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【期間限定ポイント40倍】翻訳夜話(文春新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2018/07/27
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春新書
  • ISBN:978-4-16-660129-5
一般書

電子書籍

【期間限定ポイント40倍】翻訳夜話

著者 村上春樹,柴田元幸

roll one's eyes は「目をクリクリさせる」か? 意訳か逐語訳か、「僕」と「私」はどうちがう? 翻訳が好きで仕方ないふたりが思いきり語り明かした一冊。「翻訳者...

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roll one's eyes は「目をクリクリさせる」か? 意訳か逐語訳か、「僕」と「私」はどうちがう? 翻訳が好きで仕方ないふたりが思いきり語り明かした一冊。「翻訳者にとっていちばんだいじなのは偏見のある愛情」と村上春樹。「召使のようにひたすら主人の声に耳を澄ます」と柴田元幸。村上が翻訳と創作の秘密の関係を明かせば、柴田はその「翻訳的自我」をちらりとのざかせて、作家と研究者の、言葉をめぐる冒険はつづきます。村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳した「競訳」を併録!

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みんなのレビュー120件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

翻訳にとどまらず言語や言葉に対する深い洞察が。

2011/11/02 17:57

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやぁ〜、おもしろかった、村上春樹と柴田元幸の『翻訳夜話』。も
ちろん皆さんご存知でしょうが、村上春樹はレイモンド・カーヴァーや
ジョン・アーヴィングなどの翻訳家としても有名。柴田さんは特にポー
ル・オースターの翻訳家として高い評価を受けている人だ。そして、こ
の本、翻訳の話ではあるのだが、そこにとどまらずに「言語」や「言葉」
などさらに広がりのある話になっていて読み応えがある。

 例えば、村上さんのこんな言葉。「ビートとうねりがない文章って、
人はなかなか読まないんですよ。いくら綺麗な言葉を綺麗に並べてみて
も、ビートとうねりがないと、文章がうまく呼吸しないから、かなり読
みづらいです」。さらに、柴田さんのこんな言葉、「(翻訳の勉強とし
て)日本語を磨きましょうという言い方をよく目にするんですけど、ど
うも何か違和感があるんですね、僕は。何でなのかなあ、所詮自分の使
える日本語しか上手く文章にはのらないということを痛感するんです」。
本当にそうですよね。それにしてもこの二人、翻訳が好きで好きでたま
らないらしい。村上さんは小説で疲れた心をリハビリする、癒しの意味
もあるようなのだが…。

 内容的には村上×柴田の対談、翻訳学校の生徒たちとのやり取り、若
い翻訳者たちとのフォーラム(何と参加者に岸本佐知子がいる!)の3
部構成。若者たちの質問に2人が非常にていねいに応えているのが印象
的だ。間に2人が同じ短篇を訳すという趣向でカーヴァーの「収集」、
オースターの「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」の各々の訳
文が掲載されている。どう違うか?…う〜む。この比較の話も結構深く
ていい。言葉を使う仕事をしている人、読書好きな人にもぜひ読んでも
らいたい一冊だ。 

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紙の本

幸福な競演

2000/11/24 04:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mau - この投稿者のレビュー一覧を見る

 クリスマスプレゼントを一ヶ月前にいただいたような、そんな喜びに浸りつつ、じんわりと読んだ。

 アメリカ現代文学の翻訳者として絶対に外せない二人が、思い入れたっぷりに語る翻訳テクニック。オースターとカーヴァーの競訳に若手翻訳家を交えての解釈論議までついて、こんな贅沢な企画、年を越す前に何か罰が当たるんじゃないだろうか。

 本書全体に溢れる二人の翻訳への、そして文学への愛情。物語が好きで好きでたまらないからこそ、忙しい最中にもついちょこちょこっと訳してしまう。そんな想いに乗せられて、こちらまでわくわくと嬉しくなってくる。彼らに愛され、訳された作品は、本当に幸せだ。

 私個人は柴田氏のファンだが、本書全体としては創作と翻訳の違いを丁寧に解説していることもあって、村上氏の発言に印象深いものが多かった。文学の好きな、全ての人に読んでほしい。

