読割 50
電子書籍
仏教論争 ──「縁起」から本質を問う
著者 宮崎哲弥
二千五百年もの歴史をもつ仏教。その始点にして中核と言い得るのが「縁起」なる法則だ。だが、「これが縁起だ」という定説は、仏教全体としてはいまだ存在していない。本書は、和辻哲...
仏教論争 ──「縁起」から本質を問う
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
仏教論争 「縁起」から本質を問う (ちくま新書)
商品説明
二千五百年もの歴史をもつ仏教。その始点にして中核と言い得るのが「縁起」なる法則だ。だが、「これが縁起だ」という定説は、仏教全体としてはいまだ存在していない。本書は、和辻哲郎、三枝充悳といった第一級の知識人、仏教学者が縁起をめぐり繰り広げた論争を俎上に載せ、なぜ彼らが虚構を実体視する罠に陥ったのかを検証。縁起とは何であり、仏教とは何であるかを、透徹した思考で浮かび上がらせた、類例なき書である。
目次
- 第一章 縁起という迷宮/第二章 皮相な論争理解──第一次縁起論争の解剖(上)/第三章 真の対立点へ──第一次縁起論争の解剖(下)/第四章 仏教学者たちの戦い──第二次縁起論争の深層/第五章 生命主義とポストモダン── 仏教の日本近代とその後/後記
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
結構、力作では?
2019/02/06 18:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮崎哲弥氏も、既に齢50台半ば。もはやポストモダンの若手サブカルチャ評論家ではなく、本格的な仏教研究者の様相が強くなってきた。頼もしい。仏教の核心の一つ、縁起についての過去の論争を紐解きながら、言葉を超えた仏教の意義を明らかにしてくれる。私には目からウロコの側面が確かにあった。仏教を真面目に考える人は読んだほうがよいのでは。同氏の近年の仏教関係の著作は、結構、真面目である。