張れ。なお、あとがきの話だが、本シリーズの3作目の話はまだないが、タッカー&ケインは今後も何らかのかたちで「シグマフォース」シリーズに関係してくるらしいので乞うご期待といったところか。
ところで、今回のチューリングの遺産は、チューリング無くしても現実化すると思われる範囲で、敢えてチューリングを持ち出すまでも無かったように思う。つうことで、謎の浅さで緊張感の薄れた下巻が若干低評価になりました。そこで気になったのが本書は当初『キラードローン・・・・』てな邦題で発売予定となっていたはず。ところが何時の間にか「チューリングの遺産」になっていた。しかし英題は『WAR HAWK』であり、冒頭でガイストが盗み出したチューリングの「ARESプロジェクト」なる資料は画期的なヒントにはなるが、既に量子コンピュータまで試作(疑似では実用化段階)されてる今日では、あくまでもヒントとしての意味しかなく決定的な要素とは言い難い。この辺りが私的には画期的と思えない致命的欠陥らしい。むしろ、英題の『WAR HAWK』を生かした当初予定の『キラードローン・・・・』の方が良かった気がする。
タッカー&ケイン
2018/01/02 19:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケインとアベルがいた物語もあり、タッカーとケインのつながりがドローン相手に戦いを挑む前編です。ちょっとくどいところもありますが本来しゃべれない犬の気持ちを文章にして表現しなければならないのでしょうがないかと思いました。