0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
移住先のドイツで始めたブログが評判になりフリーライターになったという著者の初めての本。
何となく日本人とドイツ人は似ているという感覚がありましたが、本書によれば、それは根拠のない思い込みに過ぎないとのこと。
1 日本人が勘違いしているドイツ
2 日本スゴイと盛り上がる前にやっておいたほうがいいこと
3 日本は特別な国だと思うとけっこう危ない
4 部活ってそんなにいいものなのか
5 欧米に「働き方改革」を学ばないほうがいいかも
6 教育格差を嘆く前に知っておいてほしいこと
7 義父を「パパ」と呼ぶドイツ人がいない理由
8 「座りたいから席を譲って」と言えますか
9 すぐ謝るのは「日本人の美徳」なんだろうか
という構成。
多岐に及ぶ内容で、おもしろく読みました。
ビシバシ攻撃する作者
2018/09/29 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に、世の中のあらゆることに疑問をぶつける、威勢のいい若者の本だなと、中年の私が驚いた新書です。
ここまでビシバシと攻撃されては、かなわないと思いました。
ものの考え方の多様さを、改めて感じるきっかけになりました。
次回以降の雨宮氏の著書に期待します。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「「日本スゴイ番組」にドイツから見える違和感 日本好き外国人ばかり取り上げても仕方ない」という東洋経済オンラインの記事で筆者のことを知り、本書を手にとりました。日本に凄いところがあるのは当前。でも、それは日本だけではない。どこも国にも自慢できることがあり、内緒にしておきたいこともあって…。そんな当たり前のことを、筆者は,「どっちもどっち」という身もフタもないサブタイトルで指し示しているようです。日本「も」すごいと、相対的に捉えられたら、もっと気が楽になるのでしょう。
いろいろな感じ方があるのだなぁと思いました。
2018/09/23 10:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとってはドイツは他の国よりは身近な国で、自分自身が行ったことのある数少ないヨーロッパの国で、弟はドイツに長期間滞在していて、昔からホームステイなどでドイツ人が我が家に滞在することもあり、ドイツ語の恩師が専門家として多くのことを教えてくれていました。周りの人に比べればドイツに詳しいと思っていました。
でも、筆者のように、自身が長期間滞在しているわけではありません。知識として知っていることは筆者とあまり変わらないようですが、実際に身を置いてみて感じることは、大きく違うということを当然ですが、再実感しました。
どこかでこの知識をひけらかすことはありませんが、当事者からの視点を知ることができたのはよかったと思います。
投稿元:
レビューを見る
等身大の日本人ードイツ人比較論。
ドイツの制度紹介した上でドイツ史上主義を唱えるわけでもなく、良いとこは良いし悪いところはあると言う主張に好感が持てた。
日本人の奥ゆかさは罪悪感、自己犠牲の精神から来てるというのは、確かになぁ。ドイツではEntschuldgungした方が悪者的な環境。別に性格が悪いんじゃなくてそういう風土、文化なんだな。
結婚、家族に関する考え方は初めて知ったのでちょっとびっくり。家族は精神的な繋がりから来てるので、制度には縛られない。日本はまだそこまでオープンじゃないよな。
投稿元:
レビューを見る
ドイツに留学経験があり、ドイツ人のパートナーがいる実体験からの比較文化論。イメージではドイツ人は日本人に近いと思っていたが、かなり違う。
いまの日本人としての考え方、生活様式を見直すきっかけとなる一冊。
例えば、日本のおもてなし。客が完璧を求め、サービスを期待する日本人が普通と思っている権利。何もしていないのに一方的に奉仕されるのも、良く考えてみると、人間味なくおかしなものかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
■日本は休めない代わりに便利さを求めドイツは不便でも休むことを重視した。
■日本が本気でジョブ型雇用を拡大するとしたら,次の3点が絶対条件になる。
①職種や勤務地などを限定した採用活動。人事異動は基本的には行わない。
②企業外での職業教育の充実。職業教育は様々な職種と熟練度に対応しなくてはならない。
③仕事によって給料が決まる職務給に変更。年功序列を元にした職能給制度の廃止。
・総合職というあいまいな職種は成り立たない。
・新卒一括採用ができなくなる企業も増える。
■日本の治安の良さは「恥の文化」「名誉を重んじる」といった文化的背景で説明されることが多いが日本人以外がみんな厚顔無恥で名誉を気にしないわけではない。
・日本人は罪悪感に敏感で悪いことをしても幸せになれないという考えが強いからではないだろうか。
・「良心の呵責の際,良心が勝つ」
・一万円を拾ったラッキーに感謝する人よりそこから生まれる罪悪感の方を気にする人の方が多い。両親が痛み後々自分が嫌な気持ちになることを知っている。
■罪悪感を感じやすく他人を満足させようと努力できるのが日本人。
■報恩精神も日本人らしさのひとつ。
投稿元:
レビューを見る
