コミュニティとは、編集とは?
2018/05/31 23:54
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投稿者:southday - この投稿者のレビュー一覧を見る
一筋縄では何の本なのかわかりにくいですが、これからの「編集」に関しての考察を自分の生活環境やここ数年の変化とともにいろんな視点から書いています。最近のスタートアップから急成長している企業の数々をみても、確かに時代は完全な完成品を求める時代から、なめらかにアップデートしていく時代へと進んでいるのかもしれません。こんな時代だからこそ、ただの情報の集まりという意味だけではなく紙の本というものを好きなひとがはっきりと顕在化しつつ、本とは何か?をこれほど考察する絶好のタイミングはないともいえますね。
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佐渡島さん@sadycorkの新著『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE』拝読した。バウマン『コミュニティ』で主題になっていた安全(安心)と自由のトレードオフ的関係性について、最新の事例・仮説を交えて書かれてた。コミュニティの実践書であり、心理学社会科学的一冊。
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安心と自由、どちらが重要か
トレードオフの関係にある両者の狭間で、一方に偏るとそこから逃れたくなる。この本を読んで、そんな行動を支えてくれるのがコミュニティなのだと感じた。
以下読書メモに一部個人的加筆
個人としてどう生きるかの自由が苦しみを生む。コミュニティに役割を与えられたい。
不自由さを我慢することに慣れている自分の価値観と行動の癖を捨て去る。
2020年には問題解決型から問題発見型へ教育システムが移行。その時の教育の役割、教師のあり方は?解を教えるのでなはく発見する楽しさの後押しをする。
ライトノベルは多様な価値観の中登場人物の心理描写が重要なファクター。また、多様な社会はインフルエンサーとしてのブランディングが重要。心の内を開放して情報のキュレーションにあたることがカギ。
SNSを使うにはコミュニケーション技術が必要不可欠。自分の主張を絶対的な善と思えば炎上する。
ユニクロは情報製造小売業として変化
コミュニティアーキテクトとは建築家が情報と付き合うスタンスの表明といえる。
作家を支えるのは健全なファンコミュニティ
であれば、まちを支える健全なコミュニティの編集者となれるか。
買うのを便利にするAmazon
買うという欲望を生み出す楽天
楽天は商品を中心としたコミュニティを作っているアマゾンはインフラであって購入体験を楽しむデザインとはなっていない。
SNS投稿の絞り方
自分ごとにカスタマイズ
Twitter
1 まちあるきで気づいたこと
2 まちづくりする上で気づいたこと
3 研究として気づいたこと
4 カテゴリーの面白ニュース
5 子育ての気づき
insta
デザインの空間言語化
ファンクラブとファンコミュニティ
情報のコントロールかオープンか
世の中の仕組みに学ぶ
法要
生き残った人が鬱にならずに社会復帰できるように繊細な設計がなされた行事
showroom 前田裕二氏のコミュニティ5要素
1 余白の存在
2 常連客の存在
3 仮想敵を作る
4 秘密やコンテクスト、共通言語を共有
5 共通の目的やベクトルを持つ
安全と安心
安全は場所やモノにひもづく
安心は安全に基づいた人の心理状況
ここがずれるので合意形成が難航
安心するには、知識や経験を通じて予測している状況と大きく異なる状況にならないと信じていることがポイント
仕事のできる人は相手の安全や安心の確保がしっかりとなされている
感情を表現しない元メンバーは黙っているだけで新メンバーの安全安心を脅かす
コミュニティの作り方
信頼第一まずは1人を誘う
次に2人が4人を誘う
コミュニティ内のリアクションを設計する
それぞれの役割やイベントを設計する
コミュニティは閉じていても真ん中はリアルにつながる
オンラインで先に仲良��なるリアルは慎重に
アップデート主義でリリースする
長文はコミュニケーションを阻害する
情報をスルーするのも普通になる
newspicksは鋭いコメントでアップデート
一連の体験に参加するチケットとしての本
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じっくり読んだ。
これからの時代のみんなが少しずつ気づき始めているコミニュティの重要性とその活性化方法について良くまとまっていた。
文章も平易なものでとても読みやすい。
自分が何かコミュニティに関わりを持ちたいと思っている人も、そしてそのようなコミュニティを作りたいと思っている人も必読の一冊。
ところで、本の題名が妙に長く実に拡散しにくいものである。これはわざとなのだろうか?
