天才
著者 石原慎太郎
高等小学校卒ながら類まれな金銭感覚と人心掌握術を武器に年若くして政界の要職を歴任。ついには日本列島改造論を引っ提げて総理大臣にまで伸し上がった田中角栄。「今太閤」「庶民宰...
天才
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
高等小学校卒ながら類まれな金銭感覚と人心掌握術を武器に年若くして政界の要職を歴任。ついには日本列島改造論を引っ提げて総理大臣にまで伸し上がった田中角栄。「今太閤」「庶民宰相」と称され、国民の絶大な支持を得た男の知られざる素顔とは? 田中の金権政治を批判する急先鋒であった著者が、万感の思いを込めて描く希代の政治家の生涯。
関連キーワード
- EBPD57842
- cp10772860
- EBPD55042
- EBPD50737
- EBPD50736
- EBPD50735
- EBPD47639
- EBPD45984
- EBPD40192
- EBPD35899
- EBPD30908
- SS2209all
- EBPD27179
- EBPD25000
- EBPD2243870
- denpon210219
- EBPD19885
- EBPD19646
- EBPD19205
- EBPD19105
- SS2006novel
- SS2006all
- EBPD16224
- EBPD15022coupon
- blacksale2002nov
- blacksale2002
- EBPD15022
- EBPD13375
- EBPD12678
- cp11863
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
石原慎太郎著「天才」における田中角栄の評価
2022/10/29 02:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:太陽電池 - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原慎太郎著「天才」における田中角栄の評価
この「天才」という本は、田中角栄の生き方に心底惚れた石原慎太郎の政治評論である。その内容に則して私の感想を述べたい。私は子供の頃、田中角栄という人を誤解していた。それはこの筆者である石原も同じである。当時、ロッキード事件で散々マスコミに叩かれた人をどうして信じる事が出来よう?しかし時が経ち、色々な事が分かるようになると、どうも、このロッキード事件そのものがアメリカの陰謀であったらしいという事が見えて来た。石原氏もアメリカにやられたと言っている。そのアメリカ側の証人であるコーチャン氏の証言そのものが嘘だったらしいのである。確かにアメリカにはCIAという組織があり、恒常的に各国の首脳の命を狙ったり、失脚を画策したりする、ある意味謀略の専門機関がある。ケネディ暗殺も、元CIA工作員のロスコー.ホワイトが実行犯だった事が日本の写真週刊誌に写真付きで暴露された。この報道が原因で、その週刊誌は廃刊に追い込まれた。この組織が何故角栄を狙ったかは、父の話によれば、オイルショックの時、自前のエネルギーを欲しがっていた角栄が、アメリカを無視して当時のソ連邦を訪問して、天然ガスや石油の直接輸入の話しを持ちかけたからだという。もし、それがうまく行けば、今のエネルギー問題は存在せず、アメリカの一国独裁体制もなかった。もちろん、国交をソ連邦の国々とも回復して、北方領土もとっくの昔に日本に戻って来ていたであろう。実際、角栄は中国との国交回復に成功している。また、角栄の業績は、全国各地に張り巡らされた高速道路や各県に整備された空港だけではない。建築士の父によれば、議員立法で建築士法などを成立させた角栄自身が、一級建築士の第一号だったという。これらの議員立法により、日本におけるずさん建築は後を絶ち、新興国に見られるようなマンションやデパートなどの崩壊事故は、違法建築を除くと全く起きていない。このように、政治家というのは、何を成し遂げたかや、何を成し遂げようとしたかによって評価されるべきであり、マスコミの言う金権など屁みたいなものである。たまたま、その時代のツールが金だったという事に過ぎない。実際、トランプ前大統領は、不動産で得た資金を使い、SNSというツールで有権者をそそのかし、下院議会議事堂を占拠するという暴挙に出たが、任期中の実績は何一つ無い。またアベノミクスで9年近く首相の座に居座った安倍元首相は、暗殺という形で旧統一教会との関係が暴露され、国民の信用は地に落ちた。戦後未曽有の低金利政策で超円安になり、出口の見えない不況が続いている。また、貧富の差も増大し、まさに「アベコベのミックス」と言えよう。角栄はその意味で、本当の政治家らしい政治家だった。アメリカの陰謀とは言え、最後は病気が悪化して両足を切断するなど、まさに不幸のどん底まで味わった。これほどの業績の立役者をこんな目に遭わせるアメリカも酷いが、マスコミの報道を鵜呑みにする日本の一般市民は一体何なのか?今、陰謀論というのが流行りだが、論ではなく本当にあった陰謀そのものにも、もっと目を向けるべきである。すなわち、その事柄についてはできるだけ深く、また関連する事柄についてはできるだけ広く、調査と研究を遂げよ。とは大杉栄の言葉である。今、ジョージ.オーウェルが「1984」で予言したような世界になって来ている。これが、H.Gウェルズの「タイムマシン」のような世界にならないことを祈るばかりである。
見直します
2022/12/09 16:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風車の弥七 - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原慎太郎が今年の初めに書いた「私という男の生涯」を読んで書名が出ていたので、買って読みました。読むのに1日でした。簡潔でテンポよく、田中角栄の評価ーロッキード事件の収賄者ーとのイメージを見直す必要があると思いました。通産大臣としての彼の業績は今の日本を作り、中国との国交正常化でアメリカの逆鱗に触れたことでおとしめられたというのが真実なのでしょう。青嵐会との対峙はさておき、時間が経過して正当な評価を下す石原の勇気にも脱帽です。
昭和の代表的政治家の生涯
