読割 50
電子書籍
ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ
著者 的川泰宣(著)
敗戦国が始めた宇宙開発は、いまや世界トップレベルの技術を持つに至った。本書は、笑いあり涙ありの舞台裏をまじえて、その道のりを活写。逆境と克服を繰り返した歴史を辿ると、日本...
ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ
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ニッポン宇宙開発秘史 元祖鳥人間から民間ロケットへ (NHK出版新書)
商品説明
敗戦国が始めた宇宙開発は、いまや世界トップレベルの技術を持つに至った。本書は、笑いあり涙ありの舞台裏をまじえて、その道のりを活写。逆境と克服を繰り返した歴史を辿ると、日本が持つ真の力と今後の行く末が見えてきた! なぜ私たちは宇宙をめざすのか? 民間ロケットや「みちびき」は何をもたらすのか? 「宇宙教育の父」が書き下ろす、一気読み間違いなしの決定版。
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電子書籍
日本の宇宙開発史
2021/07/31 20:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の宇宙開発史を糸川さんからはやぶさまで当事者であった的川さんの視点で語られており面白い。糸川さんがロケット発射場を内之浦に決めた経緯やはやぶさの命名秘話など当事者だからこそ語れる秘話がよかった
紙の本
日本だけでなく世界各国の宇宙開発の歴史や現状もわかります。
2019/12/25 11:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
糸川英夫とペンシルロケット、小田稔とX線天文学、ハレー彗星探査、小惑星探査機はやぶさ、宇宙開発の現在と未来、などについて日本の宇宙開発に関わった著者がその経験をもとに裏話なども交えて分かりやすく解説します。
糸川博士は「金がないなら頭を使え」という言葉を残したアイデアマンであり、その弟子たちは「糸川先生ならどう考えるか、前提条件を捨てて考えるだろう、あえて常識外の方法をやろうとするだろう」と考え、糸川イズムを受け継ぐことで日本の宇宙開発は進んだと、著者は語ります。
著者もはやぶさの成功の原動力は何か問われ、「適度な貧乏が原動力」つまり、志があれば貧乏という逆境もむしろプラスに働くと語っており、はやぶさの成功や日本の宇宙開発の原動力として、「想定外のことが絶対に起きるという想定」を常に持っていたことをあげています。
非常に読みやすい語り口で、日本だけでなく世界各国の宇宙開発の歴史や現状がわかります。
紙の本
日本の宇宙開発の歴史を俯瞰できる1冊
2020/01/14 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
JAXA名誉教授で、宇宙開発に関する著書を多数執筆されている的川氏による日本の宇宙開発の歴史をつづった本。
的川氏は日本の戦後初のロケット打ち上げや人工衛星打ち上げなどのプロジェクトから宇宙開発に関わってきた、まさに生き字引のような方です。「初代はやぶさ」が到達した小惑星「イトカワ」の名前の由来となった日本のロケット開発の父とも呼べる糸川英夫氏(本書2章)、日本が世界に誇るX線天文学を確立した小田稔氏(本書3章)、低予算のプロジェクトながら大きな成果をもたらし世界を驚かせたハレー彗星観測プロジェクト(本書4章)、そして「初代はやぶさ」(本書5章)など、日本の宇宙開発で画期となった人やプロジェクトについて紹介しています。
技術的・科学的な記述は控えめに、プロジェクトに携わった著者だからこそ書ける関係者の興味深いエピソードなどを交えて軽く読み通せるような内容になっています。
「打ち上げに失敗したロケットが海から陸の方へ戻ってきて、近くの農家の畑に突きささった」等という今では考えられないような牧歌的な打ち上げ風景や、火星観測プロジェクトの予算折衝で「アメリカやソ連が既にやっていることの二番煎じじゃ意味がない」と否定されたのに、初代はやぶさの予算折衝では「アメリカやロシアはやったことがあるのか?」と真逆の理論で難癖をつけられた経験など、様々な側面で宇宙開発に携わった著者の体験がたくさん盛り込まれています。
初代はやぶさ成功の原動力を「適度な貧乏が原動力だ」と表現されたのですが、潤沢な予算がない状況で創意工夫を重ねて来た日本の宇宙開発を総括した一言だと感じます。