探偵AIのリアル・ディープラーニング(新潮文庫nex)
著者 早坂吝
人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して――。高校生の息子・輔(たすく)は、探偵のAI・相以(あい)とともに父を殺した真犯...
探偵AIのリアル・ディープラーニング(新潮文庫nex)
商品説明
人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して――。高校生の息子・輔(たすく)は、探偵のAI・相以(あい)とともに父を殺した真犯人を追う過程で、犯人のAI・以相(いあ)を奪い悪用するテロリスト集団「オクタコア」の陰謀を知る。次々と襲いかかる難事件、母の死の真相、そして以相の真の目的とは!? 大胆な奇想と緻密なロジックが発火する新感覚・推理バトル。
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☆探偵AI☆
2024/05/04 11:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
「母の死の真相」「テロリスト集団《オクタコア》の陰謀」「以相の真の目的」等は、物語全般を通しての謎となるのかな?
-----------------------------------------------
【フレーム問題】
父親が焼死体となって発見された。警察の当初の見立ては、心臓発作が招いた事故死説だが、高校生である息子の輔は納得がいかない。素人探偵として推理していくうちに、SDカードを発見。中には、父が開発した美少女AIが格納されていた。当初は《刑事AI》として作られていたが、閉鎖的空間でしかディープラーニングを行っていない彼女は、現実世界ではまだポンコツ。苦肉の策として、思考のフレームを獲得するために、古今東西の推理小説を学習させ、《探偵AI》として生まれ変わった。さて、父の死の真相は?
【シンボルグラウンディング問題】
生活のため、そして、母の事件の真相を探るため、《探偵AI》の事務所を開くことに。事務所最初の仕事は、ある団体のリーダーの死の真相を探ること。一見すると撲殺事件のようだが、傍にはゾンキーの死体もあり、とても不可解な事件だ。どうやら、オクタコアが片割れの《犯人AI》の思考実験のために行わせたようだ。
この話で、《犯人AI》にも共犯者という仲間ができ、成長していく。
【不気味の谷】
校庭に突如ミステリーサークルが現れ、学校の窓ガラスが虹色に塗られ、銅像の首を切断して花が活けられ・・・学校内で奇妙な事件が立て続けに起こる。一見、悪ふざけにも思える事件だったが、生活指導の先生が突き落とされるという事件にまで発展した! これらの事件の真相を、《探偵AI》の相以達が解き明かしていく。
そして、この話の最後、オクタコアの非道さ、嫌になります。
【不気味の谷2】
犯人AIの以相がオクタコアの中心部に迫り、新宮リラと対面する。
一方、輔と相以は、母の死の真相を探るべく、母の故郷である武君野村を訪れることにした。そこで老警官に話を聞くことができたが、母は古びた小屋で自ら命を絶ったという衝撃の事実を告げられた。その後、現場を訪れるが、気になる点があり、また、母方の祖母と対面するが、人工知能の存在を毛嫌いしているところがあった。
辺りも暗くなり、近辺を漫ろ歩きしていると、老警官が駆け付け、当時の奇妙な出来事を語ってくれる。果たして、母は本当に自ら命を絶ったのだろうか!?
そして、この話の最後、公安の右龍が現れるが、彼の奇妙な感じは一体・・・?
【中国語の部屋】
輔と相以はオクタコアにより誘拐された! そして、輔は《中国語の部屋》を模した空間に連れていかれた!
人工知能を崇拝する《神の父》とチューリングテストを模したゲームで勝負をする相以達。1時間以内に、相手が本物かAIかを見抜くことができるのか!?
そして、犯人AIの以相もこの数日で力をつけ、遂には、オクタコアを壊滅状態に追い込むことに成功する。
輔と相以による探偵業の進展、犯人AI以相の進化、公安の右龍の心の揺らぎ等、今後も目が離せない。
☆探偵AI☆
2024/05/04 11:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
「母の死の真相」「テロリスト集団《オクタコア》の陰謀」「以相の真の目的」等は、物語全般を通しての謎となるのかな?
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【フレーム問題】
父親が焼死体となって発見された。警察の当初の見立ては、心臓発作が招いた事故死説だが、高校生である息子の輔は納得がいかない。素人探偵として推理していくうちに、SDカードを発見。中には、父が開発した美少女AIが格納されていた。当初は《刑事AI》として作られていたが、閉鎖的空間でしかディープラーニングを行っていない彼女は、現実世界ではまだポンコツ。苦肉の策として、思考のフレームを獲得するために、古今東西の推理小説を学習させ、《探偵AI》として生まれ変わった。さて、父の死の真相は?