2018/07/15 06:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミキミキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、北海道新幹線が開通し、全国に新幹線網を張り巡らせるという、田中角栄の日本列島改造論が正に現実となった。未来を予見する先見性と、率先垂範の手本のような行動力を兼ね備えた人物だったと、改めて認識できた。石原慎太郎の簡潔明解な文章表現も気持ちが良い。
人間くささが、良くも悪くもスケールの大きい活躍をした。 田中氏も、著者の石原氏も、昭和という時代を駆け抜けた一つの象徴であったことは間違いない。
2022/08/15 07:22
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2月1日、芥川賞作家で東京都知事等を務めた石原慎太郎氏が逝去された。享年91歳。
その波乱万丈の人生を報じるニュースを見ながら、一度はその著書を読んでみようかと思い手に取った。
「天才」--田中角栄元総理大臣について、かつてはその金権体質を追及もした著者が、田中氏になり切ってその生涯を語る形をとった。
1969年生まれの私にとって、物心ついた時の田中氏の印象は、「何か悪いことをして捕まった元総理大臣」。
ニュース番組では盛んに批判されるのに、バラエティー番組では氏のものまねをして笑いを取る人が後を絶たない。
ともかく影響力が大きい人であったのだろう。
高等小学校卒。
生涯に30以上の議員立法を成立。
ロッキード事件で逮捕・起訴後も政権与党の最大派閥の領袖として君臨した。
彼が最も大切にしたものは、家族。
故郷新潟の両親。
第一子を早くに亡くした悲しみ。
もう一つの家族との物語。
人間くささが、良くも悪くもスケールの大きい活躍をした。
田中氏も、著者の石原氏も、昭和という時代を駆け抜けた一つの象徴であったことは間違いない。
天才
2020/09/24 17:49
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は石原慎太郎氏で元総理大臣で天才と称えた田中角栄氏について、前段「天才」は一人称形式で、田中角栄氏の立場を俺として書き上げています。
後段は「長き後書き」として石原慎太郎氏として書かれています。
学歴は中卒でしかも土方からの叩き上げ、日本の首相として列島改造論を実現させたり、日中国交正常化を果たし、その他功績は計り知れないと思います。
金権政治やロッキード疑惑等闇のことも多々ありましたが、現在にこれだけの活力漲る行動力のある政治家が他にいるだろうか。
コロナ渦や経済、国際問題等、田中角栄氏なら命がけで日本を救ってくれるのではないかと思いました。
今、角栄さんがいたら
2022/04/15 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の世の中に角栄さんがいれば、日本をどう引っ張っているだろうか。いまだに角栄さんが作ったガソリン税で道路予算を賄うなど彼の遺産に頼り切った政治でいいのだろうか。晩年のロッキード事件と闇将軍化は日本にとって損失だったように思う。
人間くささ。 良くも悪くもスケールの大きい活躍。 昭和という時代を駆け抜けた一つの象徴であったことは間違いない。
2022/03/09 13:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2月1日、芥川賞作家で東京都知事等を務めた石原慎太郎氏が逝去された。享年91歳。
その波乱万丈の人生を報じるニュースを見ながら、一度はその著書を読んでみようかと思い手に取った。
「天才」--田中角栄元総理大臣について、かつてはその金権体質を追及もした著者が、田中氏になり切ってその生涯を語る形をとった。
1969年生まれの私にとって、物心ついた時の田中氏の印象は、「何か悪いことをして捕まった元総理大臣」。
ニュース番組では盛んに批判されるのに、バラエティー番組では氏のものまねをして笑いを取る人が後を絶たない。
ともかく影響力が大きい人であったのだろう。
高等小学校卒。
生涯に30以上の議員立法を成立。
ロッキード事件で逮捕・起訴後も政権与党の最大派閥の領袖として君臨した。
彼が最も大切にしたものは、家族。
故郷新潟の両親。
第一子を早くに亡くした悲しみ。
もう一つの家族との物語。
良くも悪くもスケールの大きい活躍をした。
田中氏も、著者の石原氏も、昭和という時代を駆け抜けた一つの象徴であったことは間違いない。
ノンフィクション?フィクション?
2018/08/07 15:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原慎太郎氏が、田中角栄を一人称で綴った伝記的な小説。
単行本が出版された時には、一躍話題になったが、私は文庫化するまで待っていた。
何と言っても表紙の写真がいい!
田中角栄が首相になったのは、私が、まだ小学生で、政治に何の興味もなかった時だったが、それでも強烈に記憶に残っている。
さて、読んだ感想だが、一人称で書くのなら、フィクションを織り交ぜてもいいので、もっと角栄の心情に迫って欲しかった、というのが正直なところだ。
何だか、単に事実やエピソードを一人称で書き連ねただけ、という印象が拭えない。
真実は、結局、本人にしか分からないので、それを他人が書けば、少なからずフィクションが混じってしまう。
であれば、石原慎太郎が感じた角栄像を、誇張してもいいから、もっと表現した方が良かったのではないだろうか(終盤、病に倒れた後は、少し心情が書かれていたが)。
とは言え、最後の年譜も合わせて、角栄がコンピュータ付きブルドーザーと言われる所以がよく分かり、今一度、角栄を思い出すにはいい本だった。
客観的
2024/06/20 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものごとを客観的にみるのは難しい。
ましてや、大政治家であればなおさら。
そんな中で、
ごく当たり前に俯瞰できる著者は素晴らしい。
田中角栄像
2019/06/07 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
田中角栄という政治家にすごく興味があって読んでみたがじぶんが抱いている田中角栄像とのギャップがありちょっと物足りない感じがしたが田中角栄という人物をあまり知らずに読めばとても面白い作品だと思う。