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廃墟巡礼
著者 著:宇佐美圭司
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廃墟巡礼
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廃墟巡礼 人間と芸術の未来を問う旅 (平凡社新書)
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
画家は「崩壊と生成」をテーマに、一年の探究の旅に出た。タイのアユタヤ、インドのジャイプール、イランのペルセポリス、中国のトルファン、北アフリカのサハラ…。「時」と対峙する歴史遺跡や文化遺産は、何を語りかけてきたか。そして朽ちかけた街々、土、砂、大自然の懐にたたずみ、画家は何を考え、何を見出したか。アートよ、人間よ、甦れ!経済とテクノロジーの文明の彼方へ。
目次
- プロローグ ざらざら・つるつる
- 1 タイ-アユタヤ、仏との対話
- 2 ヴェトナム-こんなに雨続きでは出直そう
- 3 インド-動物たちのいる風景
- 4 イラン-古代ペルシャとモンゴルとイスラムの歴史
- 5 旅の合間-東京で死に出会えるか
- 6 中国-黄土高原から西域へ
- 7 北アフリカ-乾燥の風に身をまかせて
- エピローグ 流体の相
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紙の本
2000/6/11朝刊
2000/10/21 00:15
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アジア各地や北アフリカの歴史的な遺産を訪ね歩いてまとめた紀行だ。イランの巨大モスクや中国・始皇帝陵の兵馬俑、サハラ砂漠の城砦(じょうさい)などが舞台だが、画家の著者は「崩壊と生成」という問題意識を持って思索する。風雨にさらされ朽ちたタイ・アユタヤの仏像に、時間の経過という要素の加味された美術作品としての意義を見いだすなど、崩壊のただ中に新たな息吹を感じ取っているのが面白い。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000