今そこにある現実
2018/08/31 15:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
拡張時代の予測が必ずしも当たるとは限らないが、過去から現代の知識や経験の延長に未来が考えること自体、無知かつ傲慢な考え方に思えてくる内容。ワクワク感を感じるか、恐怖心を感じるかは読者次第。
投稿元:
レビューを見る
Fintech企業兼デジタル専業銀行であるMovenの創立者であるブレット・キングによる未来予想。弊社監修ということもあり、課題図書的に渡されて読んだのだけど、これがなかなか示唆深いのである。テクノロジーの変化を踏まえて世の中がどう変わっていくか包括的に書かれているのです。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/04/blog-post_24.html
投稿元:
レビューを見る
この本は、「来るべき世界と、その世界に適応するために社会が必要とする変化について述べたもの」だという。さらに、「しかしさらに重要なのは、その未来に行き着くために私たち個人が辿るであろう道程について述べていることだ」と言う。
これまでも技術は人間を「拡張」するものであった。馬や自動車、飛行機は人間の足を拡張し、眼鏡や望遠鏡、顕微鏡は目を拡張し、電話は耳を拡張し、ハンマーやドリルは手を拡張し、そしてコンピュータは頭と記憶を拡張してきた。これからの技術も人間を拡張するものであり、それは今までそうだったように大きく生活を変えるものになる。シェアリングエコノミー、自動運転、VR/AR、ナノテク、ウェアラブル、ビッグデータ、ドローン、スマートホーム、フィンテック、遺伝子技術、バイオといった技術が紹介される。ムーアの法則(CPU)、メトカーフの法則(ネットワーク)、クライドラーの法則(メモリ)の指数関数的進化の結果、その影響は想定以上の大きさになる。そしてインターネットが大きく世界を変えた。
拡張時代の勝者として挙げるのは次のようなものだ。
①テクノロジー大手企業
②人工知能スタートアップ企業
③スマートインフラストラクチャ
④モノのインターネット(IoT)
⑤開発途上国のネットワーキング
⑥開発者、人間とコンピュータのやり取りおよび経験デザインの実施者
⑦ヘルステックとフィンテックの提供企業
⑧個人向けAI提供企業
⑨AR、VR、AVおよびPHUD
⑩エキゾチックなメタマテリアルと3Dプリンティング
色々と未来について予想しているが、著者も参照しているようにどのように起こるのかはすでに過去の偉人たちがつぶやいている。
「私たちはいつも、2年後に起こる変化を過大評価する一方で、10年後に起こる変化を過小評価するものだ」 ビル・ゲイツ(1996)
「未来はすでにここにある - ただ均しく普及していいないだけなのだ」 ウィリアム・ギブソン (2003)
どちらも自分の好きな言葉だ。
色々と準備をしよう。
投稿元:
レビューを見る
読み応えありまくりな本だった。色んな映画に出てくるような未来都市、未来生活があるとして。一方で、近年巷で聞く様々な技術があるとして。 その辺りがどんな流れで接続していくのかが、事例ふんだんに書かれていた。是非一読を。
投稿元:
レビューを見る
未来において人間や都市が機能として拡張する。SFのような話であるが、それは近未来に過ぎない。基本的には薔薇色の未来についての解説である。本音を言うと、テクノロジーの改良は短期間になされるが、それが普及するのはそんな短期間ではないと思う。一般人に手が届くコストで提供されるのか、法整備に時間がかかるのではないか、そもそもそんな魔法のような世界が必要とされるのか。いろいろ考えると、未来は単純に素晴らしいと言ってはいけないと思う。本書は楽観的過ぎると思う。
また、未来を語る割には、古く感じる企業の名前が出てきたりなどが気になった。これも執筆から翻訳版の出版までのタイムラグなのだろう。それだけテクノロジーの世界の革新の速度が速すぎるからなのだろう。
投稿元:
レビューを見る
