メタサイコロジー論
著者 ジークムント・フロイト , 十川幸司
『夢解釈』を発表したフロイトは「ドーラ」、「ハンス」、「鼠男」、「狼男」などの症例を経て、改めて精神分析を構築することを志す。1913年に執筆され、『メタサイコロジー序説...
メタサイコロジー論
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
『夢解釈』を発表したフロイトは「ドーラ」、「ハンス」、「鼠男」、「狼男」などの症例を経て、改めて精神分析を構築することを志す。1913年に執筆され、『メタサイコロジー序説』という表題の書物にまとめられるはずだった論文は、しかしフロイト自身の手で破棄され、さらなる理論的展開の礎として存在し続けることになった。第一級の分析家による渾身の新訳で「メタサイコロジー論文」を初めて一書の形にまとめた待望の書!
目次
- 欲動と欲動の運命
- 抑 圧
- 無意識
- 夢理論へのメタサイコロジー的補足
- 喪とメランコリー
- 転移神経症概要[草稿]
- 訳者解説
- 訳者あとがき
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
フロイトの「幻の書」とも言われる一冊を復活させた貴重な書です!
2020/03/18 11:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、心理学者として有名なフロイトが著した「幻」とも言える書を、この世に蘇らせた画期的な一冊です。実は、フロイトは1915年に精神分析についての基本理論の構築を企て、一冊の本にすべく12本の論文を書き上げたと言われています。しかし、残念ながら、その中の数本の論文が発表されただけで、フロイトが野心をもって書き上げた『メタサイコロジー序説』は幻の書となってしまったのです。しかしながら、同書は、そのフロイトの意志を受け継ぐかのように、12本の論文のうちの現存する5本と、後世に発見された草稿1本を纏めて、一冊の書として世に贈り出すことができた画期的な一冊なのです。ぜひ、「幻の書」となっていたフロイトの著作をこの機会に読んでみては如何でしょうか。
精神分析に関する論考書
2019/07/08 21:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
・・・、まずもって本書は無生物の名詞が生物的動詞で締め括られる本です。例えば、『抑圧が別の表象に結びつくよう強いられる』とか、『性欲動は生殖機能に奉仕するようになる』、といった表現が至る所で出てきます。こういう表現が故に、一体何を言っているのか、さっぱり理解出来ず、結構イライラさせられました。
また、著者であるフロイト自身が、研究して断固として確たるものをもって発表した論考結果が、暫く後に変化したりして、全くもって確たる状態ではなく、推論的な現在進行形っぽい不完全な状態であることに肩透かしを感じました。精神分析というのは、文字通り『分析』をしただけであって、何か科学的に解明された訳ではないという事が判りました。
とは言いつつも、巻末の訳者解説を読めば、本文の内容を邂逅出来る訳で、結局解説に頼ってしまう自分でした・・。