ジェンダー/セクシュアリティ
著者 田崎英明著
ジェンダー/セクシュアリティとは,私たちの生の,いかなる局面への名付けなのだろうか.それはどのような装置のもとで稼働し,なにを私たちの生にもたらしただろうか.こうした問題...
ジェンダー/セクシュアリティ
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商品説明
ジェンダー/セクシュアリティとは,私たちの生の,いかなる局面への名付けなのだろうか.それはどのような装置のもとで稼働し,なにを私たちの生にもたらしただろうか.こうした問題をミシェル・フーコーの『性の歴史』を糸口にして,「生の政治化」という視角から捉え直し,それが可能にする新しい自己の在り方を考える.
目次
- 目 次
- はじめに──生‐政治の方へ
- I 理論的,マゾヒズム──生の内在性と装置をめぐる予備的考察──
- II 性,生,公共性
- 第 1 章 個体化と錯 時──微生物のセックスから──
- 第 2 章 親密公共圏──あるいは,トラウマに基づく共同性──
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著者自身も書いているように
2010/07/27 08:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まぎぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「本書はふつうの意味での(あるいはいかなる意味においても)ジェンダー/セクシュアリティの入門書の体裁を採っていない」。misleadingなタイトルと思います。どうしてこのタイトルに固執したんだろう?
内容的には結構深いと思うのだが、structureが宜しくない。言いたいことが多すぎて収拾つかなくなっちゃったような印象を持ってしまう...確かにそれぞれとても繋がっているのだけれど、でももうちょっと巧くsignpostするとか、それが無理なら最後に振り返って束ねるとか、できたと思うんだけどナ。「私はなぜかまっすぐに進むことができない.そのために読みづらいものになってしまったことをお詫びしたい」と言いつつ、「とはいえ,文章を書く人間の理想は,自分の書いたものがまるで初めて目にする言語で書かれたかのように意味不明であることであるのだから」ってのは...少なくとも「思考のフロンティア」シリーズに相応しい発想ではないんじゃなかしら。
なので星3つにしようか迷ったんだけど、アーレントのところが面白かったし、バトラーの『生のあやうさ』を先取りしている(?)っぽいところもあるし、わたし的にはアガンベンとの関連で興味深かったので4つで。