紙の本
現実そのまんま
2018/05/19 23:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係は難しいし、コワイ。
反面、救われることも。
ブータンの歌 のような読後に暖かくなれる話は、明日への活力となります。
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村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都――
当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!
「彼女」は敵か味方か……微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが
描きだす逸品ぞろいの短編小説アンソロジー。
コワくて切なくて愛しい物語の世界を、ぜひご堪能ください。
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どの物語も、必ずうなずける要素があって、興味深かった。女性なら、おそらく誰しも身に覚えがあるだろうし、男性なら、身近な女性のふるまいの謎が少しだけ解けるかもしれない。だが、立場や年齢、生い立ちが違っても、女ともだちのつながり方の絶妙さは、男性には一生判らないだろう。八篇すべて、どれもが満足できる一冊である。
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まぁあれだね~。
女ともだちはめんどくさくてややこしくて、恐ろしくて。
でもラストの「獣の夜」はよかったなぁ。
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女性作家たちが描く、「女ともだち」のアンソロジー。
やさしかったり、ヒリヒリしたり。離れたりくっついたり。女同士だから分かり合えること、女同士だから叶わないこと。
どれも絶妙な距離感がたまらない作品ばかりだった。
初めの2作はゾッとする感じ。
額賀澪さんと嶋津輝さんは初めましてだったけど好きな感じだった〜
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「COPY」村山由佳/「ト・モ・ダ・チ」坂井希久子/「卵の殻」千早茜/「水底の星」大崎梢/「こっちを向いて。」額賀澪/「ブータンの歌」阿川佐和子/「ラインのふたり」嶋津輝/「獣の夜」森絵都
村山由佳、森絵都、以外は初読み作家さん。
「彼女」は敵か味方か、微妙であやうい女性同士の関係。
・坂井希久子「ト・モ・ダ・チ」
社会人になって3ヶ月目の早苗、先輩職員とも上手くやっているように見えたのだが・・。最高、ダントツで面白かった。
・村山由佳「COPY」
大学生の話。よくある展開なのだが、すっかり騙された。
・嶋津輝「ラインのふたり」
ラインとはは工場のベルトコンベアに製品や部品が流れてくるライン作業のこと。小気味良い話。読後感も良かった。
(図書館)
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村山由佳、坂井希久子、阿川佐和子、森絵都ら当代きっての人気女性作家8人が、「女ともだち」をテーマに豪華競作! 微妙であやうい女性同士の関係を描きだす、逸品ぞろいの短編小説。
女友達って本当に微妙・・・
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全般的に怖かった。
ちょっとしたことは自分や自分の周りにも思い当たることはあっても
ここまでねじまがった執着や好意なのか悪意なのかも定かじゃなくなる人の思いって客観視すると醜いんだなあ。
それでも止められない感情があるとはいえ。
最後の短編がやっとちょっと爽快な読後感を味わえたけど、
それだって結局共感する悪感情を持つ相手があってのことだったりもしてさ。
やっぱそこかあぁとちょと苦笑w
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女ともだちかぁ…ドロドロだろうな…
と、読むかどうか迷っていたのだが、気が付いたら読んでいた。
しかし、内容は、予想の斜め上を行くもの。
私の思い描いたドロドロは“三角関係”とか“ライバル”とか“嫉妬”だったのだが、それは、さすがオバチャン、認識が古い!!…という感じで。
最初の三作は、三部作?この本には裏テーマがあるの?と思わせるほどの共通点があり…なんというか、サイコパス?
