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投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が取り込まれる物語だと感じた。だから不思議でもあるし、人によっては恐ろしさを感じるのだと思う。だからこそ、主人公とある程度関わった人物は、消えたり何か大事なものを失くさねばならなかった。個人的には面白さを感じたが、惜しいのはこの作品がスロースタートだということ。それが悪いとは言わないが、せっかちな読みをする人に対しては、けっこう損をしているんじゃないか。ラテンアメリカの文学や村上春樹の小説を、女性が書いたらこうなるんじゃないか、とも感じた(ラテンアメリカにも女性の小説家は存在する。念のため)。どうしてこんな小説を書けるんだろう。これはやっかみでしょうね、おそらく。
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投稿者:よよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
比喩表現や文体が好きじゃなかった
全体的にふわふわしているのに局所的に妙に生々しくて不思議な世界観
ハマる人はハマる系
おじさんキャラは好きだけど、タバサはなんか気持ち悪かった
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池、もしくは沼のような小説。ジャンルもミステリなのかファンタジなのか、はたまたホラーなのか判別不能。終始、謎めいた作品でした。
あらすじ(背表紙より)
平穏な時間。それ以外に欲しいものなんて何もない―。山崎由実はすべてを捨てて家を飛び出し、知らない町の古びた薬屋に辿り着いた。店主の平山タバサは、由実を薬局の手伝いと家事全般の担い手として住み込みで雇ってくれた。見ず知らずのわたしを、なぜ…。謎めいたタバサの本心はわからぬままだが、由実は次第に新しい生活に慣れてゆく。誰しもがもつ孤独をたおやかに包み込む長編小説。
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何だか、病んでいる人の心の世界に入り込んだ気分。
ずっと平らな印象で、何というか、全ての登場人物に感情がない感じ?
タバサと山崎さんには愛を全く感じないし、妊娠した喜びや困惑も、淡々としすぎている。
とても現実味のない話でした。
パラレルワールドなのかも。
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タバサという名は、「奥様は魔女」というドラマに出てくる娘の役名(男なのに)を母がつけ、薬屋の看板までも変えてしまった、とエピソードを語るくだりが、冒頭ある。
それを暗示するかのように、主人公の周辺で不穏で不気味な出来事が起こる。いつの間にか何処かへ連れて行かれてしまう不思議な読後感。
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完全にタイトルと装丁買い。
最初は私が誰で、タバサの性別もいまいちわからず…。
なんだろう。少しずつ主人公の氏名がわかり、なんだかとらえどころのない、夢のような日々が描かれている。幻なのか現実なのか…境界線を行ったり来たりしているような感じ。
そして、ラスト。
これまでぼんやりゆっくり物語の時が流れていたのに、展開(?)が一気に早まったような気がして、ついていけずに終わってしまった。
私とタバサの過ごした時間は夢だったのか、現実だったのか…。
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まぼろしのような、ずーっと夢のような、中身は最低限の具体物であとは全部抽象で描かれていて、だけど飲み込める。
わたしはこういうお話が好きなほうなので、今後も胸に抱えて行きたいくらいですが、苦手な人は苦手かな。まあ、本はだいたいそういうものだけど。
とにかく、気温の低い日とか、雨の日とか、そういう日に読みたい本です。静かで、低温で、横たわっているような。
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捉えどころのない感じでふわふわと読み進めていたが、最後一気に、え?えっ! ってなる。
あれは一体なんだったんだろうと、ある意味後味が残る作品。
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全てを捨てて知らない町の古びた薬屋に辿り着いた山崎由実。謎めいた店主の平山タバサと町の住人。孤独の本質を問う長編小説。
例えれば小川洋子作品のような、不思議な世界観のお話。モヤモヤ感とふわふわ感が同居しながらも、チクッとした痛みを所々で与えてくる。
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こんなに薄い1冊なのに読み終わるまでに長い時を要した。それだけ読みたくない気持ちが勝っていた。
摩訶不思議系というか、よく分からない空気感の小説はたまにあるが、それにしてもよく分からなさすぎ。
あまりに常識の範囲を逸脱していて、共感できる箇所が一つもなかった。
私は、読んだ時にどれだけその世界に入れるか、人に共感できるか、というのを求めて小説を読むのだが、はたしてこの物語に人を受け入れる余地はあったのだろうか…。
高評価を下す人もいるようなので、選択したことが間違いだったのだと思う。
最近の江國香織さんの描く物語に雰囲気が似てるようにも感じた。
この人の本は昔は好きだったが今は読んでも面白くないことを踏まえると、単に歳をとったということかもしれない。
