紙の本
『シャイニング』に続編が!
2018/05/04 04:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『シャイニング』の36年後の続編。
とはいえ、私が『シャイニング』を読んだのはかなり前のことで・・・しかも映画版のほうを先に観てしまったという(映画にいまいち納得がいかないところがあったので、それを埋め合わせたくて読んだのだが、結構違う話だったので衝撃を受けた。古典的ゴーストストーリー×超能力だった)。『ドクター・スリープ』単独でも楽しめる(でも深くしみるのは『シャイニング』を読んでいる人)という評判を受け・・・昔読んでるんだから、これを読んでいるうちに思い出すのでは?、とローティーンだったころに自分の記憶力に期待してあえて復習はしなかった(映画もあの頃、一回観た限りだが・・・意外と覚えていたりするから)。
<オーバールック>ホテルでの惨劇をからくも逃れたダニーとその母ウェンディのその後の暮らしから始まる。序章に当たる「その日まで」を読むことで、読んだことのある人は『シャイニング』の記憶がよみがえる(読んだことのない人は、ここで必要最低限に知識を得られる)。
そして物語は一気に30年後に。少年だったダニーはすっかり大人になり、あの頃恐れていたはずの<父親>と同じ道を辿っている。ひとところに落ち着けず、ついにティーニータウンに流れ着いたダニー(正確にはダン・トランス)は不思議とこの土地に落ち着けるような気がして、そしてダンに手を差し伸べる理解者とも出会い、彼の人生はようやく一ヶ所に立ち止まる。<かがやき>の能力は年齢とともに弱まってはいたが、完全に失われたわけではなく、ホスピスの職員として働きながら旅立つ人々の手助けをするように。
そんなダンの静かな生活はすぐに終わりを告げる。ダン以上の<かがやき>を持つ少女アブラからの接触があり、<かがやき>を持つ子供たちを長年の間餌食にしている<真結族>という存在がアブラを狙っているという。ダンはアブラを救うことができるのか!、という話。
→ 続きは下巻に。
紙の本
シャイニング続編
2019/02/05 08:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かがやきをもつ主人公のその後の物語ですが、内容は全く別物といえるストーリーです。前回の鬱々とした怖さから一転スピーディーな展開である意味爽快な話に引き込まれました。
投稿元:
レビューを見る
【名作『シャイニング』のその後を描く待望の続編】雪山に建つ「景観荘」の惨劇から三十年。ダニーを再び襲う悪しきものども。異能力「かがやき」を持つ少女と彼は新たな敵に挑む。
投稿元:
レビューを見る
"かがやき" という名の超能力を持った子供はどうやって大人になってどうやって生活していくのか。物心がつかないうちは皆同じだと思うだろうな。他人と違うと分かった時の気持ちはどんなだろう。
そして同じ力を持つ少女との出会い。ワクワクする。次の世代へ想いを伝えていけるのだろうか。
『シャイニング』の続編とあるけれど、読んでなくても十分面白い。
投稿元:
レビューを見る
あ〜、おもしろい。そして、まじ、怖い。どうなっちゃうんだろう。シャイニングよりも怖さを感じます。ありえないだろうことをリアルに目の前に再現させてくれるスティーヴンキング、最高です。超能力者同士の交流は、ずっと昔初めて読んだ時の「七瀬ふたたび」を読んだ時の気持ちがよみがえってきたように感じました。下巻が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
読み始めてから、シャイニング再読してから読めばよかったかなってちらりとおもったんだけど、すぐにそんなのどうでもよくなったおもしろくって。どんどんおもしろくなるし。だからキングはやめられないなあとおもう。
投稿元:
レビューを見る
「シャイニング」の後の話。
惨劇から生き残ったダン少年だったが、その<かがやき>ゆえに、というか、事件のトラウマゆえというか、彼そのものの気質のせいか、苦難に満ちた人生を歩んでいく。
というのが、前半で、つらい。
もうどうしようもない感じで、坂道を転がっていく様が、淡々と描かれるのでさらに救いがない。というか、ダンが本気で救われようとしてないんだよね。でも、それをせめるということもなく、かといって憐れむでもなく、一定の距離をおいて書き進めていけるのは、キングの筆力なんだろう。
なので、小さな女の子の存在に結構癒されるのである。
とはいえ、彼女アブラも<かがやき>の持ち主で、色々トラブルにあうのだけど、彼女の場合両親とその周りがしっかりしていた。
アブラが成長していく過程を読んでいくたびに、ダンの父の弱さが浮かび上がってくる。
同時に、弱さを受け継ぎ、それに屈してしまいそうになりながら、あがくダンの姿も明瞭になってくる。
光を目指しているような二人の姿の陰に、<かがやき>を食べて生き続けている一族が近寄ってくる。
これはこれで始終暗い。
