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吉村昭の平家物語
著者 吉村昭
ほろびゆく者、その運命の哀れさを克明に描き出した古典の傑作を、吉村昭が、わかりやすく臨場感に満ちた見事な訳で鮮やかに再現。約70年にわたる平清盛を中心とする平家一門の興亡...
吉村昭の平家物語
05/02まで通常1,034円
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吉村昭の平家物語 （講談社文庫）
商品説明
ほろびゆく者、その運命の哀れさを克明に描き出した古典の傑作を、吉村昭が、わかりやすく臨場感に満ちた見事な訳で鮮やかに再現。約70年にわたる平清盛を中心とする平家一門の興亡が、壮大な物語を貫く大きな骨組みをそのままに甦る。時代を超越した真髄を味わえる、いつか読みたかった古典現代語訳の決定版！
目次
- 平家全盛
- 鹿の谷
- 鬼界ケ島
- 残された俊寛
- 成経都へ帰る
- 有王と俊寛
- 重盛死す
- 清盛怒る
- 三歳の天皇
- 高倉の宮の謀反
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紙の本
平家はこうして滅んでいったのか
2022/09/06 15:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。」
『平家物語』の冒頭の有名な一節。
古典の授業で覚えさせられたという人も多いだろうし、
何かにつけて「盛者必衰の理」と頷かされることが今もある。
では、その『平家物語』は読んだ人ってどれくらいいるだろう。
そもそもこの作品は、鎌倉時代に書かれたというが、作者はわかっていない。
それでいて、今でも古典の名篇として評価されている。
そうはいっても、
まさか自分が『平家物語』をいくら現代語訳といえ、読むことになるとは
思ってもいなかった。
きっかけは、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
鎌倉時代にほとんど興味がなかったが、
三谷幸喜氏の脚本のおかげで、あの時代がとても面白く、
それなら平家が滅んでいく姿を描いた『平家物語』も読んでみるかということになった次第。
それと、書いたのが吉村昭氏ということもある。
もし、好きな作家の吉村昭氏が書いていなければ、読まなかったかもしれない。
文庫本にして500ページほどもある長編ながら、これでも完訳ではないそうだ。
もともとは「少年少女」のための古典文学の一冊として編まれたもので、
そのせいかおそらく原文の半分ほどの原稿になったようだ。
それでも、吉村氏は「原文の雰囲気を少しでも残そうとつとめた」そうで、
全文でないとはいえ、ああ『平家物語』はこういう物語だったのかと、納得がいった。
それにしても、歴史に「もしも」を論じてはいけないとわかっていても、
もしも平清盛の長男重盛が早逝していなければ、時代の様相はかなり違っただろうなとか、
いろんな挿話の美しさも見逃せない一冊だといえる。
紙の本
軍記物語の名作があの作家の手でよみがえる
2023/12/30 04:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史文学、記録文学で知られる小説家が
珍しくも手掛けた、古典作品の現代語訳です。
元々は、少年少女古典文学館という、
児童向け古典叢書の一冊でした。
訳文の完成には相当苦労した旨を、
著者が他の著書で書いている通り、
本文の随所に確かに苦心の跡が
うかがえます。
電子書籍
軍記物語の傑作があの作家の手でよみがえる
2023/12/30 04:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史文学、記録文学で知られた小説家が
珍しくも手掛けた、古典作品の現代語訳の
電子書籍版です。
元々は、少年少女古典文学館という、
児童向け古典叢書の一冊でした。
訳文の完成には相当苦労した旨を、
著者が他の著書で述べている通り、
本文の随所に確かに苦心の跡が
うかがえます。
紙の本
吉村流
2019/07/25 06:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典名作の平家物語を著者の視点から描いた作品。大本をわきまえているから真実に近い。小説としては王道といえる。