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夢の中を漂うような、さ迷うような気分にさせられるお話でした。
まず、物語の舞台となる町がどこなのかわかりません。この世なのか、あの世なのか、はたまたこの世ではないどこか別の場所なのか。そこで暮らす人々も、現世とは異なるゆっくりと流れる時間の中で、半分眠っているように生きています。主人公の女性にしても、どこからどのようにしてこの町にたどり着いたのか、まったく有耶無耶で、本人自身にもわからない有様です。何かつらい過去があったようなのですが、それが何だったのかさえわかりません。
なんだか恐ろしく、淀んだ雰囲気のお話なのですが、読み進むうちにどんどん惹きこまれ、まるで生と死、この世と異世界、時間と空間の狭間を揺蕩うような気分になってしまいます。だからといって不快ではなく、できればずっとこの物語の世界に浸っていたいと思うのは、歌人でもある作者の言葉の選び方が秀逸だからでしょうネッ。
これは人間の生に関する、根深い部分を描いた物語だと思います。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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何か『かもめ食堂』のような自分探し人情ほっこり話となぜか思って、すぐぼんやりとさぼる由実にいらつき、タバサと寝たところからえ?結局恋愛系なの?と評価が★2の勢いになったが、だんだんオカルトじみてきてラストで結構良い意味で置いて行かれました。
ネット検索してみたけれどラストの解釈をされているものが見当たらなかったので、シミズ的解釈↓
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【前提】
・由実は過去2人子供を産んでおり、1人は死亡、もう1人を残して逃げた
・逃げた先は行方不明者がよる町と呼ばれるところの薬屋
・この町は外に出なくても生活できる
・マサヤという老女だけど年齢不詳な幻のような女性はかつて薬屋に勤めていた
・薬屋の主人は代々身元不詳の女性と結婚して生まれた長男が薬屋を継ぐ
・タバサの薬を飲むと予定が立てられる(飲んだ当人も周囲の人も不安がなくなる)
【以上を踏まえてラストを解釈】
・この町は運命共同体で『タバサ』他各々の立ち位置担当のものは常にいる
→担当者自体は代替わりする
→あくまで担当が同じなだけで同じ人ではない
・また代々やってくる身元不詳の女に類するものも常にいる
→役目が終わると代替わりする(由実がマサヤの立ち位置になる)
→そう考えるとマサヤがタバサの母とも言えるがそれはルリなので
マサヤは先代タバサの後妻(ルリ死亡により代替わり)
(※現タバサの先妻かもですが幼タバサと遊んだことを踏まえて)
→池を埋めたのは由実が子を産む前にルリのように死ぬと
また代替わり要員をまたないといけないため
・タバサの薬でスムーズに代替わりする
・日吉サイクル担当は息子がいるのでOK
・3人の老女(脇田・原田・山田)担当は、
マサヤを追い出そうとした母親の娘2人(母親本人は町の外に引っ越す)と
助産院で生まれた子供(母親は出産後逃亡)に代替わりすると推測
→町の住民はそれを知っている(ので葬式をしない)
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てな感じでどうかしら。
作者の方はそこまで考えてないと思いますが、自分的にまあまあ納得できる解釈となります。
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何も難しいことはない。描かれる人も、建物も、食べ物も、なにもかも、これまでに見てきたものの中からイメージできる。言葉だっていたって普通だし、わかる。なのに何故だろう。始終、「不思議」で「わからない」。淡々と進み、捉えどころがなく、続きが気になって、あっという間に読み進む。東直子さんの作品は初めて読んだけれど、これまでに読んだことがない、予想できない世界だった。小説はもし実写映画化するなら…と考えながら読み進める。タバサは長谷川博己さん、由実さんは伊藤歩さん、かな。
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2017年11月読了。
この本をはじめに手にとったのは春と初夏のあいだで、小雨続きながら空が明るかったのを憶えている。たおやかでするするとしているのに、うっすらと澱のようなものが残る物語..。
「過去のとうめいな鱗は、どこかで、何かに触れる」----その時は冒頭のあたりのみを読み、予感めいた言葉をしばらく胸に留めるままにしていたのだけど、
あることをきっかけにはっとして、再び新しいこの文庫版をぐっと手にしました。
薬屋の主人タバサ、亡くなった母ルリさん、町のみんなの不安を吸い込む老女マサヤ、そして主人公の山崎由実。
みなどこか正体不明なところがあり、お話も、誰かが見てる輪郭の溶けた夢の中みたいな心地と、現実ぽさが混じりあう。人がもっている重さ、軽さを受けとめていきながら、連綿と何かが続いていくのを感じられ、そして時々こわいくらいに艷やかで生々しい。歌人である東さんのこの幽幻な筆致..自分の日常にまで忍びよってくるような、「書くこと」の凄みを感じます。
ところで私、未だに自分の新姓がニックネームのようというか、姓のない名前だけの世界にいるような感じがしていて。そういう、自分の中のどこか「割り切れなさ」みたいなことのいくつかが、この物語と奇妙に交流しあっているようなところもあるのかも。性と姓、生における、様々なことを思いました。
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表紙が可愛かったので完全なるジャケ買い。
そして失敗。
不思議な話は好きなのに全く引き込まれなかった。
残念。