紙の本
ムーラン・ド・ラ・ギャレット
2019/10/18 19:47
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルノワールが描いたムーラン・ド・ラ・ギャレット、ピカソが描いたムーラン・ド・ラ・ギャレット。同じ場所なのにこの違いはすごいです。
紙の本
そういえば
2019/04/27 12:10
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
そういえばウージェニー妃とエリザベート后は同じ時代を生きたんだと思うとそれぞれの肖像画を見る目が変わってくる。
どちらが魅力的かなんて騒ぎ立てられた当人たちはたまったものじゃなかっただろう。
紙の本
絵画の奥深さ
2018/08/27 21:38
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投稿者:ふみしょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な対比で 絵画の背後を楽しみました。
画家の人生・時代精神・・などを知れば、絵画鑑賞は より面白くなる!と。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
名画を見ながらページを戻ったりしながらお見ました。名前が難しいのですが一個一個の話は短めなので読みやすい。
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【ヌードは芸術? それともスキャンダル?】同じように女性のヌードを描き、まったく異なる評価を得た二作。その理由とは? 様々な観点から絵画を対決させ、真相を紐解きます。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
同じモチーフや題材でも、描く画家によってこんなにも両極端になるっていう、おもしろい視点で絵を解説。
昼の顔 VS 夜の顔(パリのダンス場)ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』/ピカソ『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』はタイトルまで同じで、そこに集い踊る紳士&淑女たちの絵。昼の顔が微笑ましく明るいだけに、夜の顔の踏み込み過ぎる解説が怖かった。
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一枚の絵にどれだけの物語があるのか、知れば知るほど楽しくなる。知識がない私でも面白く読めたのは筆者のユーモラスな語り口のおかげかな。
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知らない絵であっても興味深い解説でさらさら読めた。学校の美術で知った絵画なんてほんの一部だし背景とか作者の人生にまで思いを馳せることなんてなかったけど、ちょいちょい美術館に行って深く鑑賞したいな。
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2つの作品を並べて対比するという取り組みは
とても面白いです。美術の授業や美術史は
退屈でしたがこんな授業なら学生も楽しく
勉強できるだろうな。
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絵画観賞が楽しくなるシリーズ、これも対決のテーマが独特で面白い
妻視点で夫を描いたもの、夫婦の関係性がよくよくあらわれているなと(ものすごく対照的)
天使VSキューピッド、対決する絵はもちろん解説する言葉の選び方も面白い(「ホバリングする顔」って…笑)
また企画展やってほしい
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対決篇、この趣向を1冊で終らせるのは惜しい。いくらでも続刊が出せそうだ。
カバーガールに選ばれた二人の王妃、いずれアヤメかカキツバタな美女。その生涯はまさに明暗を分けた。(双方とも暗か?)
最も感銘を受けたのが第20章「アメリカンな大都会」。ホッパー「ナイトホークス」は、テレビ東京『美の巨人たち』で知っていたが、モンドリアンの絵と対比されることで、テーマがより鮮明になった。
追記:「ナイトホークス」は『ブレードランナー』のキー・イメージの一つだと知り、膝を打った。
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中野京子さんの名画の謎シリーズの1作。作者がテーマを決め、テーマ毎の2作品を比較することによって解説している。テーマの設定が面白かった。「死んでもいい」、「不詳の息子」、「飲んだくれ」等々。絵画にこのような鑑賞の視点があることがわかって良かったと思う。
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一作品目からロマンティック。
こんな幻に打たれて死にたいと願わないためにはまさに超人的な力が要る。
最後のナイトホークスはカポーティの叶えられた祈りの表紙にもなっていたものですね。カサブランカ(高校の先生にカッサブランカと言い直させられた記憶がある。英語の正しい発音?)のセリフは気障すぎてあまりときめかない。
