紙の本
老後の親との付き合う気持ちの持ち方
2019/02/05 03:40
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投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在は、親の介護を必要としておりませんが、
いざ「介護」が必要になってきたときに、
自分はどんな気持ちで受け止めたらいいのかという不安や
戸惑いに対して、心の落としどころを教えていただきました。
読んでいて、心にストンと落ちた言葉は、
岸見先生の、「一緒に居てくれるだけでありがたい」という言葉でした。
なんだかんだで、大好きな親の老いる姿をどう受け止めたらいいのかと
思っておりましたが、そのとおりだなと思えたら安心したのか
私のモヤモヤはなくなりました。
親子関係、親と独立した兄弟と同居している自分との関係、暮らしていれば
いろんな葛藤や腹立たしさ、虚しさ、せつなさがありますが、
見事に、いろんな細かい場面の気持ちについても
こう考えたらいいんだよということが書かれていました。
そして、介護する立場の考えだけでなく、
実際自分自身が老いた立場になったときの考え方も、
たしかに、やってしまいそうだなという具体的な
話がいくつも紹介されています。
嫌われる勇気、幸せになる勇気のような、青年と哲人の物語で
話は書かれていません。
漠然とした内容ではなく、そうそう、こういう細かいところまで
わかって下さっている!と岸見先生に頭が下がるくらい
いろんな立場にたった考え方が紹介されていました。
私は、購入してよかったです。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると、そうだなあと思うことばかりだ。生きることは「進化すること」である。アドラーのいう進化は、誰かと比べて「上か下か」という物差しで、測るのではなく、現状を変えるために、一歩前に踏み出す、ということだそうだ。少しは勇気が持てた気がする。
紙の本
勇気とは
2020/08/17 08:08
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投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間だれしも老いる。
その様子を自分の親が見本として
示していく。(良きにつけ悪気につけ)
勇気とは覚悟かなと思われるが、
それをポジティブに捉えていく・・・
と考えさせられました。
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タイトルで気になり購入しましたが、老いる事は避けれない以上、何かしらのヒントが得られるかと思いきや、個人的にはあまりピンと来ない印象。アドラーの心理学と著者個人の経験を交えた内容は、哲学的な考えに伴う人生の過ごし方と言う事で、オリジナル的な部分は少ないです。この内容の流れで、アドラー心理学を読んでみるのも良いのか?と感じました。結局の所、人生の先の事は分からないので、悩んでも仕方ないと言う所に落ちつくのかと。
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理想からの減点法ではなく、自分が積み上げてきたこと
を加点法で評価する眼を持つ。
生きているだけで、他者に貢献できる。
働かざるもの食うべからずではない
大人になる三つの要件
1 自分の価値を自分で認められる
2 自分が決めなければいけないことを自分で決められる
3 自己中心性からの脱却
→ありのままの親を受け入れる
『褒める』のも『可哀想』も上から目線
生産性で物事を考えない。今を生きる、楽しむだけ。
マウンティング(職業や年齢を訪ねる事)は自分と他者との優劣をつけている。こらは劣等感や虚栄心の表れ。
成功と幸福は違う。
幸せそうで羨ましいと思うことは、その人の幸福を見ているのではなく、成功に注目している。
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「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」とタイトルは似ているが、続編ではなく岸見一郎のみの著書。
アドラー心理学の「不完全である勇気」を第1章のテーマにしているからだろう。アドラー心理学では他者貢献についても述べられている。
他のテーマとしては哲学が多く、三木清をよく引用している。基本的に著書の親の介護での経験に基づく老いて行くことに対する考え方が述べられており、介護で辛い思いをしている時に読むと、気持ちが楽になるだろう。
哲学臭くなくて読みやすい。
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余命は誰にもわからない。この事実は変えられない。変えられるのは自分自身の「意識」である!
“老いる勇気"─老いた「今」を幸せに生きる勇気とは、人生の見方をほんの少し変える勇気なのかもしれない⁉️
【目次】第1章 人生、下り坂が最高!/第2章 「でも…」の壁を越える/第3章 「生きている」だけで人の役に立てる/第4章 「今、ここ」を大切に生きる/第5章 執着があってもいいではないか/第6章 「おとな」でなければ介護はできない/第7章 「できない」という勇気を持つ/第8章 「私たち」を主語に考える/第9章 「老いの幸福」を次代に伝える
○18歳の頃の自分に戻りたいですか? ○歳を重ねてこそ物事を深く味わえる ○生産性で人の価値は決まらない ○「朝、目が覚める」ことに幸せを感じる ○人生はマラソンではなくダンスである ○母は病床で「ドイツ語を勉強したい」といった ○大切な人の心の中で生き続ける ○ソクラテスの最期 ○ありのままの親を受け入れる ○ありのままの自分を好きになる ○毎日を機嫌よく生きる ○リスのように「森」を育てる ○哲学は50歳から(目次より)
「今、ここ」にある幸福を若い人たちに手渡す!
