紙の本
お馴染みの二人が繰り広げる世界情勢分析の第4弾。期待を裏切らない内容
2019/05/15 14:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上彰氏と佐藤優氏の時事問題に関する対談を掲載したシリーズ第4弾。今回は米朝首脳会談を経た北朝鮮問題、モリカケ問題やセクハラ問題に揺れた官僚と安倍政権、プーチン(ロシア)、エルドアン(トルコ)、トランプにみられる国際協調よりも自国優先を謳う政治家の台頭などを取り挙げています。
「独裁・独断傾向を強める政治家の台頭の背景には、国際情勢の変化が激しすぎて民主主義的な手続きによる時間のコストに政治が耐えられなくなってきているから」という見方には大変共感を覚えました。
電気自動車に対する政策の展開の速さなどは中国がかなり先行していますが、これも民主主義的ではなく中国共産党の一党支配だからこそ実現できていることを考えると、非常に説得力のある見解であると思います。
北朝鮮のミサイルに対する警戒感よりも、核実験への警戒感をこそ重要視すべきであるなど、マスメディアから受け取る情報をそのまま鵜呑みにすることの危険性も分かり易く指摘しています。これまでの3冊と同じく、期待通りの1冊でした。
紙の本
池上氏の劣化
2018/09/08 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
両氏対談による世界情勢深読みシリーズ第4弾。
「信じるか信じないか、あなた次第です」的な面白さは健在。というのも、過去のシリーズでは、「イスラム国が核を保有する」「大統領選はヒラリーとヒスパニック系との対決になる」等々、二人の見立ては見事に外れています。都市伝説的に読むスタンスがちょうど良い本です。
気になったのは池上氏の劣化です。トランプの話題になると、浅い知識で喜々として批判し、佐藤氏に訂正されるシーンもありました。もう少し、冷静・怜悧に分析しないと、またまた世界の対局を見誤るのではと思いました。
また、第2章「劣化する日本人と日本社会」は酷かったです。今、駅等でキレまくって大迷惑をかけているのは池上世代ですし、パワハラ・セクハラ・サービス残業の強要と何でもありだった時代の人たちに、日本社会は劣化したとは言われたくないと思いました。あの時代も不正はたくさんあったけれど、隠されていたということではないでしょうか。時代は明らかに変わってきているのに、こうした「昔は良かった」的な上から目線思考では、今後どうすれば良いかといった発想は期待できないでしょう。
投稿元:
レビューを見る
時事本として読んでみた。この二人の本は、『最強の読み方』の方が面白いと思ってしまった。カジノの話はこういった視点でニュースを見たことがなかったので、これからのニュースが興味深くなりそう。
投稿元:
レビューを見る
カジノ 賄賂を渡す場所
不思議な男たちが、三沢、舞鶴、嘉手納を3か月ごとの移動して住んでいる
菊澤研宗 組織の不条理
ガダルカナル 緒戦の白兵戦で死んでいった戦友が忘れられず、一度始めた作戦をやめられない。総攻撃では全滅がわかっている。逐次投入を繰り返して、白兵戦による損害が臨界点に達して、陸軍内で撤退のコンセンサスが得られたところで、やった退却を始めた。そういう意味では合理的
北朝鮮にとっての脅威は大量消費文明がはいってくること
物事には事実、認識、評価の3段階がある
ミッキー安川 ふうらい坊留学記
アルジャジーラ カタールアルアラビーヤ UAE(サウジ)
伊東寛 サイバー戦争論 中村秀樹 尖閣諸島沖海戦
ヨーロッパ EUができたことによる統合のベクトルと、分離独立のベクトルがある バスク 自由に行き来ができるようになって分離独立の動きが消えた
ICU GHQが日本に国立大学の神学校を作ろうとしたことをきっかけに創立された
悲観主義者とは、情報に通暁した楽観主義者のこと
投稿元:
レビューを見る
昨今の世界情勢を対談形式でサクッと知ることができる。
著者二人を知っている人にはファンブック的な状態である。
投稿元:
レビューを見る
イスラエルの兵器はブラックボックスがない。ブラックボックスを作ると技術の進歩が遅れるという発想。全部オープンにしてそれより先の技術開発を急がないと防衛産業が生き残れないという緊張感があるのでアメリカとは違う。「全世界から同情されて死に絶えるよりも、全世界を敵にしても戦って生き残る」というのがイスラエルの国是。
AIはイスラエルとロシアに移転していく。
投稿元:
レビューを見る
読了:2018/12/10
p. 67 「この人たちはまともな大人なのか?」
p. 68「反知性主義の定義」
p. 102「死刑制度がなくなると」
p. 213「AIを設計する側とAIに相談する側のかくさ」
p. 215「LINEの既読ルール→我慢ができなくなり時間のかかる学びができなくなる」
投稿元:
レビューを見る
国際情勢など、内容についてはたいへん参考になる。
そのうえで指摘するが、乱暴に原稿をつくりすぎているのではないか。意味のわからない話も多い。なぜそのまま本にするのか? 単行本は、もう少していねいにつくることが必要ではないか。(それとも、今どきの新書はこれでいいのか?)