テクノロジーの進歩による社会の変化を「拡張」というキーワードで整理。
情報、知能、身体、社会の拡張について、現時点の最先端と書来の予測を丁寧に書いていて、ただの未来予測本と一線を画している。
楽観主義的未来予測なので、懐疑的な人は、本当にそんな変化が起こるのか?と思うかもしれない。しかし筆者は、人類は技術がもたらす変化に対して常に抵抗してきたが、最終的には変化を受け入れてきたという歴史から、将来の変化もきっと受け入れるに違いないという立場である。
最も尖った未来シナリオとして本書を参考に備えをしておこうと思う。
投稿元:
レビューを見る
シンギュラリティが近いとも言われる今、AIだけではなく、FinTechや、セキュリティなど、昨今急速に進歩している多数の技術や環境について、わかりやすく、いまと、予測される未来を描いている。
めっちゃ勉強になります。
投稿元:
レビューを見る
会社の同僚が「こういうの、好きでしょ?」と言って貸してくれました。
うーん、、、、テーマは大好きだけど、全然目新しいことが書いてなくて、正直、労多くして得るもの少なし、という感じの本でした。労多く、というのは、分厚くて読むの大変、って意味。そもそも、この薄い内容に、ここまでのボリューム必要?と思ってしまった。
あと、訳がやっぱりプロの翻訳者じゃないせいか、微妙。途中から慣れたけれど、最初はややイライラした。昨今、海外文学のプロの翻訳者の腕はすごく上がってたんだなぁ、と改めて思った。最近、この手のイライラは文学ではそれほど出会わないから。
列挙されている事例が、実用化に向けてスタートしている技術を集めて述べているだけで、新聞のテック記事の「まとめ」に終始していて、その個々の事実を俯瞰してドラッカーみたいな鋭い洞察を述べているわけでは全くないです。なので、この本こそ、AIに簡単にとって変わられるような仕事の代表じゃない?って意地悪く思ったりもした。
最後の方で引用されていた、サン・マイクロシステムズの前CEOが言っていた「プライバシーなんかそもそもないんだから気にスンナ!」っていう言葉は個人的にウケました。ハハハ、と思わず笑ってしまった。確かにそうかもね、と。
あと、ビル・ゲイツの、「人は2年後の変化は過大評価するけど、10年後の変化は過小評価する」も印象的だった。やっぱり名を成す人はおもしろいこと言うなぁ、と思った。
投稿元:
レビューを見る
前から借りて読もうか迷っていたけど、ページ数の多さに躊躇していた。金曜日が代休で休みとなったので、思い切ってこの3連休で読みきってみた。
内容は、現在と近未来のテクノロジーの発達についての話。日本についても詳しいのか、高齢化の話の中では日本についての事例や、他にも初音ミクやファイナルファンタジーの話なんかがあって、翻訳書といえども親しみやすいように思った(しかも、最初に四人のペルソナによる近未来の話があったのだけど、そのうちの一つは東京が舞台という)。ただ、それだけなら分からなくないのだけど、途中、時代別の技術進歩の時代を三段階、「工業化/機械化時代」「原子力/宇宙時代」「デジタル/情報時代」にわけてかかれてあり、それぞれの時代についてプラスとマイナスのインパクトを列挙してあったのだけど、「デジタル/情報時代」のマイナスのインパクトの例に「日本の失われた20年」とあったのは驚いた。他のインパクト事例はグローバルな視点な感じなのになぜここだけ、日本固有の現象をあげてあるんだ……。
途中、世界のトップ10テクノロジー(数えたら12社ある)の時価総額という表がでてきたのだけど、なぜかそこにアマゾンが入ってないという。アマゾンは小売企業扱いということなのだろうか。
ところで、最近のスマホの処理能力は1980年代の世界最大中の企業や銀行が持っていたコンピュータの処理能力を超えているらしい。技術の進歩はすごいなぁ、と思って読み進めていったら、「いま私たちが使用しているタブレット・コンピューターは30ドル程度」と書いてあって思わず二度見した。そんな安いタブレット端末は自分は知らないのだけど、アメリカでは売られてるんだろうか? 翻訳ミスか?
