罪びとの手
著者 著者:天祢 涼
廃ビルで中年男性の死体が発見された。身元が判明しない中、葬儀屋が遺体を引き取りにくるが、葬儀屋・御木本悠司は、その遺体を目にした瞬間、刮目した。「これは俺の親父だ」。その...
罪びとの手
商品説明
廃ビルで中年男性の死体が発見された。身元が判明しない中、葬儀屋が遺体を引き取りにくるが、葬儀屋・御木本悠司は、その遺体を目にした瞬間、刮目した。「これは俺の親父だ」。その偶然に疑問を持った刑事・滝沢圭は、単なる事故死と判断する本部に反発するようにその遺体に固執する。世の中を賑わす幼女連続殺人事件、葬儀屋の葛藤と苦悩、不遇な警察官を親に持つ刑事のトラウマ……様々な要素が絡み合う中、意外な犯人と動機が明らかに! 平和な生活を犠牲にしてでも守らなければならない、刑事と葬儀屋の誇りとは……慟哭の社会派ミステリー。
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最後まで一気に引っ張られる。
2018/09/20 10:40
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葬儀屋の父の死体が本物なのかどうか、その背後に事件性があるのかどうか、最後まで種明かしがどうなるのかわからないまま、引っ張られる感じで読んだ。
それぞれの人物の背景まできっちり描けていて、細部までしっかり書き込まれているところがいい。ストーリーがおもしろいのはもちろんだが、細部まで書けていることで、おもしろみがぐっと増す。
葬儀屋ならではの要素が多々盛り込まれていて興味深いいっぽう、最初から事件に対して疑いを持ち続ける刑事の存在も欠かせない。両者が絡み合って、最後の場面につながる。事件の全貌が判明した後に訪れる、両者の心情の交錯も読みどころ。