普通と異常の認識が、いきなり反転するところなど、胃袋がグルッと裏がえるような気持ち悪さを味わう。
大崎氏の作品は、知ってる舞台に知ってるキャラが友情出演のサービスあり、テーマもひとひねり。
阿川氏の作品は、女の友情はこういう時に発生する、というか、こういう状況でないと成立しないという真実がはっきり述べられていてさすが。
読後感に飴チャンもらったくらいなほのかな嬉しさと、きっと大丈夫…みたいな安心感がある。
森絵都さんの描いた女同士の共感が爽快で、一番好きな関係だった。
子供の頃は友達がいないと学校でやっていけないから、毎年春はとにかく必死で友達を作ったなあ…趣味や考えが一致しなくても、友達になってくれる人ととにかく一緒にいた。
だから、この作品集も、子供の頃の友達から始まる物語が多い。
大人になって友達を作るのは難しい。
いなくても特に困らないことも多いし…
ただ、子供の学校関係なんかになると、俄然、友達がいないと困ることになる。
学校って何なんだろうなあ…
あ、このアンソロジーには関係なかった。
『COPY』村山由佳
『ト・モ・ダ・チ』坂井希久子
『卵の殻』千早茜
『水底の星』大崎梢
『こっちを向いて』額賀澪
『ブータンの歌』阿川佐和子
『ラインのふたり』嶋津輝
『獣の夜』森絵都
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8人の女性作家のアンソロジー
村山由佳
坂井希久子
千早茜
大崎梢
額賀澪
阿川佐和子
嶋津輝
森絵都
額賀澪さん、嶋津輝さんは初めましての作家さん。
”女ともだち”って…
ちょっと恐ろしい…
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【収録作品】「COPY」 村山由佳/「ト・モ・ダ・チ」 坂井希久子/「卵の殻」 千早茜/「水底の星」 大崎梢/「こっちを向いて。」 額賀澪/「ブータンの歌」 阿川佐和子/「ラインのふたり」 嶋津輝/「獣の夜」 森絵都
本音に共感できる部分があり、解放感を感じる。
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女性作家8人の短編。どれも面白かった。ゾクっとしたり、女友達ってそうだったなーと身に覚えもあるものもあり、やはり女性作家だけにリアリティがありつい肯いてしまった。初めましての作家さんとも出会えるのが短編を楽しむ醍醐味でもある。
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全体的に「女ってコワイ、友情って一歩間違えると執着なのか…?」というオチが多い短編集ですが、そんな中だからこそ、阿川佐和子・森絵都の二編の友情が引き立ちました。
特に森絵都の短編は、話の転がり方がぶっ飛んでいるし登場人物がいろんな意味でユルすぎるのですが、そんなめちゃくちゃな中から描かれる女の友情が不思議で元気づけられました。
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とても面白かった!
SNSがただ”SNS”って出てくるものは読んでたけど、こんな風にfacebook、instagram,LINEって固有名詞で書いてくれると一気に身近に感じた。SNSって書かれるとどんなやつかなって考えなきゃいけなくなるから、フィクション感が増しちゃうんだよね。
↓以下ネタバレあり
●COPY
facebookを作ったのは玲なのかーなのか。
これが気になる。
読んですぐは話の流れで玲なのかなって思ったんだけど、便乗してしおりを貶めたりするタイプなのかなって疑問が抜けなくて。
部屋の写真はあったとしても、Facebookであげるような部屋の写真と、好きな人の部屋を隠し撮りした写真って、ちょっと違う気がするんだよね。
Facebookであげるなら、観葉植物とか並べた窓辺だったり、かわいくまとめたキッチンだったり。
好きなひとの部屋を隠し撮りするなら、思い出の写真を並べたコーナーだったりハンガーのコートだったり。
ああでもいま書いてて気づいたけど、思い出の写真コーナーで思い出話に繋げて暴露すればいいのか。いけたな。
「太陽がいっぱい」と「リプリー」を見なきゃわかんないかな。
短編だけど、すごく気になった一編。
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女友達同士のあるある三昧。なかなか面白いストーリーが個性的に繰り広げられる。この作家はここを攻めてくるのね〜とか思いながら読めるのも楽しい。
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女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。
うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
いやはや。下手なホラーより怖い。
どれも面白かった。
その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。
「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
他の作品も読んでみたい。
「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがなかったので、ジビエを貪り喰らいながらテンションが上がっていく女二人のパワーに圧倒された。痛快。