後、ロボットには感情は必要とのこと。なぜなら、そうすればロボットたちが私たちを皆殺しにしないかららしい。確かに、人間は感情があるから動物愛護団体なんて活動があるんだろうしね。こういう視点で考えたことはなかったので面白かった。
それと、ガンにかかる人は年々増えているらしい。1940年代は16人に1人だったのが、1970年代には10人に1人、現在では2~3人に1人といわれているらしい。診断技術が向上したのも理由の一つっぽいけど、それだけでは説明できないらしい。ちなみに、そうなっているのは製薬会社がガンの予防ではなく、治療で収益をあげようとしているからだそう(なので、ガンについての生存率は大幅に向上しているとのこと)。なんというか、変なジレンマに陥っている気もしなくはない。
第6章での人間の「拡張」の話では、足を切断した登山家が、登山に適合した義足をつくることで、以前にも増して優れた登山家になることができるようになったという話が面白かった(ヒュー・ハーという人らしい)。この変はポジティブにとらえていいのか微妙なとことな気がする。そのうち、技術改良がすすむとオリンピックよりパラリンピックのほうが陸上種目のタイムが速くなるなんてこともあるのかもしれない。
他にこの本を読んで、「バイオニックレンズ」というものを初めて知った。レーシックとは違う、視力矯正手術のようだけど、かなりよく見えるようになるのだとか。今は実験段階だそうけど、自分も視力はかなり悪いので���こういう手法があるということは知っておきたいと思った。
ところで、初音ミクの話の中で、身長5フィート2インチ、体重92ポンドと書いてあって、いやいやどのくらいなんだよと思った、日本人だと長さはメートル、体重はkgなんだから単位を公式のプロフィールの値で書いてもよかったと思うのだけど、なんでここは訳さなかったのだろう(他にフィートがでてきたところは、メートルでも書かれてあった)。公式のプロフィールを見たら日本語で書いてあるからいいかと思ったんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
テクノロジーにより、これからの20-30年には、過去千年で起きた以上の変化が起きる。病気を治し寿命を延ばし、知性を持ったマシンや自動運転車を手にする。人類が火星に着陸し、地球で生存し続けられるようになる。データ、センサー、機械知性、自動化が世界と私たちの居場所をよりよいものにする。
はるかに遠い未来ではなく、だれもが経験し得る近未来に、起きる変化というのがすごいです。未来はすでにここにある−ただし均しく普及していないだけなのだ、と。
投稿元:
レビューを見る
2030年以降の世界がどのようなテクノロジーで形成され、どの分野でディスラプトが起きるか。まだ、先の話のようだが、しっかりと抑えておきたい。
投稿元:
レビューを見る
21世紀中に起こりうるであろうテクノロジーの変革について述べられた一冊。
事実半分、そこから類推される予測が半分くらいの比率で語られており、近未来に不安を持つ人やイメージしきれない人にオススメしたいです。
自分がいる立場次第では一層不安になるだろうし、ITテクノロジーに立ち向かう体力(耐力?)があるような人なら背中を押されるような内容。
「テクノロジーによって失われた仕事と同等かそれ以上の仕事を人にもたらす、業務内容が変わるだけ」
こんな感じに考えられる人なれれば今後のテクノロジー社会も楽しく過ごせるのかなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
DX(デジタル・トランスフォーメーション)、デジタル・ディスラプション(デジタルテクノロジーによる破壊的イノベーション)により、将来の社会、経済、生活、健康などがどのように変わるのか。それぞれの分野で、具体的かつ詳細に、実例を交えながら、事例が紹介されていきます。著者の知識の広さ、情報量の多さに脱帽です。未来に対して様々な創造・想像が膨らみました。
投稿元:
レビューを見る
テクノロジーがもたらす世界で今後どんなことが起こり得そうか、主にデータによる顧客体験価値の拡張の具体的な姿と今進んでいる取り組みが、日常の消費サービスから医療、移動、スマートシティなど、さまざまな産業が取りあげりている。
分量も多いため、少し読むのに苦労するが、きちんと読めば、自分の知らない産業の未来を知ることができ、それが今後の自分の考え方、ビジネスの捉え方、データの捉え方を変えさせてくれる本である。
印象に残った考え方として、データはプライバシーの範囲内に入れておきたいものから外部で活用してほしいデータまで様々あり、利用シーンに合わせてその使い方も異なる。データをオープンにするほど便利になるが、一方で、オープンにしたくないものもある、ただ、データをクローズにしておくと、逆にデータから信用のおける人物と見做されなくなる、といったジレンマのようなものが起こってしまうということ。
テクノロジーは人を介在した手続をなくすだけでなく、ヒューマンエラーや安全性を高めるなど、明らかにメリットになることも多い。そういった、データの特徴を理解することが大事である。