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紙の本

翻訳家をめざしてなくても、村上春樹小説のファンなら満足できる一冊

2004/07/23 01:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミケ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私は村上春樹の小説が好きで、実はこの本も数年前から手元にあった。
でも小説じゃないから、すぐに読む気になれず、そうこうしているうちに
存在を忘れてしまっていた。
 何か読むものないかな〜と、本棚を物色していて「あ、こんな本があったのを
忘れていたわ。」と思って読み始めたのだけれど、これが面白い。
今まで、村上春樹の小説は読んできたけれど、翻訳の方はほとんど読んでいない。
レイモンド・カーヴァーも1,2冊本棚にあるけれど読んでいない。
村上氏が翻訳した絵本『急行「北極号」』『魔法のホウキ』『西風号の遭難』や
山本容子さんの銅版画のカポーティの『あるクリスマス』『クリスマスの思い出』
『おじいさんの思い出』は大好きな本たちだ。しかし、どれも子どもの本屋で
見つけて買ったもので、いわゆる大人を対象とした一般小説の翻訳物は、どうも
違和感があって今まで読めなかった。
 この「翻訳夜話」を読んでみると、う〜ん、これは彼が翻訳したものも読んでみたいゾ、
と思ってしまう。夕方、この本を読み終わって夕刊を開いたら、タイムリーにも
<「社会の手触りを」を描く 『レイモンド・カーヴァー全集』完結>
という見出しが大きく出ているではないか。村上春樹氏の写真つきで、大きく
取り上げられていて柴田元幸氏のコメントまでついている。
ますます、彼の翻訳物も読んでみようという気になってきた。
 
 この本の中に、柴田元幸氏と村上春樹氏が同じテキストを翻訳しているものが載っていて
とても興味深かった。もうこれは完全に好みの問題だと思うけれど、私はやはり村上氏の
訳のほうに惹きつけられる。本書の中で、訳者が違うことによって作品から受けるイメージが
違ってしまうということについて、それは音楽と同じで、たとえばベートーベンの曲を
いろいろな指揮者や演奏者が演奏して、その中で自分の肌に合う解釈を選ぶということが
できるといいと書いてあったけれど、なるほどそういうことかと腑に落ちた。
 実は「ライ麦畑でつかまえて」も、村上訳はまだ読んでいない。学生の頃読んだものと
イメージが違ったら、なんだかうろたえてしまいそうな気がして。でも音楽と同じだと
言われたら気が楽になった。今度「キャッチャー・イン・ザ・ライ」も読んでみよう。

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紙の本

どちらのファンにもたまらない一冊

2001/11/13 11:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東大教養学部での、バベル外語学院での、そして既に活躍している6人の翻訳家との3つのフォーラムは、創作秘話とも呼べるものでとても読みごたえがあり、小説読みの人もそうだが、翻訳家を目指す人にとっても意義深い本に仕上がっている。
 何より素敵なのは柴田氏と村上氏によるカーヴァ—とオースターの訳し合いで、柴田元幸訳のカーヴァーや村上春樹訳のオースターを読む喜びはどんなミステリを読むよりも大きいものがあった。

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紙の本

翻訳の原点

2001/08/17 12:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Mihi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 英語を使った仕事をしたいと思った人がまず最初に思いつくのが、翻訳ではないだろうか。私もそうだった。通訳などしゃべることが必要な仕事に比べて、翻訳なら辞書などを駆使し、時間の制約がなければどうにかしてできる。根性でどうにかなると思ってしまうのだ。だがそれは裏を返せば、「誰でもできるのではないのだろうか」「翻訳することに何か意味があるのだろうか」という思いにもなる。これが私の翻訳に対する長年の「愛憎」だった。
 この本は、私のこの混沌とした思いに光を与えてくれた。誰でも皆、同じようなことを思っているのだ。それでも「翻訳は愛だ」といって翻訳に励む。「訳したい」ただそれだけの思いで。
 「英語を使いたいから翻訳したい」のか。そうではないはずだ。「英語を訳したいから翻訳する」のではないのか。その出発点を忘れてしまうところであった。それを再び気づかせてくれたこの本に感謝したい。

