紙の本
親になる、とは。
2021/10/10 11:25
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投稿者:小野妹子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
TRACK67 難聴
TRACK68 養子縁組
症状を自覚したら、直ちに治療に取りかからないと治らなくなると聞く突発性難聴。とても気になっていたから妊娠と絡めて読めたのは良かった。
この巻のメインは養子縁組の話。
子どもを望んでも中々授かれない不妊治療中の一組の夫婦。「子どもを産む」ことではなく「子どもを育てる」ことが望みだと考えを改め、養子縁組について学んでいく。
かたや、望まない妊娠をしてしまった片親の中学生。母親が率先して養子縁組の話を進めていく。
両者の交わるところにある養子縁組制度について、事細かく説明されていて、とても勉強になった。
「子どもの幸せ」のために何ができるか。多くの関わり合う人々の立場に共感できた。
電子書籍
養子縁組に
2021/05/06 17:31
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
突発性の難聴に、10代の妊娠。本当に、産婦人科をめぐる問題は、尽きることがありません。本当に、いろいろ取り上げてもらえて、読み応えあってうれしいです。
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子を持つ立場からするとリカさんの母の気持ちも分かるだけに辛い。
出来れば目を背けたい現実にもしっかりと焦点を当てていて毎巻表紙を開く前に
一つ深呼吸してしまう癖がついてしまった。
電子書籍
社会問題も丁寧に取り上げてくれて勉強になります
2018/09/30 17:19
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投稿者:say - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもコウノドリは一般的に知られているようで知られていない大切なことを情報としても教えてくれる漫画だと思っています。
例えば難聴についても、なんとなく耳が聞こえにくいなという程度では病院にかかることを後回しにしてしまう人も多いかもしれませんが、そのせいで治療がうまくいかなくなるという危険性もきちんと描かれています。
正直に言って常に病気のことが描かれますし、舞台が病院であることも多く、気分が晴れる漫画とは言い難いですが、とても大切なことを丁寧に描いてくれている漫画です。
老若男女問わず読んでほしいと思います。
里親と養子縁組の違いについても、わかりやすく丁寧に解説されています。子供が欲しい夫婦のためではなく子供が幸せになるための制度。両者は似ているようでいて全く違います。その重みと、それを理解している人でなければやはり人の親にはなれないというのが本来なのではないかと思いました。
ネタバレになりますが、リカさんの母親に対してどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまいます。娘のことを恥だという自分のショックが先に来ていて、娘のことを本当には考えてあげられていないように思えます。もちろんひとりで娘を育てていてとても大変なことも多く、娘に裏切られた気持ちになるのも当然のことだとは思います。しかしながらもう少し娘の言葉に耳を傾けてあげてほしいと感じました。母親がなかったことにしようと強制的に事態を動かそうとしている中で、ペルソナのみなさんたちをはじめとする周囲の大人たちが、生まれてくる子供の母親であるリカさんの言葉をきちんと聞こうとしているところがとても素晴らしいです。
それまで心を閉ざして諦めている様子だったリカさんが、小松さんの身の上を聞いたせいか少しずつ素直な言葉を吐露していく様子はほっとするものがありましたし、それを立ち聞きしていたお母さんが、娘に父親の連絡先を教えるのではなく父親に娘の連絡先を教えるというのが、この母親らしくリアルでもあり、そんな中にも娘への愛情も感じました。お父さんから電話がかかってくるシーンでは思わず泣いてしまいました。
小松さんの恋愛模様も順調の様子で、このまま幸せになってほしいなと思います。
次巻予告でLGBTを取り上げるのかなと思える雰囲気があり、を取り上げるのかなと思える雰囲気があり、これもまた難しい問題に斬り込んでいってくれそうで期待大です。
電子書籍
特別養子縁組
2018/09/23 19:57
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
中学生が父親のわからない子供を妊娠して特別養子縁組に出し、不妊治療が成功しない夫婦が迎える話。
母親は妊娠出産を知られたくないって言ってたけど、何で斡旋団体で保護出産させなかったんだろう。
わけあり妊婦が安心して産めるっていう部分が描き足りないと思った。
あと不妊夫婦は治療が成功しないだけじゃなく、流産で子供喪う辛さにも疲れたんだと思う。
そこもちゃんと描いてほしかった。
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毎度面白いです。
今回は養子縁組について勉強になりました。
全く制度とか詳しいことは知らなかったので
児相と民間とがあるとか、里親と養子が違うとか。
なるほどなぁ~と。
自分も不妊治療しても子供出来なかったら、果たして養子とか考えたのかなぁ。
次も楽しみ~
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そうだねぇ、色々思うことはあるけれど、やっぱり夫婦しっかりしていなくちゃね。とは思います。しっかりしてても困る事もあるけれど。なんとも複雑な読後で。無責任なのに最後は涙を誘うような展開に釣られそうになりながらも、ちょっと納得いかなかったり。子供が幸せになる制度であって欲しい。子供が主体であってほしい、と私もそこは強く思います。小松さんに春が来たっぽのは良かった♪もっとこう、コウノドリ先生とやり合うキャラが居てくれたら楽しいのになぁ。しのりんのような・・・。