王家の紋章は槍ドンからの壁ドン、が横行する漫画らしいけれど、ロマンティックの定義にも流行り物があるのかもしれない。
タデマの「見晴らしのよい場所」が好きです。中野京子さんの本で紹介されている中だと、ビクトリア朝時代の淡い色合いのイギリスの絵が好みなのかもしれない。ロセッティの受胎告知やハントのシャルロットの乙女なども好き。
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「名画の謎」シリーズで1番好きな巻。何回も読み直しているけど、何回読んでも面白い。
個人的にルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」が好きな絵なので、ピカソの室内&夜版があること、時代によって雰囲気がまるで変わった場所だったことが分かったのが、特に興味深かった。
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中野京子さんの「名画の謎」シリーズの1つ。様々な名画の主題別対決。
パリのダンス場の昼と夜、女性画家の絵画による夫の姿、横たわる美女、…など。
文庫なのに、作品部分はカラーで掲載されているところも魅力。
以下、読書メモ。
・ルノワールとピカソが描いたパリのダンス場「ムーランドギャレット」
同じダンスホールだけど、ルノワールは昼の顔、ピカソは夜の顔を描いた。
ピカソが現れた時、既にルノワールの絵の名残は無かった。客層もすっかり変わっていた。
私は、やっぱりルノワールの作品の方が好みかな。
・映画を彩る絵
映画「シャッターアイランド」に登場したウィリアムブレイクの「ネブカドネザル」
「陽の当たる場所」で使われたミレイの「オフィーリア」。
こういう作品の取り上げ方も面白いと思った。
映画もどちらともまだ見たことないので、それぞれの絵画がどういう登場の仕方をするのかにも注目して見てみようと思います。
(ミレーとミレイはたまに混同してしまう)
・仲良し夫婦
ルーベンス「ルーベンスとイザベラ」(2枚目)
ルーベンスは、中野さん曰く、「天にえこひいきされた特別な人間」だったと言う。
容姿にも恵まれ、健康、最良の伴侶、語学力、そして経営能力にも長けていた。
妻のイザベラが病気で亡くなってからも、その4年後、53歳の頃、16歳の女性と結婚し、ヌードを描きまくり、5人の子供を産ませ、またもハッピーになったようだ。
対して、ルーベンスの30年後に誕生したレンブラントの人生は切ないものだった。
妻も子も次々と病死し、妻の死を機に絵画の注文が激減。しかも、財産管理にも失敗する。
しかしその後、その不遇な運命を振り払うように、傑作を生み出していくのだった。
・夫への思い
印象派の女流画家、ベルトモリゾは家族の絵を多く描いた。
その理由は、女性には描く対象が制限されていたから。
美術学校には入学できず、ヌードデッサンも禁じられ、更にベルトはブルジョワのため付き添いなしで外出できなかった。
だが、働く女性は軽蔑された時代だったが、モリゾの両親は鷹揚で、娘のやりたいようにやらせた。
夫のウジェーヌも仕事の邪魔をせず、彼女の理解者として、マネージャーとして奔走した。
しかし、モリゾは54歳でインフルエンザのため急逝。
(ワクチンや治療薬がこのときあれば・・・)
私は、このモリゾという女性にすごく好感を持っている。
女性は圧倒的に不利とされた時代に、好きな絵を続けて、それを仕事にした。絵にも優しさが溢れてるし、印象派の仲間達にも溶け込んでいたんだろうなぁと思う。
その30年後。タマラ・ド・レンピッカが誕生する。
彼女も女流画家。唯一無二の個性を放った数々の肖像画で人々を魅了した。
そして、情熱的で、美しいものが好きだった。
ある日パーティーで見かけた弁護士のポーランド青年に一目惚れして、猛アタックして結婚。
だが、ロシア革命をきっかけに地下運動をしていた夫が逮捕され、パリへ亡命。
たちま��一文無しになり、そこでタマラの絵の才能が開花。
上流階級の人気画家となり、活躍するも、次第に美しい相手(男性、女性問わず)と次々に浮気をするようになり、夫から離婚を切り出される(夫も浮気したらしい。やれやれ)。「ある男の肖像」(3枚目)はその頃の一枚。
・ニューヨークの街
モンドリアンはオランダに生まれ、その後、転々とする。パリ、ロンドン、そしてニューヨークへ。
NYをすっかり気に入ったモンドリアンは、この街に永住しようとも考える程。NYでの生まれて初めての個展は成功。
そしてディズニー映画とナイトクラブでの踊りに夢中になる。
モンドリアンは若いころからずっとダンスが趣味だった。
70歳を越えたモンドリアンが驚くほど若い感性で書いたのが「ブロードウェイブギウギ」(4枚目)。
これまで線を黒のみで描いていた彼が、明るい黄色を使い、赤と青をリズミカルに置いている。
「ナイトホークス」(5枚目)を描いたエドワードホッパーは、ニューヨーク近郊に生まれた画家。
抽象画は肌に合わず、リアルなタッチで都会の孤独や不安を描き続けた。アメリカで根強い人気の画家。
同じ街なのに、画家によって表現はこんなにも違う。しかも、一方は抽象。
中野京子さんの美術本は面白い。
知識は勿論、作品や作者に対するツッコミ的なコメントも秀逸。
「怖い絵」シリーズ始め、全部読破してみたいなと思っています。