I thought that German and Japanese people felt a sense of affinity with each other, because we have much in common, for example, people of our two countries are said to be diligent. I learned from this book that I had a wrong idea based on cultural stereotypes. Comparing different cultures is quite interesting, and I became more interested in Germany and other European countries.(ちまきさん@12月)
投稿元:
レビューを見る
日本とドイツを様々な観点から比較していて、日本にずっと住んでると気付かないことが多く書かれている。
当然どちらが良いとかではなく、それぞれに長所・短所があり、これからの日本はどうすれば良くなるかというヒントが随所にあるような気がする。
日本賞賛番組で盛り上がり、外国人を特別視してしまうこの国の違和感についても興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
なるほど、と思ったり、だよねーと思ったり。
日本の良さを残しつつ、過剰でマイナスにふれてしまってる部分もしっかり見つめなおして、欧米型でも従来の日本型でもない、スタイルを生み出して育てていきたいなと理想論だけど、強く思った。
投稿元:
レビューを見る
ブログの延長みたいで、新書っぽくないけど読みやすい。日本は便利さを求めるために休めなくなって、ドイツは休むために不便を許容したのは同感。
投稿元:
レビューを見る
著者はドイツで4年半の在住歴を有し、フリーライター歴は2年。
はじめに
1 日本人が勘違いしているドイツ
2 日本スゴイと盛り上がる前にやっておいたほうがいいこと
3 日本は特別な国だと思うとけっこう危ない
4 部活ってそんなにいいものなのか
5 欧米に「働き方改革」を学ばないほうがいいかも
6 教育格差を嘆く前に知っておいてほしいこと
7 義父を「パパ」と呼ぶドイツ人がいない理由
8 「座りたいから席を譲って」と言えますか
9 すぐ謝るのは「日本人の美徳」なんだろうか
おわりに
投稿元:
レビューを見る
3.5
在学中にドイツ留学し卒業後移住したライターの著書。働き方、国民性、教育、部活、就活、思想、家族性など移住した経験に基づく比較文化論。日本批判が多く結論のない評論家になっている感もあるが、考え方の違いや生活スタイル、働き方の違いが分かり中々面白い。ドイツの働き方は、効率的な環境に拠る所が多い。作業者と指示者の適材適所の分業制、予約制・担当制、書類の整理、担当者休みなら周りや客が我慢する文化など。
●マジメ
ドイツ人が規則を守るのは、日本的マジメさからではなく、ドイツでは規則を破った人にはトコトン厳しく、規則を守ることが絶対正義とされている国だから。なので、法律・規則・規約書などをよく勉強する。著者曰く、似てない。
●生活面
公共交通機関はルーズ。配達物は届かない。物は捨てない(ケチな国民性。社会主義的な面があるから?)。食事にこだわらない:温かい食事は昼に1日1回で朝夜はパンやサラダ。食べたい人が食べたい時に食べたい物を食べるスタイルらしい。部活はなく年齢無関係の地域のクラブがたくさんあり自由に参加するスタイル(日本式はかなり批判調、スポコンも良い面があると思うが)。ドイツの離婚率は40-50%程度だが、子供に会うことやお互いの再婚相手も含めて子供とパーティなどもある。
●観光
旅行の仕方やおもてなしサービスなど批判調だが、各々の文化によるところもあるからどちらが良いなどと決める必要もないように感じる。
●働き方
欧米や多くのアジアなどジョブ型と日本のメンバーシップ型。前者は、欠員補充が基本で職務給。人事異動は基本的になく、昇進するには自らスキルアップして認めてもらうか、転職する。後者は、新卒一括採用で、年功序列に基づいた職務給。異動や転勤は拒否できない。ドイツでは人事から広報から横異動みたいなのはなく、異動する場合は一から築く必要がありプロフェッショナル型。逆に言えば、広く浅く知っているジェネラリストがおらず一つしかできない人が多い。もっと柔軟にしようという日本と逆の意見もあり、隣の芝は青いらしい。
ドイツでも残業もあり、5人に1人は月20-40時間、10人に1人は40時間以上残業しており、結果を残しやすい人や責任ある管理職は残業する。だたし、振り返る制度は充実している。効率的に働くからというより、効率的に働ける環境や文化がある。単純作業はインターン生や作業者に任せ、雑務を減らす適材適所。担当制で予約制。担当以外は原則知らん顔。休めるように書類の整理。また担当者が休みのときは、周りがフォローする部分もあるが、サービスを受ける人や客が我慢するという文化もある。
著者は、ジョブ型への完全移行よりも、ジェネラリスト志向で年功序列傾向のメンバーシップ型の中に、ジョブ型のラインや制度を作るのがよいという意見。実際この方向にはなりつつあると思われる。
投稿元:
レビューを見る
ドイツ在住20代フリーライターの所感を述べたもの。あくまでも個人的・主観的な感想なので、客観的に比較したものではなし、ましてや学術的な比較文化論でもない事には留意する必要がある。出羽の守論法への批判に対して開き直るところが面白い。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。ドイツ人と比べることで、「日本人とはどういう特性を持つ人たちなのか?」がよくわかる本だった。