リヴァイアサン2
人間の性質そのものについて考察した第1部を受けて、第2部「国家について」では、なぜ、どのようにして国家が成立したのかが論じられる。また国家権力の絶対性について、主権者と臣...
リヴァイアサン2
商品説明
人間の性質そのものについて考察した第1部を受けて、第2部「国家について」では、なぜ、どのようにして国家が成立したのかが論じられる。また国家権力の絶対性について、主権者と臣民との関係、臣民の自由についても、公民法と刑罰の観点などからさまざまに考察される。ルソーに代表される人民主権の先駆けとして位置づけられるホッブズの代表作。
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ホッブスによる政治哲学書で、同書第2巻では、いよいよ「国家について」の議論が始まります!
2020/05/10 12:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、1615年にトマス・ホッブズによって発表された政治哲学書です。ホッブスは、同書の中で、人間の自然状態を決定的な能力差の無い個人同士が互いに自然権を行使し合った結果としての万人の万人に対する闘争であるとし、この混乱状況を避け、共生・平和・正義のための自然法を達成するためには、「人間が天賦の権利として持ちうる自然権を国家(コモンウェルス)に対して全部譲渡するべきであると述べて、社会契約論を用いて従来の王権神授説に代わる絶対王政を合理化する理論を構築しています。光文社古典新訳文庫では全2巻シリーズで刊行されており、同巻はその第2巻目です。同書では、前巻の「人間について」かた、いよいよ「コモンウェルス(国家)について」へ議論が移っていきます。そして、なぜ、どのようにして国家が成立したのか、また、国家権力の絶対性について、主権者と臣民との関係、臣民の自由についても、考察されます。