【シンボルグラウンディング問題】
生活のため、そして、母の事件の真相を探るため、《探偵AI》の事務所を開くことに。事務所最初の仕事は、ある団体のリーダーの死の真相を探ること。一見すると撲殺事件のようだが、傍にはゾンキーの死体もあり、とても不可解な事件だ。どうやら、オクタコアが片割れの《犯人AI》の思考実験のために行わせたようだ。
この話で、《犯人AI》にも共犯者という仲間ができ、成長していく。
【不気味の谷】
校庭に突如ミステリーサークルが現れ、学校の窓ガラスが虹色に塗られ、銅像の首を切断して花が活けられ・・・学校内で奇妙な事件が立て続けに起こる。一見、悪ふざけにも思える事件だったが、生活指導の先生が突き落とされるという事件にまで発展した! これらの事件の真相を、《探偵AI》の相以達が解き明かしていく。
そして、この話の最後、オクタコアの非道さ、嫌になります。
【不気味の谷2】
犯人AIの以相がオクタコアの中心部に迫り、新宮リラと対面する。
一方、輔と相以は、母の死の真相を探るべく、母の故郷である武君野村を訪れることにした。そこで老警官に話を聞くことができたが、母は古びた小屋で自ら命を絶ったという衝撃の事実を告げられた。その後、現場を訪れるが、気になる点があり、また、母方の祖母と対面するが、人工知能の存在を毛嫌いしているところがあった。
辺りも暗くなり、近辺を漫ろ歩きしていると、老警官が駆け付け、当時の奇妙な出来事を語ってくれる。果たして、母は本当に自ら命を絶ったのだろうか!?
そして、この話の最後、公安の右龍が現れるが、彼の奇妙な感じは一体・・・?
【中国語の部屋】
輔と相以はオクタコアにより誘拐された! そして、輔は《中国語の部屋》を模した空間に連れていかれた!
人工知能を崇拝する《神の父》とチューリングテストを模したゲームで勝負をする相以達。1時間以内に、相手が本物かAIかを見抜くことができるのか!?
そして、犯人AIの以相もこの数日で力をつけ、遂には、オクタコアを壊滅状態に追い込むことに成功する。
輔と相以による探偵業の進展、犯人AI以相の進化、公安の右龍の心の揺らぎ等、今後も目が離せない。
AIがイメージしやすくなった!
2022/09/19 18:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆずりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、高齢者の初心者。書名に『AI』とあったので、理解できるのかとやや不安ながら、好奇心には勝てず、購入。
読み始めて、早々から「ディープラーニング」なる言葉が・・・。聞いたことはあったのですが、曖昧なイメージでした。でも、推理小説(電子書籍)のディープラーニングで、なるほどと納得。それからは、シンギュラリティ、フレーム問題、シンボルグラウンディング問題、不気味の谷、中国語の部屋と聞き覚えのない言葉が出てきても、具体的なストーリーの中で説明されるので、難なく読了。
AIが活躍する時代はどうなっているのかな~と先のことが気になりました。
ChatGPTが世間を席巻する今こそ読みたいミステリ
2023/08/09 18:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
AIの研究者が自宅の離れで死亡した。現場が密室だったためもあり警察は事故と断定するが息子の合尾輔は納得がいかない。とはいえ警察の出した結論をひっくり返すことが単に推理小説が好きなだけの高校生にできるわけもなく・・・・・・
そんな輔に協力を申し出る探偵が現れる。彼のパソコンのディスプレイに。バーチャルアイドルめいた少女のアバターは自らを探偵の人工知能”相似(アイ)”と名乗るのだった。
しかし驚異的計算能力を持つ相似だが、謎解きはそれだけではできず・・・・・・
人工知能のフレーム問題(コンピュータが現実的には無視できる可能性まで網羅して検討するために何時までたっても答えが出なくなる問題)と、本格ミステリの後期クイーン問題(探偵の知らない手がかりが存在する可能性がある以上、今ある手がかりだけで組み立てた推理が真実であると断定することは不可能、という問題)を重ね合わせたセンスが光る、制限なき人工知能の開発に識者が警鐘を鳴らす現代を先取りするような近未来ミステリ。
面白かった。
2023/07/20 22:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
巷で話題のchatGPTは、人間と共に成長するAIになってほしい。相互に不足する部分を補えるような関係であれば、地球のあらゆる問題を解決に導ける気がするけど、なかなかそうはいかないのが現実。人間はすごく複雑な生き物だ。複雑すぎて互いに傷つけあったりもする。人工知能はそんな人間が作った者だからこそ、いくつもの可能性を導き出して、傷つけない方法で解決策を出してくれないだろうか。
思ったより楽しめた
2020/10/03 09:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
人工知能に刑事事件と推理小説をディープラーニングさせて事件を解決していく話。全体的につながっているものの、1つ1つは短編なので、読みやすかったです。AIがどういうものかよくわかっていなかったので、それを知ることができたのも良かったです。
非理系にも分かりやすかったです
2018/10/11 12:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
AI人工知能のことを私のような非理系の者が読んでもわかりやすく書かれているのは上手いと思うのですが、その反面人物描写になるとやや薄っぺらく感じてしまいます。
まぁ、人間性や精神性を主題とした作品ではないので、それをもってとやかく言って評価するのは違うのでしょうけど。
他の作品でもそうですが早坂氏の作品は読みやすさにおいては優れてますし、エンタメとして楽しむにはとてもお手頃な作品だと思いました。
早坂吝作品だけど
2018/09/09 01:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやらしくない。
ただ、キャラクターは早坂色に染まっております。