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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2018/04/10
  • 出版社: 幻冬舎
  • レーベル: 幻冬舎文庫
  • ISBN:978-4-344-42714-3

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著者 有川浩

三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだ...

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商品説明

三田村慎平は転職先の児童養護施設で働き始めて早々、壁にぶつかる。生活態度も成績も良好、職員との関係もいい“問題のない子供”として知られる16歳の谷村奏子が、なぜか慎平にだけ心を固く閉ざしてしまったのだ。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日がやってくる。先輩職員らに囲まれて成長する日々を優しい目線で描くドラマティック長篇。

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みんなのレビュー67件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

繊細な気持ちの機微をやさしい視線で描写

2018/06/12 02:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『明日の子供たち』は児童養護施設をテーマにしたお話です。実際に児童養護施設に入ってた当時高校生の女の子が著者に、施設のことをより多くの人に正しく知ってもらいたいので、施設をテーマにした小説を書いて欲しいと手紙を書いたことがきっかけで、著者が取材して作品化したとのことです。文庫のあとがきはこのリクエストをした当事者の方が書いています。

元ソフトウエア関係の営業職だった三田村慎平が児童養護施設に転職するところから話が始まります。彼の施設の子どもたちに対する勝手な思い込みが指導担当の先輩や施設の子供たち、特にしっかりした高校生の谷村奏子に初っ端から打ち砕かれ、少しずつ施設の在り方と子どもたちに対する理解を深めて行きます。本編は5章ですが、章と章の間に子どもたち目線及び他の慎平の同僚たちの目線で書かれた番外編が挿入されています。

基本的に慎平目線で書かれていますが、目線は必ずしも固定されておらず、施設に入所している当事者と施設関係者たちのそれぞれの思いや人生を踏まえた上で、互いにぶつかり、悩み、迷い、歩み寄り、関係を築き上げていく群像劇のような印象を受けます。繊細な気持ちの機微がやさしい視線で描写されており、読者をぐいぐいとカナちゃんや慎平ちゃんや和泉ちゃんや猪俣さんなどの世界へ引っ張り込んでいきます。解説込みで522ページは文庫にしては分厚いですが、読み出したら止まらず、一気読みしました。

私も児童福祉問題に関してはくわしくはないので、この小説を通していろいろと勉強させていただきました。児童福祉は社会の投資であり、「負担」ではないというのは私からすれば当たり前の考え方ですが、「施設の子どもたちはいずれ大人になる【未来の票田】」という見方は目から鱗が落ちるほど斬新に感じました。考えてみればそれも道理なのですが、その道理が児童福祉をもっと重視するように政治家に訴える際にとっさに出て来るかといえば、決してそうではない視点だと思います。

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紙の本

感動!

2018/04/24 10:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小さな花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりに涙あふれて心洗われました。こんな若者たちがいる!生まれてきてくれて有り難うと言いたいです。

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紙の本

すっきり!

2018/09/16 01:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る

児童養護施設の子から、施設のことを正しくしてもらうためのスポークスマンを依頼する手紙を受け取ったことがきっかけで作られた本です。
学童保育のキャロリングと子供つながりですが、本作は悪意を持つ人がほとんど出てこないので安心して読めます。
ここのところの有川作品は読み終わっても悶々とするものが続いたのですが、久々に純粋なハッピーエンドで、すっきりしました。
すごく怪しい人が出てきたり、職員に悔やみきれない過去があったりしますが、すべていい方向に落ち着きます。
自衛隊がらみのエピソードが出てきますが、さすがに得意分野、十分独立した作品にできる内容で、作中エピソードにしてしまったのはちょっともったいない。

さて、手紙の主が後書きを書いており(この辺も粋ですね)、その中でも、コップに半分水が入っているのを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれと書いているとおり、施設の子供を可哀想と思うなというのがテーマみたいになっていますが、必ずしもそれが正解とは思えません。
この子の場合は、入所前の生活が破綻しており、施設に入って救われたとの思いが強いのでしょう。一方で、普通の家庭に生まれて、事故や激甚災害で子供以外の家族が亡くなって孤児になり、施設に入所した子は、全く考えが違うでしょう。
少なくとも、可哀想と思ってくれるのは善意からなので(いらぬお節介はうっとうしいというのはあるでしょうが)あまり邪険にするのはどうかとは思います。
可哀想って言うなと言いながら、行政の予算が少ないとか不満を言っているのは矛盾しているとも思いますし。
何でもオールオアナッシングではないのでもう少し頭を柔軟にした方が生きやすいと思います。

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紙の本

解説がよろしいです!

2018/09/01 16:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kwt - この投稿者のレビュー一覧を見る

有川さんに,本書を書いて欲しいと頼んだ御本人の解説が,文庫本にはついています。これがねえ,泣かせるよ。また,この娘の願いを真っ向から受け止めた有川さんにも頭が下がるなあ。
やっと,文庫化された御褒美ですかね。
単行本も買ったんだけど,解説,価値があります。
ハンディを乗り越えて,育って欲しいなあ!

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電子書籍

児童養護施設の子供達について知らなかったとつくづく気うかされました。

2018/07/01 21:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Bijou - この投稿者のレビュー一覧を見る

児童養護施設で育つ子供達のステレオタイプを覆させられました。小さな子供でなく、施設を出た後の事を考えている高校生の子供達に焦点を当てていて、そう言う若者達をサポート出来ていない今の社会インフラに問題を投げ掛けている作品です。

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紙の本

一気読み!

2018/05/28 14:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎度のことながら、一気読みでございました!
何なんでしょう・・・有川さんの世界への引き込み方って。
続きが読みたいので、家事もはかどるのでございます。
今回もたくさん知らない事を知るきっかけとなりました。
タイガーマスクさんの件は、納得。

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紙の本

福祉を語る人に問う

2018/06/13 21:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

有川浩の本はいつも、メッセージがないようでいて、実は、強烈なアジテートに満ちている。

 彼女の小説の登場人物は、本当に泣きたくなるくらい「いい人」ばかりである。
そして、「かしこい人」ばかりである。「かしこい」というのは、頭が良いというのではなく、物事をよく考えるということだ。考えて、そして行動する。そんな登場人物がたくさん出てくる。本作もその例外ではない。

 児童養護施設の職員たち。そこの生徒たち。卒業生たち。施設を取り巻く街の人々。みんなが涙の出るくらい「いい人」ばかりである。
 もちろん、敵役である人々にも、それなりの事情があり、自分なりの考えをもとに行動をしている。単なる「悪い人」ではない。

 本作のユニークなところは、作者のモチベーションが読者からの手紙であるということだろう。その理由を知るためにも、この本に限っては、解説を先に読んで欲しい。

 福祉をうんぬんする、各地位の議員さんたちには、ぜひともこの本を読んで欲しい。そして問いたい。「あなたは、誰のために公職に就いているのか。」と。

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2018/04/29 12:27

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2018/05/28 21:19

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2018/05/10 13:33

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2018/06/06 09:42

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2018/06/05 11:59

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2018/08/03 20:06

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2018/07/13 14:45

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2018/05/27 17:08

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