テーラー伊三郎【期間限定！試し読み特別版】

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好きなものにのめり込んでいる人々がとても魅力的に描かれていて、読んでいるこちらまで心沸き立つ気分にさせてくれる。一般受けしづらいテーマや主人公の背景だけれど、それだけに与えられる衝撃もまた一入のものがある。

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良かった。
ここ最近読んだ本が立て続けに期待外れだったので余計によかった。
登場人物がみな味が濃くも、生き生きとしており楽しめた。　　　　　　　　　　　読んでいてこっちまでわくわくする感じが心地よく
コルセットの書き方もとてもきれいで、割合想像しやすかったけど、だからこそ
それを裏付けるコール・バレネもご婦人方の着こなしも挿絵がほしい！と思った。
スチーム・パンクの世界も気になるところ。

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第158回(2017年下半期）直木賞候補作品。
高校2年生の津田は、ある日寂れた仕立て屋「テーラー伊三郎」に飾られた、女性の下着である美しいコルセットに惹きつけられる。母親が官能漫画家であり、その手伝いをしていた津田は、その時代の服装・文化に興味があり詳しかった。福島の中途半端な田舎町生まれ、海色（アクアマリン）と名づけられ将来を諦めかけていたが、仕立て職人の伊三郎、周囲の老人などと共に、コルセットで革命を起こす！
変人というかマニアックというか、個性の強いキャラクターが登場するところは川瀬さん。全く馴染みのないものなので、表紙の絵を何度も見直してしまった。楽しいエンターテイメント小説。

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保守的な田舎町の老舗紳士服店に飾られた
美しいコルセット”コール・バレネ”。
それは、貧困家庭に育つ高校生・海色の人生を
変える、色鮮やかな「革命」の始まりだった…。
痛快エンタメ。

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田舎町のシャッター商店街。女性の下着のコルセットを作る職人と高校生が組んで売り出す。
2018.2.4

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母も同級生も伊三郎も商店街の人々もかなり個性的。
人ってよくみたら、それぞれ生き方も考え方も違うのだから、登場人物に負けないくらい個性的なんだろうと思う。
いいところを見つけて無理なく付き合えば、年齢を超えた付き合いができるのかも。
いくつになってもやりたいことがあって、他人から何を言われようがそのやりたいことを実行し続けられる、そんな人になりたい。

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冒頭からなかなかぶっ飛んでいてとても興味深く読ませてもらった。元々が服飾が専門だった筆者らしい作品。内気な学生と老人をコルセットが媒介となって突き進んで行くところに惹かれた。もちろん彼ら以外にも明日香やアクアの母親などが主人公級の個性があり、人物以外でも文化史的な視点からも楽しめる点が素晴らしかった。また真鍋女史や児相についても一方的な視点だけで描かれていない点もより作品を引き立てたのではないかと感じた。

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福島の小さな町から高校生と老人が革命を起こす。馴染みのないコルセット(コールバレネ)がテーマだが、その情報が凄すぎて読んだだけで知った気になってしまう。登場人物たちもみんな個性的で面白く、革命を進めながら生き生きとしていく姿が、何かを本気でやってみたいと思わせてくれる。

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田舎のテーラー再生に高校生が関わる話。温かくなるいい話だった。「羊と鋼の森」と共通する哲学があるような感じがした。

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著者初読み。田舎にある仕立て屋に高校生がアルバイトを始める。アルバイトを始めた理由は母親の仕事を見て、西洋の文化や服飾に興味を持つ。店主の技術を見ていくうちに、自分も店をプロデュースする夢を持つが、母親の仕事が原因で児相から面談を強制されたり、特に女史という人物が母親のポルノ漫画家という職業を痛烈に批判し、健全な育成の障壁となると主張するが、高校生の職業を批判された辛さや母は自分の仕事に誇りを持っていると主張したり、権力者に怯むことなく、道を切り拓く姿が良い。復興と女性蔑視、健全な教育とは何かを感じる。

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福島の田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色。17歳にして人生を諦めていたが、ある日、古びた紳士服店「テーラー伊三郎」のウィンドウに現れた美しいコルセットに心奪われる。頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を―騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋れていた職人らを巻き込んでいき…。仕立て職人と少年が“コルセット”で革命を起こす!?灰色の日々を吹き飛ばす、曲者(主に老人)揃いの痛快エンタメ!

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めっちゃ面白かった
キャラもストーリーも個性的でぎゅーーーっと文章が詰まってて手抜きがない。
良い読書できた感じ。

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素晴らしい少年の成長譚だった。
何もないと思っていた街に、気がつかなっただけの奥深い老人達。彼らの見識と培った技術や経験を土台にし、創造力を推進力に前に進む子どもたちの逞しさ。
単に仕事をこなしているだけのダメな大人たちとの対比も鮮やか。
まぎれもない傑作。