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岸見さんが他の著書で話されていることと共通したものであり、さらっと読めるがシンプルで大切なことを再認識できた。
視点が老いなので、老いることと子供を育てることの例が多く取り上げられていて、自分の身近な人たちと重ねてよりリアルに考えさせられた。
親が子供に理想を押し付けられたと感じると、その良し悪しではなく、子供に負けないためにという理由で子供の提案を受け入れないようにする、というのを読んで、ようやく反発する親の気持ちが理解できて過去の自分を反省。
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「嫌われる勇気」が有名な著者ですが、この本はアドラーの本というよりは自分自身の経験をもとに「老いる」ことについてつづった本です。
老々介護も珍しくない今、色々と考えさせられる内容でした。
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『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』に続くアドラー勇気シリーズ!?第3弾です。ご自身の介護の体験から得た見解など、テーマは老いる事に置いてますが、前著と同様にアドラー心理学をベースとした生き方への指針です。もちろん老死について考える貴重な機会になりましたが、一方でアドラー心理学の復習にもなりした。俗世にまみれて忘れかけていたエッセンスもあり、気持ちを新たに人生の折り返し地点へ向けて歩みたいと思います。
本書に「哲学は50歳から」と言う内容があります。私も人が本当に成人できるのは50歳だと思うし、私の人生の折り返し地点も50歳以降なので、まだ『老いる勇気』という言葉にどこか馴染めない自分もいます。でも周囲の同世代を見渡すと、かなり老け込んでいる人もいるし、もう歳だから...を連発して老化を早めている人も多いです。そう考えると『老いる勇気』よりも『老いない勇気』が必要とさえ思います。岸見さん、勇気シリーズ!?第4弾はこれでお願いします(^^;
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介護をテーマに「老い」との向き合い方を示してくれる本
学生の私が読むには早い気もしたが、今知っておくべき知識も詰まっていた。
親にしてもらったことをそのまま親に返すことはできない。自分の子や孫そして後輩にしてもらったことを還元できるような大人になれたらいいと思う。
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アドラーの心理学を高齢者の生き方に重ねた本。新しく聞いたことはあまりない。ダンスを踊るように生きるのが老人には一番。一本の直線と思ってはいけないという話が印象的。
「年をとってすっかり欲がなくなったという人もいます。この場合の無欲は、時として無気力という合併症を引き起こし、それが身体的な衰えを加速することもあります。
理想からの減点法ではなく、自分が積み上げてきたことを加点法で評価する目を持つ(過去の自分を理想として見るのも同じこと)」
「時間や人生を一本の直線として捉えている。「あなたは今、人生のどのヘンにいますか?」と訊ねると、若い人は直線の視点に近い方を、年配の方であれば終点に近いほうを指す。
しかし、たとえどこかに到達しなかったとしても、そのプロセスの一瞬一瞬が完全であり、完成されたものであると考えることもできます。喩えるならダンスのような動きです。ダンスは、踊っている一瞬一瞬が楽しいのであって、踊り切らなければ楽しめないというわけでもどこかに到達するために踊っているわけでもありません。」
「我々は我々の愛する者に対して、自分が幸福であることよりなお以上の善いことを為し得るであろうか」-三木清
『人は誰かを幸福にしたり、誰かに幸福にしてもらってりすることはできません。家族の幸福を思うなら、まずは自分が幸福であること。それ以上のことはできないのです。』
『人は幸福に「なる」のではなく、幸福で「ある」のです。』
『朝から不機嫌で怖い顔をしている人は、その人自身がその日をつまらなくしているばかりか、腫れ物に触るように接しなければならない周りの人の気分も悪くします。生きていれば、時には嫌なこともあるでしょう。しかし、そのことに心を奪われ、不機嫌を露にしても、事態が改善されることはありません。幸せな老年を望むのであれば、まずは毎日を機嫌よく迎え、機嫌よく過ごすことです。』
『歳を重ねると、人生がこの先長く続くことに俟つことはできません。人生を先延ばしにせず、今したいこと、できることは今しようと決め、そうすることで、今ここに生きることの喜びを感じることも、老いの特権といえます。』
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アドラー心理学から人間の老いについて語っている。老いた時を幸せに生きるには自分の見方を少し変える勇気が必要であるという。
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著者の両親の死への看取りや介護の経験を、著者の専門とする思想家の本とともに、老いの「意味」を教えてくれる。今を生きること、存在として生きることの、大切さが伝わってくる。実際に、老いの中にいると、意味づけや経験知は違っても、勇気づけられました。
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年々、自分の老いを実感してきているので、今読むべき本だなぁと思って手に取りましたが、年齢関係なく読める本でした。多くの哲学者の方々の言葉を用いてあり、「嫌われる勇気」と同様にまたもや勇気をもらいました。