ドッグ・メーカー
2022/05/21 15:31
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
凄いコンビ誕生です。黒崎誠治と相馬美貴です。人事一課監察係所属です。次期警視庁総監の人事も絡み、まさにドロドロげす。味方の上司も実はとなるかもしれません。登場人物がそれぞれ個性があり、今後どう展開するのか楽しみです。
悪徳警官の復讐劇
2018/05/28 12:31
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投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る
監察係 黒滝誠治は有益な人間に対して
弱みをにぎって飼い犬のごとく、情報収集を行わせる。
ゆえにドッグ・メーカー。
その対象は一般人だけでなく警察官にもおよぶ。
警察組織の中でも鼻つまみ者だが、警察官殺しの犯人を
追うために独自の正義感で追いつめる展開が面白い。
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これは面白かった。やり口がかなり汚いので人によっては嫌悪感を持つかも知れない。それでも、非情な手段を用いながらも巨悪を許さないとする正義感を感じるので、不思議と清々しさも感じます。
それなりにボリュームのある小説ですが、冒頭から緊張感が途切れないので、結構一気に読めます。
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アウトローな監察官って、無敵な感じ。
いやあ面白かった。わっくわくひっやひや。
最終的な黒幕は途中でわかっちゃうけど、それでも最後まで惹きつけちゃうからね。
黒滝&美貴のコンビ、続編あるよね?
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なかなかの迫力もの、黒滝の追求と、上司の美貴コンビがさえる。警視庁のトップの派閥争いと、警官の堕落の責任のなすり合い。どろどろの中でどう立ち回るか。これは結構一気に読めてしまう。良かった。
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登場人物のキャラクターが、みな立っている。
生き生きしていて、映像が頭に浮かぶ。
ストーリーも巧み。何かが見えてきそうになると予期せぬ次の展開が。
緊迫感が続き、ドキドキしながら読み進められる。
黒滝誠治と相馬美貴の名コンビ、続編期待。
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文庫だと思って甘く見てたら600ページ越えの大作だった。冒頭からいきなり引き込ませる展開でこれまで読んだ監察モノとは一線を画していた。対決相手と見られたものが比較的あっさり消え、実質的に裏で仕切っていた者も消され良い意味で裏切られた感がある。実行犯も逃げ真の黒幕も現れなかったので続編に期待したい。
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さすが深町秋生、今回も読ませてくれました。
深町作品に登場する刑事はやることは犯罪スレスレ(いや、犯罪か(笑))でも気骨があり、思わず応援してしまいます。
今回は、ドッグ・メーカーと呼ばれる男、黒滝が上司の命を受け暗躍します。
ドッグ・メーカーとは、警察やヤクザたちを自分のエス(犬)にし、様々な情報を得ること。そして、数多くの事件を解決してきました。
ある悪徳警官を追っていたある監察官が、何者かにより滅多刺しにされ殺された。その捜査を引き続き黒滝が請け負った。
悪徳警官の部下を飼い慣らし、妻を犬にし、不正を暴き真相に近づきかけた黒滝の前に様々な壁が立ちはだかり・・・。
次から次へと襲いかかる壁。二転三転する事実。本当に息もつかせぬ展開に一気読みすること間違いなし。
本当のドッグ・メーカーは・・・。
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最初はまるでヒール役かと思われた黒滝が 話が進むにつれ 実はそうでもないことがわかったり。
どこかで折れてしまうのかと思われた美貴が 信念を貫き通したり。
黒滝のいい相棒と思われた羽場が 実はいつのまにかヒールになってたり。
ほんとに味方なのか最後まで判断つかなかった白幡も。
どの方向に話が進むのか ハラハラして 一気に読ませる。
白幡が回してきた井筒だけど なんかこの人だけは一貫して信頼できると思えた。山形弁の威力かなぁ。方言ってなぜかいい人に見せる。でも こんなやり手がただのいい人なわけないか…笑。
今回久しぶりに手にした深町秋生の3作品は それぞれほんと面白くて どれも一気読みさせる。
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面白かった。登場人物がいずれも一癖二癖あり。最後も、これで完結でも続編があってもいいと思える終わり方。
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初読み作者
警察の中の警察、監察に属する黒滝が腐敗した警察に対峙する、相手の弱みを握り首輪をつけ自分の犬に仕立てるドッグメーカー、その黒滝もスレスレ。
一気読みできて一見敵味方が分かりにくいようではっきりしていて読みやすい。
警察物といっても暴力、権力、違法、不道徳ばかり。
しかし終わり方が含みすぎていて…闇は深く何が正義か分からないっていうのは分かるが。
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【229冊目】知り合いから、面白いからと言って貸された本。主人公がどうやって情報提供者を獲得していくのか、その手法がハードボイルドだから、普通の推理小説にしか慣れていない人にはこれが新鮮かもしれない(実際他の方の感想にはそうしたものも見られた。)。が、そこで引き込まれるほど自分も素人ではない笑。
前半は説明的な部分も多く、事態も一定のペースをもって推移していくだけだったものの、キーマンが自殺してしまう後半からはテンポも良く、楽しんで読むことができた。
警察内部って、こんなに派閥とか内部抗争でドロドロしてるんだろうか……
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美貴と吹越課長とのやり取りは、爽快感があるものの、やるせない気持ちにもさせられました。
美貴の惚れ惚れとする態度にあっぱれである。
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悪とは、正義とは、なんて、考える暇がないほど、ワルがグイグイ迫ってくる。
凄い迫力である。
「警察の警察」と呼ばれる監察の物語。
そうすると、警察内部の不正や、ワナ…と、重た~くなりそうな予感だったが、正義なんてそっちのけで、ワルばかりが闊歩し、その迫力が気持ちいいほどだ。
警察官だろうと、欲にまみれる。
保身に走る。
そんな腐ったヤツらを相手に、実に生き生きと、主人公は動き回る。
凄腕刑事として公安、組対と渡り歩いた黒滝。
凄腕なのだが、そのやり口は、「まともな」警察官が見れば真っ青になるほどダーティーなもの。
エス(情報屋)を作るため、弱みを穿り出し、身動きできないようにする。
弱みという首輪をはめられた犬を生み出すということで、ついたあだ名が「ドッグ・メーカー」。
ある事件で部下をボコボコにして交番勤務へと追いやられた。
そんな黒滝を、人事の相馬美貴が監察係に引っこ抜く。
監察係では、ある告発を受けて、赤坂署の悪徳刑事を内偵していた同僚が何者かに殺害される。
黒滝は、相馬の命を受け、捜査を開始する。
警務部長の白幡、相馬、黒滝の三人は、腐った警察を相手にした戦いを挑むのだが…。
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誰が敵で誰が味方か、最後の最後まで気を抜けないまま読み進めなくてはならない。主人公の黒滝は決して褒められた警察官ではないし、むしろ嫌悪感さえ覚えそうなやり口でエスを甚振り、情報を得ようとするが、警察内部の隠蔽体質連中の腐り具合がさらに上回るので、結果、毒を以て毒を制すかな。黒滝のえげつなさに多少後ろめたさを感じつつも、爽快・痛快感は得られマス。
深町さんが描く女性警察官は今作も素敵。怯えるどころか、自身が着火点になりそうな苛烈キャラの相馬が格好いいのなんのって。一向に食えないキャラの警務部長の白幡と、山形弁の元公安探偵・井筒など、脇キャラがいい味出していて、読んでいて楽しい。また、このメンバーで続きがあるといいな。