こういうことを続けていると、出版社や著者にしっぺ返し(つまり信頼失墜、売れなくなる)がくるのではないかという点について、非常に懸念する。
投稿元:
レビューを見る
対談形式が一番読みやすいな。もう新聞も怪しいし、ニュース関係はこのお二人の著書で追うか…。ちょっと遅いんだろうけど、背景もわかるし。
日本の教育水準に警鐘を鳴らしているのはしみじみと同意。他国の成長に取り残されているのだ。
自衛隊の偉い人が小説とか著書で日本の軍事機密に近いようなことを公刊しちゃった、というのはボケ過ぎててヤバイなと。
投稿元:
レビューを見る
池上さんと佐藤さんの対談。
タイトルはキャッチーであるものの、今まで同様、現在の情勢に関する対談という位置づけの本であることは変わりない。
世間を知るためのインプットとして、また、洞察力を鍛える教材として、なるべく早く目を通しておくに限る。
投稿元:
レビューを見る
いろんな知識がつまっている池上彰と佐藤優による対談本。
本当、国際情勢や国内政治についてすごい詳しいなと思った。いったいどういう人脈があるのかと。
本から得た知識もありそうだけど、本当二人ともよく本を読んで、それを吸収できているのだろうなと思う。自分は本自体はよく読むけど、読んだことを吸収できていないし、うまく活かしきれない。
核の保持が憲法上認められていると言ったのは岸信介内閣で、その孫の安倍内閣で使用まで認めたという話は初めて知った。そういう気持ちって子孫に引き継がれていくもんなんだなぁ。まあ、安倍さんには子どもがいないからある意味、途切れるけど。
後、日本は北朝鮮と国交正常化したほうがいいという話も面白かった。ある意味、侵略みたいな形に見えなくもないけど、教育レベルは意外と高いらしいし、うまくいけたらお互いにとって確かにメリットあるのかなと思った。まあ、そうしようと思ってもそうそう簡単にはいかないだろうと思うけど。
後、佐藤さんのフランスでは死刑が認められていないから、テロリストの摘発は容疑者を全員殺してしまうという考えは驚いた。報復があるからとかなら分かるけど、死刑がないと逮捕せずに警察が殺害するということもあるのか。いやでも、アメリカでは死刑はあるけど、テロリストは逮捕せずに殺害してたような…。
そういうこともあって、佐藤さんの考えはところどころ大げさだったり陰謀論っぽく感じることがあってどうにも「本当に?」と思うことが多かった。
投稿元:
レビューを見る
日本を代表するインテリジェンスの池上彰と佐藤優の対談。
2018年発売なので、最新の外交について知ることができた。。
投稿元:
レビューを見る
”身になる読書術”から。コロナでずいぶん世界が変わった気がするけど、実際のところ、それ以前から各国の独裁化は確実に進んでいた訳だし、二人は的確な警鐘を鳴らしていたんだな、ってのがうかがえる本書。反知性という言葉も出てくるけど、おっかないからと目を背けるばかりでなく、怖いからこそ、ちゃんと目を向けて真摯に考えるべき、という姿勢も勉強になる。
投稿元:
レビューを見る
『新・戦争論』『大世界史』『新・リーダー論』につづくシリーズ第4弾。トランプ現象、モリカケ問題、南北融和ムードの朝鮮半島、ともに独裁強化がすすむ中国とロシア、泥沼からの出口が見えないシリア情勢など、ニュースを騒がす諸問題について語り倒している。
手に取るとき「いやいや、そうは言っても知りたいと思って読むんだからさぁ」とナメテかかったら、読後の印象はやはり「知らなきゃよかった……」なのであった(日本は閣僚も官僚も阿呆ばっかりかよ!)
投稿元:
レビューを見る
現在の世界情勢を理解しようと購入。一定の効果はあったと考える。実際の対立の構図は知識として知ることができたが、宗教的な対立は十分理解できず。国際情勢と宗教の結びつきが強いことはわかった。