見習い翻訳家

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紙の本

翻訳の2つの形

2001/04/23 14:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダメ太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現在の文学界で最も売れる作家であり、翻訳もかなりの量をこなす村上春樹と、有名な翻訳家といえばこの人の名が必ず挙がるであろう柴田元幸が各々の翻訳観を語る、とても興味深い一冊である。翻訳理論に関する本は数多く出版されているが、このように著名な2人が翻訳の実践について語るというようなものは珍しい。一方の村上は本職が小説家であるからいわば彼一流の翻訳をしており、他方の柴田は大学で翻訳を教えるくらいであるから、基本に忠実な翻訳をする。そのように方向性が全く逆である2人であるから、実践における考え方の違いが顕著にあらわれてくるのだが、結論としては意見の一致を見ることもあって、翻訳というものの奥の深さを感じたりもする。
 2人が同じテキストを訳して、それを比較するという試みもなされている。それを見る限り、やはり2人の翻訳は根本的に違うものであるという印象を受けるが、翻訳には正解というものはなく、クラシック音楽が指揮者によってその印象を変えるように、翻訳というものも訳者によって異なるものであっていいという両者の一致した見解に対しては、そのとおりだと感じた。
 翻訳書をよく読む人、翻訳に興味のある人、翻訳家を目指す人、実際に翻訳家として活躍している人、そのような人々すべてに読んでもらいたい一冊だ。

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紙の本

村上訳のライ麦畑〜は読みたいなぁ

2000/11/12 23:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る

二人のてだれの翻訳者による翻訳の本。翻訳について動機、訳し方のテクニックなど非常に率直に語られていると思う。同じ作品を2人が訳しているものも収録されていて興味深い。中にライ麦畑〜には別訳があってもいいって話がでてくるけど、やっぱり

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紙の本

日本一ハッピーな翻訳家に、翻訳とは癒しなりと教わった

2007/06/12 23:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mikan - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず私個人のことを書いてしまうと、翻訳家になりたいと思ったことはないし、最近では小説もほとんど読みません。実は村上春樹の翻訳小説も読んだことはありません。それでも偶然この本を手にとってみたら、とてもおもしろかった。そして癒されました。

「テキストの文章の響きに耳を澄ませれば、訳文のあり方というのは自然に決まってくるものだと、僕は考えています」「誰かと何かと、確実に結びついているという。そしてその結びつき方はときとして「かけがえがない」ものであるわけです」

…そう、こういうのが読みたかったのよ!他人の言葉への目配りなく自意識だけが並ぶ文や、身の丈に合わない仰々しい言葉ばかりの文に疲れを感じる今日このごろ。他人の言葉を好きになって、自分の中の感覚とすりあわせながら聞きとろうとしている人、他者の言葉をこつこつと置き換えていくことが癒しだと感じる人の言葉は、理屈ぬきに読んで嬉しいものでした。

そういった翻訳の根っこの話とは別に、実際のテクニックの話も面白かった。「僕」と訳すか「俺」と訳すか?ダジャレの翻訳はどう処理するか?etc.。英文和訳に無縁に生きてきた私にはかなり意外なトピックでした。

さて、この本は、翻訳学校の生徒さんや若手翻訳者たちとの質疑応答などでできているのですが、読み終えてみると、実際に翻訳で頑張っている人たちは村上春樹のようにハッピーに翻訳するだけではなかなか済まんのだろうな…というのも感想です。

村上春樹はプロとして自分の文体やリズムを持っているし、自分の文に合う作家も自分でわかる、好きな作家を好きなペースで訳せば発行してもらえて読者がついて、お金も入る(自前のエッセイ・短編よりずっと安いとのことですが)、そして何より、翻訳で得たものを本業・小説に活かすことができる…翻訳で食べていこうとする普通の人には絶対にありえない環境なわけで…。ただ、そんな生活レベルの話を脇に置いてみると、翻訳の仕事の核の部分には、他人の言葉に無心で取り組むハッピーさがあるんだな、というのは初めて知りました。これは、他のお仕事にはなかなかないかもしれません。