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いつもコウノドリは一般的に知られているようで知られていない大切なことを情報としても教えてくれる漫画だと思っています。
例えば難聴についても、なんとなく耳が聞こえにくいなという程度では病院にかかることを後回しにしてしまう人も多いかもしれませんが、そのせいで治療がうまくいかなくなるという危険性もきちんと描かれています。
正直に言って常に病気のことが描かれますし、舞台が病院であることも多く、気分が晴れる漫画とは言い難いですが、とても大切なことを丁寧に描いてくれている漫画です。
老若男女問わず読んでほしいと思います。
里親と養子縁組の違いについても、わかりやすく丁寧に解説されています。子供が欲しい夫婦のためではなく子供が幸せになるための制度。両者は似ているようでいて全く違います。その重みと、それを理解している人でなければやはり人の親にはなれないというのが本来なのではないかと思いました。
ネタバレになりますが、リカさんの母親に対してどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまいます。娘のことを恥だという自分のショックが先に来ていて、娘のことを本当には考えてあげられていないように思えます。もちろんひとりで娘を育てていてとても大変なことも多く、娘に裏切られた気持ちになるのも当然のことだとは思います。しかしながらもう少し娘の言葉に耳を傾けてあげてほしいと感じました。母親がなかったことにしようと強制的に事態を動かそうとしている中で、ペルソナのみなさんたちをはじめとする周囲の大人たちが、生まれてくる子供の母親であるリカさんの言葉をきちんと聞こうとしているところがとても素晴らしいです。
それまで心を閉ざして諦めている様子だったリカさんが、小松さんの身の上を聞いたせいか少しずつ素直な言葉を吐露していく様子はほっとするものがありましたし、それを立ち聞きしていたお母さんが、娘に父親の連絡先を教えるのではなく父親に娘の連絡先を教えるというのが、この母親らしくリアルでもあり、そんな中にも娘への愛情も感じました。お父さんから電話がかかってくるシーンでは思わず泣いてしまいました。
小松さんの恋愛模様も順調の様子で、このまま幸せになってほしいなと思います。
次巻予告でLGBTを取り上げるのかなと思える雰囲気があり、を取り上げるのかなと思える雰囲気があり、これもまた難しい問題に斬り込んでいってくれそうで期待大です。
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テレビのドラマで毎回泣きながら見ていて、原作のコミックに興味が湧き、書店で手にしましたが、最初は絵のタッチが好きになれませんでした。ただ内容が良くて新刊が出るたびに買ってしまいます。
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母子の「支援者」としての姿勢を教えられたエピソードが収録されています。
誰も責めることなく、母子に時間をかけて寄り添うサクラ先生、小松さん、ソーシャルワーカーさんが印象的でした。
妊娠してしまった高校生の女の子とその母が登場します。
高校生本人は戸惑うばかり、
母は、娘の将来を心配し、学校への対応や生まれる子の養子縁組などについて動きます。
女手ひとつで娘を一生懸命育ててきた母。
しかし、そんな母を思うあまり、娘は長いこと自分の気持ちが言えず、複数の男性と関係をもつことで寂しさを埋めるようになっていたのです。
その結果がこの妊娠でした。
支援の現場にいる者なら、「これは今までの母子関係に問題があるね」とすぐにピンとくるケースです。小松さんも最初の娘へのカウンセリングで、それを察します。
(実際、母が娘に対し、一方的な態度でコントロールしようとする言動は何度も描写されます。)
ともすれば支援者が母をガンと認定し、本人や娘に対して過去を断罪したり、反省を迫ったりする展開も考えられます。
しかし、このエピソードではそうはならず、
サクラ先生も小松さんも「娘さんの気持ちを大切にします」と伝えることだけを繰り返します。
ひとつひとつの言葉が、母子を責めることなく、とても温かく、力づけていくものです。
戸惑い、なかなか自分の気持ちを話すことができない娘が、最後に勇気を出して自分の言葉を紡ぎだす場面には胸を打たれました。
現実にはこんなにうまくいかないことの方が多いです。
それでも、漫画的な勧善懲悪ではなく、現実に寄り添っていくことを大切にするこのエピソードからは、当事者へのリスペクトが感じられ、とても良かったと思います。
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第24巻。新型コロナウィルス感染症拡大防止のためドラマの撮影が延期になった穴埋めに「コウノドリ傑作選」として何話か再放送されたばかりです。初めて見たという人もいるかもですね。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
第22巻で四宮先生が退場してしまって、自分はここのところ四宮ロスです。
この巻には「難聴」、「養子縁組」が掲載されています。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「難聴」
妊娠中に起こりやすい「耳管開放症」と、同様に耳の聞こえが悪くなる「突発性難聴」についての啓発回です。
このうち突発性難聴は妊娠と関係なく身近で聞くことが多い(少なくとも自分にとっては)疾病です。知り合いで発症した人が二人いて、うち一人は病院に行ったその場で入院が決定、高圧酸素で治療し回復しました。もう一人はちょうど連休にかかって治療開始が遅れたため回復しませんでした。
Twitterで
「突発性難聴になったら、全てのものを投げ捨てて、病院です。発病後、48時間が勝負です。ステロイドの点滴か、高酸素のカプセルに入ります。
入院できるなら入院です。
いいですか?