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コミュニティ作りの重要性を説く人や作るまでの成功談を語る人は多いが、実際に作った上で自分を客観的に振り返る冷静さがこの書にはある。静かな熱狂、安全と安心、などなどさすが文字を生業とする人の文章は耳に入って頭に残りやすい。
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2018年7月30日読了。
●ミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」
→軽さと重さ、どちらが上位概念か問いかけられる。
→転じて、「安心と自由」どちらが重要か。ら
●ネット以前の社会で、企業価値が高い会社は
幸せの象徴になりえるものを扱っている会社
だった。銀行、車、電化製品。
しかし、身に纏うものがアイデンティティとなる
時代は終わってしまった。
「何を手に入れているか」よりも「何をやって
いる人か」「なぜやっているか」
●ユニクロ・柳井正
「我々は産業や企業のボーダーが消滅する構造の
変化のなかで、お客様のために仕事をし、情報を
商品化する新しい業態『情報製造小売業』に
変わらなければならない」
●P81
エージェントがいること、ファンコミュニティを
持っていること、この二つこそがクリエーターが
作品に集中出来る環境を作り出すために必要だと
確信を持って考るようになっていった。
●P99
楽天以外にも、コミュニティを作って成功している
企業がある。「無印良品」「ほぼ日」
「北欧、暮らしの道具店」「スコープ」などだ。
●P146
SHOWROOMの創業者・前田裕二さんの
『人生の勝算』は、コミュニティの5つの要素
として…
「余白の存在」「常連客の存在」「仮想敵を作ること」
「秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること」
「共通の目的やベクトルを持つこと」
宗教や明治維新など、この5つの要素がある。
★『1枚目のドミノはたった一人の熱狂』だと
僕は書いたが…。
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Noteの有料記事を読者と推敲して、荒削りで出した本。たしかにまとまりきらない感じは受けたけど、そのぶんたまに出てくる言葉は生々しくて、こういう本も良いな。前作の「ぼくらの仮説が世界をつくる」もおすすめです。
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コミュニティやFunという言葉が、最近少しBuzzWord化しているように感じていましたが、本書は一線を画すものだと思います。(この他の書籍では、佐藤尚之氏のファンベースも)。これまでのコミュニティが担ってきたものをどのように代替するか?新しいコミュニティを運営するにあたって、何が必要になるか?ということについて、まとまっていて実に面白い一冊!
「安全・安心」の確保という一説が非常に印象的であり、大掛かり/対外的なコミュニティーを作ること以外にも、チームマネジメント(これもコミュニティの一種であるが。)でも、大事だな!と感じました。
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「コミュニティとは共属感情を持つ人々の集団である」と読んだことがある。
だから、現代のコミュニティへ仮説を立て、実際に運営を試みる著者によるこの本は、出来立てホヤホヤの最新の集団社会学であり、人間心理学であり、経済学であり、ビジネス実践書となっていた。
2018年読んだ本の中で、一番深くて、心地よかった。
そして、父親になる前に出会えたことに、感謝。
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これからのコミュニティの在り方を問い続ける著者の現在考えている到達点での気づき。「身に纏うものがアイデンティティとなる時代は、終わってしまった。」「インターネットは、すべての関係をフラット化する。今までメジャーとされていた人の力が下がり、マイノリティーの力が上がる。」「逆に今まで力を持っていたマジョリティーが、今、孤独を感じているのだ。」マジョリティーではないが孤独を感じているしtwitterなどのSNSとの距離感などの分析もうなづける部分が多々あった。そしてこれからの持続可能なコミュニティ、コミュニケーションは「熱狂」の前の「安心・安全」の確保が重要であるというのはとても目からウロコだった。だからこそ「何を持っているか」ではなく「何をやっているか」「なぜやっているか」が問われるのだ。
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・つなげる、から、コミュニティ支援へ。
ザッカーバーグ
・夏目漱石の主題
「コミュニティで生き続けた人が個人としてどう生きるか」
・子供の頃の欲望に忠実になること。
それが新しいビジネスを生む。
ubeしかり。
不自由な社会に自分を合わせるのではなく、
社会を自分の欲望に合わせてupdateする。
→欲望の理解が大事。
・何を手に入れているか、より、
何を/なぜやっているかがだいじな時代。
・問題解決型にかけている考え、
「why」
・コンテンツ産業は、ソフト産業に見せかけたハード産業。いかにしてソフト産業になれるのか、が課題。
・「大ヒットしないことを気をつける」佐藤雅彦
・日本酒ではなく、ホームパーティーを売る。
・ファンコミュニティは、
質×ファン数×関係の深さ
・気持ちを売るグッズ。
「ピシッとした気持ち」になれる惑星ヘアピン
・わからないものがコミュニティを活性化する。
解釈の多様性。宗教然り
・コミュニティビジネスに於いて「安心、安全」がだいじ。これほんとにおもしろい?という保証。
ex)アメリカ人が挨拶するのは安全の保証
・安心安全が保証されたコミュニティとしての学校。
学校行事に置き換えてイベントを設計する。
・納品主義からアップデート主義へ。
ex)落合陽一の赤字をtwitterに投稿して
ファンが盛り上がる。
・コンテンツの火付け役としてのコミュニティ。
そこから輪のようにひろげていく売り方。
→バズの構造としては当たり前。
ただ、コミュニティの一人ひとりの顔をどれくらいイメージできるかが編集者の強さになると思った。
・アップデート、リミックス、キュレーション
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コミュニティの本は何点か読んだが非常に分かりやすい1冊。学校型のコミュニティだとメンバーが受動的になるは当てはめる方針からの脱却で参考になった
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固有名詞が持つ意味が読者によって違いすぎるので、アイデンティティを表現する手法として使いづらくなっている
2000年と2020年では情報量は6450倍
ネットはマイノリティの孤独を癒したが、マジョリティが孤独を感じるようになった
大ヒットしないように気をつける
じゃなきと、次の作品のファンになってくれない
楽天は商店街。コミュニティ。
何を安心安全と捉えるかは人によって違う
納品主義でなく、アップテード主義へ
箕輪さんが、与沢翼のネオヒルズ族の編集してたとは知らなかった。笑
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現代の閉塞感を分かりやすい形で噛み砕きながらその感覚に寄り添いつつ、安心や熱狂の場としてのコミュニティの成り立ちを紐解く内容。コミュニティをつくる順番が編集のあり方にも通じるというのは、本書の構成自体にも垣間見られた様に思えた。
蛇足で、タイトル見るとむしろエヴァ新劇場版を真っ先に思い浮かべてしまった人は自分だけではないはず