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紙の本

翻訳家を目指す人あるいは春樹&柴田ファン

2003/02/11 19:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りゅう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 翻訳の細かい話にはついていけないところがあるが、その他の部分つまり具体的には東大教養部の学生との話とかは面白いと思う。小説家としての姿勢と翻訳家としての姿勢云々などは、なるほどなあと素人なりに思うのである。
 村上春樹あるいは柴田元幸ファンにとっては、いわば生の声を聞くことができるわけで、それだけでもうれしい一冊であろう。
 そして、近刊のサリンジャーの「ライ麦……」を楽しみにさせる一冊でもある。

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紙の本

翻訳家を目指す人はぜひ読んでおきたい新書

2002/02/23 14:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:古祇  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 言わずと知れた翻訳家・柴田元幸氏と、小説家であり趣味で翻訳をしている・村上春樹氏の共著。ほとんどは、このふたりの対談で構成されている。以下に内容を紹介する。

 (1)村上春樹氏まえがき

 (2)東大助教授である柴田氏の授業に、村上氏を迎えて行なわれた対談。途中、東大生たちからの質問を交え、村上・柴田両氏が、翻訳に挑む姿勢や、翻訳に対する愛情を語る。

 (3)翻訳学校の生徒たちと、村上・柴田両氏による質問会。例えば、原文による「私」は、そのまま「私」と訳すのか、それとも「僕」か「俺」なのか、など、翻訳における実践的なお二人の考えが聞ける。

 (4)両氏の「競訳」。カーヴァーの『Collectors』とオースターの『Auggie Wren’s Christmas Story』をおふたりがそれぞれ訳す。おなじ物語なのに、それぞれの訳を読み比べてみると、雰囲気や登場人物像が微妙に違っている。翻訳は裏方と言えども、訳には訳者の「色」はしっかり出るものなのだなあ、と感じた。

 (5)若い翻訳家(岸本佐和子・坂口緑・畔柳和代・都甲幸治・前山佳朱彦・岩本正恵)と両氏の対談。(4)に関するディスカッションや、翻訳を進めていくうえでのそうれぞれの思いが熱く語られる。

 (6)柴田元幸氏あとがき

 (7)(4)の原文

 新書なのでサイズは小さめ。しかし、翻訳のことだけでなく、村上氏は小説家としての自身のことを語るなど、村上ファンも必見の充実ぶり。内容が濃いので読み応えがある。また、これから翻訳家を目指す人たちの参考書にもなると思う。
 両氏の主な翻訳書は以下の通り。読んでみるとこの新書の奥深さがさらによく解る。

 村上春樹 『レイモンド・カーヴァー全集』、ジョン・アーヴィング『熊を放つ』、マイケル・ギルモア『心臓を貫かれて』、ほか多数

 柴田元幸 ポール・オースター『幽霊たち』『偶然の音楽』、スティーブン・ミルハウザー『イン・ザ・ペニー・アーケード』、リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』、レベッカ・ブラウン『体の贈り物』、ほか多数

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紙の本

ビートとうねり

2001/03/10 09:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よんひゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ずいぶん売れたらしいけど、たしかにそれだけのことはある。とても刺激的だった。

 内容は、柴田と村上で行った翻訳に関する三つのワークショップの記録と、カーヴァーとオースターの短編の原文、それに対する村上、柴田それぞれの競訳である。「海彦山彦」と題されているのが、おもしろい。

 柴田はずいぶん前から村上の訳書について語学面のチェックを行っているということだが、そういう協力関係が続いていることからもわかるように、このふたりの文章のタイプは「海彦山彦」というほどは異なっていない。カーヴァーとオースターというふたりの作家も、それほど技巧を凝らした文章を書くタイプではなく、当然訳文にも意味上の大きな違いはない。というか、訳者によって意味が違っちゃったら困るけど。ともかく、にもかかわらず、訳者が違うと小説の味わいとでもいうべき部分が大きく変わってくるのがとても興味深い。結局それが村上と柴田の文章の「ビートとうねり」の違いなのだろう。