ようするに、色々な対比、というか対立の話なのだろう。
対立は、他者と自分であるのは当然だが、自分自身の中にあるものとの対立も常に存在する。自身の中のものはどちらがが勝つとか負けるとかではなく、バランスなのだ。バランスであるということを、受け入れることが重要なのだ。
後半の戦いは、一気読み必至です。
でもってキングも丸くなったねぇ、って感じ。
結論、キングは最高!! なのだ。
投稿元:
レビューを見る
映画が思いの外面白かったので即購入。
もちろん映画は小説のダイジェスト版。きっちりしたディテールを愉しむ読書。
あのダニーがむっさいおっさんになってどん底生活を送ってるのは宜なるかな。あんなおっかない事件を経ればそうなるわな。
でも、中身までは腐らずにすこぶる善人、よかった。
今のとこはいい滑り出し、結末まで一気にいってほしいとこ。
ささ、次巻へ。
投稿元:
レビューを見る
映画がとても面白かったので。
映画の序盤が場面の切り替わりが激しく、なかなか話の筋をつかめなかったのですが、原作を読むことでより一層内容を理解できたと思います。
投稿元:
レビューを見る
映画を全て見たので原作にも手を出しました。
ダニーがアル中になってたのショックだったけれど、ティーニータウンにたどり着き、ビリー・フリーマン、ケイシー・キングスリーの二人に出会えてすごくホッとした。ケイシー・キングスリーのオフィスでアルコールの瓶を抱えて「助けて」と救いを求めることができたダニーにほっとした。
アブラの強さ、今回の敵の弱さがある意味物語の先に疑問を覚え、ダニーのアルコール依存症が物語にスリルを与えているきがする。
投稿元:
レビューを見る
2020.7.6
めちゃ面白い。映画も面白かったけど、
もっとずっとずっと引き込まれる。
上巻は野球少年のグローブを探しに行こうとするところまで。
下巻も楽しみ。
クロウは原作の方がイケメンぽい感じがする。
映画のローズは美人すぎて見てて悪役感ないって思ったけど、原作でも美人すぎる姿が想像できたから、やっぱりレベッカファーガソンはぴったりだと思う。
投稿元:
レビューを見る
シャイニングの続編。あのダニーがどういう大人になったのか気になって読んだけど、最終的にシャイニングの時の苦しみや思いが救われるエンディングとなっていて、怖いだけでなく清々しく、あたたかい気持ちで読み終われた。もちろん、ページを繰るのが止まらない、何が起こるのかわからない、怖いけど読んでしまう...というストーリーとしての面白さもあるのだけど、それより何より友人、家族、同じかがやきを持つ少女アブラとの交流、折折心あたたまる言葉や場面があり。怖いよー怖いよーどうなるのーという展開から、あー読んでよかったなあ、大団円だな、と読んだ後もしばらく余韻が残るような本でした。
投稿元:
レビューを見る
スタンリー・キューブリックが無表情な双子の姉妹やオノを持って暴れ回るジャック・ニコルソンの映像で話題を集めたホラー小説「シャイニング」の続編。題名から前編を想起しづらいので読んでいない人がいるかもしれないが、キングのファンなら外せない。同名タイトルの映画化もされており、ユアン・マクレガーの味のある演技やキングが思い描いたシーンの忠実な映像化も見る価値あり。
投稿元:
レビューを見る
「シャイニング」の続編。良い!映画を先に観てしまったけれど、原作はやっぱり描写があるので、ダンの苦悩が丁寧に伝わってきます。
アルコホーリクス・アノニマスの活動。アルコール依存症の怖さがとてもわかる。「今日も一滴もお酒を口にしませんでした」、ってすごい達成感と救いなんだろうな。もの凄く揺れてても、今のところは踏み止まれている。ビリーもケイシーも良い人だ、ダンは出会えて良かったねぇ。
アブラちゃんの〈かがやき〉エピソードも良い。11と175の夢、アブラちゃんもつらいだろうけどご両親もつらい。曾祖母ちゃん好きだ。
ダンにとってのハロランさんのような存在に、アブラちゃんに対してなりたい…ならなければいけないんだろう。「おまえさんには借金がまだある。借金を返せ」、ディーニーとトミーの話はつらかった。。アブラちゃんが同じ〈かがやき〉持ちだから助けるというより、一度トミーを見捨ててしまったのでもう誰も見捨てない、なのか。
原作読んでも〈真結族〉は結構唐突。下巻も読みます。
投稿元:
レビューを見る
おもろかった!『シャイニング』の生き残りの男の子、ダン・トランスが主役で、シャイニングを持て余して身を持ち崩したりもするが、いい人たちに出会い更生している。シャイニングを”善”に使った仕事をしている。でまあ、上巻ではそこらへんの、トラウマティクなダンの過去の生活から立ち直るとこらへんの話と、非常に強いシャイニングを持つ少女エイブラの話、はしか流行で滅亡の危機にあるThe True Knot(ジプシーの生活をする異形のグループ)、この3つの話がバラバラに語られていく。上巻の最後でようやくエイブラとダンがユナイトして、他の友達の助けをかりて、エイブラを守る方向で動き出す。上巻の後半からものすごく面白くなってきた。