全てを投げ捨ててです。
後から治療は出来ません」
なんて流れてきましたが本当にそのとおり。軽く見ないほうがいいと思います。
「養子縁組」
帯に「これは2つの家族の親になる物語。」とあります。中絶できる週数を過ぎて妊娠が判明した中学生と不妊治療に疲れた夫婦。赤ちゃんをめぐって両方の視点から描かれる話です。
中学生の妊娠は、2巻の「未成年妊娠」でも取り上げられていますが、今回のリカさんは、相手はツイッターで知り合った誰かで特定できないという、より悪い状況です。
母子家庭で母親は夜勤も多く、自分が一生懸命夜勤している間に誰とも知らない相手と作った子供は「気持ち悪い」と突き放すなど、とても育てられる見込みはありません。
一方の坂上さん夫婦は11回目の人工授精が流産に終わり、不妊治療からの撤退と特別養子縁組を決心します。
不妊治療自体はコウノドリでは扱わないようですが、そのしんどさを書いたものはいろいろなところで目にします。コウノドリで敢えて取り上げなくても、毎日のようにネット上でそんな話を見かけます。
寂しさを紛らわせるだけのつもりが望まぬ妊娠につながった中学生がいる一方、坂上さん夫妻のように、努力して幸せな家庭を築き、堅実な職を得て、高額な治療費を使って不妊治療をしているにもかかわらず妊娠できない人もいることに(自分は年齢が近い坂上さん夫妻に感情移入していたこともあって)割り切れない思いがぬぐえません。
「特別養子縁組制度は子どもが幸せになるための制度」というのはそのとおりでしょうけれど、望んでも子どもが授かれなかった人たちの幸せが二の次になることがありませんように。どうか坂上さん夫妻の子育てが幸せでありますように。
余談です。
夫婦間の連絡でよくスマホの画面が出てきますが、配偶者をどんな名前で登録しているか、最近ちょっと気になってきました。
坂上マホさんはご主人を「夫」で登録しています。正統派。気が付いたら拾っていこうと思います。
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久しぶりにコウノドリ読みました。知らなかったことを知りながら読めて、サクラ先生や小松さん大好きだなって改めて実感です。
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ヘビーな内容だけど、悲しみ一辺倒じゃなく、かならず最後には希望を描いているのが良い。今回(21-24巻)においても、それを痛感させられました。四宮が抜けて大丈夫か!?って思うけど、新たにカウンセラーも登場して、キャラ配置の妙も相変わらず冴え渡り。24巻の養子縁組、物凄い既視感があって、何だったかずっと考えてたんだけど、やっと思い出しました。辻村作『朝が来る』だ。タイミング的には向こうが先なんで、それを原作とした漫画化?とすら思っちゃいました。まあその問題を話題に取ったら、設定できるシチュエーションが限られる、っていうのは分かる気もするけど。でもちょっとビックリしました。
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再読した。24巻で印象に残っているのは養子縁組をしようと悩んでいる夫婦と、シングルマザーの母親と二人暮らしだったが、夜遊びを繰り返しているうちに妊娠してしまった女子中学生の話だ。どちらかといえば中学生の女の子の方が年齢が近くどういう選択をするのか見ていたのだけど、妊娠がわかってしまってから、子供はほとんど自分の意志を言わず、母親は赤ん坊をおろしたいと願い、それができないとわかるとできる限りひっそりとやり過ごして、赤ん坊は養子に出すことに決めてしまった。母親がどんどん突き進んでいく様子を見て、子供がかわいそうに見えた。
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【推薦者】
体育学部 健康学科教員 三瓶 舞紀子
【学生へのメッセージ】
COVID-19流行下では、「10代の妊娠」「望まない妊娠」「貧困」の問題がよりクローズアップされました。産婦人科医&謎のピアニストでもある主人公が、様々な妊婦のお産に向き合います。この漫画に登場する様々な生命から、子どもたちを育てる社会の責任とは何か、全ての学生と特に教員を目指す学生にお薦めします。
▼配架・貸出状況
https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00539355