 「ビートとうねり」というのは、ワークショップの中で村上春樹が使っている言い回しで、ふつうなら文章の「リズム」というところ。村上が翻訳するときは、基本的に一語一句テキスト通りにやるが、文章の切れ目を決める、つまりひとつの文章をいくつかに分けたり、いくつかの文章をひとつにまとめることはあって、それは、自分自身の文体のリズムに従って行っているとのこと。

 で、そのリズムというのは、大きく「ビート」と「うねり」に分けられる。「ビート」というのは、フィジカルな実際的なリズム。たとえば句読点のつけ方などを添削すれば直すこともできるもの、と書けばわかりやすいかな。これは、柴田の発言だけれども。

 「うねり」というのは、もっと大きいサイクルのもの。「ビート」は意識すればある程度身に付けられるけど、「うねり」はむずかしい。「うねり」のある文章というのは、「人の襟首をつかんで物理的に中にひきずりこめるような文章(村上)」。

 翻訳ということを離れて、文章を書く、読む、ということ自体をあれこれ考えたくなる。

 それにしても、村上春樹はしゃべってもやっぱり村上春樹だなぁ。

(初出は「キムチの気持ち」。若干改稿しています。)

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紙の本

両氏の翻訳の秘密や翻訳に対する姿勢、両者の違い

2016/08/23 10:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

作家かつ翻訳家の村上春樹氏と翻訳家の柴田元幸氏のフォーラムでの対談及び出席者の質疑応答、また、レイモンド・カーヴァーとポール・オースターの同作品の両氏の翻訳が載っている。両氏の翻訳の秘密や翻訳に対する姿勢、両者の違いなどがわかって大変興味深かった。

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紙の本

翻訳家にはなれなかったが

2002/06/23 17:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

学生時代、何冊かのペーパーバッグを買ったことがある。まるごと英語である。そのうちのほとんどが向こうのポルノ小説だった。ポルノ小説を買ったのは、自分の興味がある物語だったら翻訳しようという意欲が続くみたいなことを聞いたからだが(そして、大急ぎで自分の名誉のために、一冊だけ真面目な小説があったことを付け加えておこう。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の原書だ)、もちろんそのことで僕は翻訳家になったわけでもないし、なれもしなかったはずだ。たんに気まぐれにすぎなかった。でも、この本の村上春樹さんの翻訳についての話を聞いていると、僕の英語の勉強方法はまちがっていなかったと思われる。ただ、根気と運命が、たぶん違っていたのだろう。
ちなみにサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は就職してから翻訳本で、しっかり読んだことも付け加えておく。

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紙の本

名人二人の競演

2001/06/24 22:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

 3回のフォーラムと二人の競訳からなっている。1回目は柴田元幸の大学のクラスの生徒を相手に、2回目は翻訳学校の生徒を相手に、3回目は上級編ということで実際に訳書もある若い翻訳者たちを相手に行っている。
 競訳ではレイモンド・カーヴァーとポール・オースターの短編をそれぞれが翻訳している。
 村上春樹は翻訳の上達には自分が惚れ込むことのできるテキストを見つけることだという。村上春樹にとって、それがカーヴァーやフィッツジェラルドということになるのだろう。しかし、一般の人がそれを見つけるのは難しいのではないだろうか。
 競訳におけるカーヴァーの翻訳は、当たり前かもしれないが、もう圧倒的に村上春樹の方がいい。オースターの翻訳はいい勝負だと思う。
 文芸翻訳を目指す人は必読だと思うけど、村上春樹の言うことはちょっとレベルが高いと忠告しておく。

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紙の本

翻訳とはなにか

2001/04/17 18:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村上春樹は創作が終ると、その穴を埋めるかのように翻訳にのめり込む。
 柴田元幸は大学で学生を教える傍ら、翻訳をする。
 そんな数十年来の付き合いの二人が翻訳について語ったこの本。確かに翻訳については多く語られているが、技術的なことや実際的なことについては余り多く触れられておらず、そんな話を望む人には勧められないが、村上春樹や柴田元幸や翻訳が好きな人には面白いのではないか。

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