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電子書籍

カササギ殺人事件 下

著者 アンソニー・ホロヴィッツ , 山田蘭

名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある...

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カササギ殺人事件 下

税込 1,019 9pt

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カササギ殺人事件 下 (創元推理文庫)

税込 1,100 10pt

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商品説明

名探偵アティカス・ピュントのシリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を結末部分まで読み進めた編集者のわたしは激怒する。ミステリを読んでいて、こんなに腹立たしいことってある? いったい何が起きているの? 勤務先の《クローヴァーリーフ・ブックス》の上司に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想もしない事態だった――。ミステリ界のトップ・ランナーが贈る、全ミステリファンへの最高のプレゼント。夢中になって読むこと間違いなし、これがミステリの面白さの原点!/解説=川出正樹

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みんなのレビュー468件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

読了

2019/11/23 20:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

素晴らしいの一言に尽きる。異国の田舎町、事件などとは無縁の町で殺人事件が起こる。一見穏やかな町の住民たちはそれぞれわけありげな雰囲気で・・。あの人も怪しいいやこっちの人のほうがと思いながら読んでいるうちにまた一つあやしい行動をする人物が現れて、犯人は誰なんだろうと考えながら読んでいたらあっという間に読み終わってしまった。探偵はあの灰色の脳細胞を思わせる雰囲気でとてもいい。

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紙の本

なんか思ってたのと違う

2019/02/09 16:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バニー - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんでアティカス・ピュントだけの話にしなかったんだろう。そしたら上・下巻にしないで一冊で納まっただろうに。これだけで十分話は楽しめた。

下巻は上巻の冒頭にちょろっと出てきた女編集者の話が始まり、いつまで続くんだよと思ったら、結局ほぼその人の話だった。正直この女編集者が好きになれなかった(なんか鼻持ちならないタイプ)ので、退屈な話がだらだらと続いて読み進めるのに思ったより時間がかかってしまった。

真相部分はまあまあ楽しめたけど、そんな理由で人を殺そうとまで思うかちょっと疑問。かっとなって衝動的にやってしまったならまだ分かる気がするけど・・・。

ただ、アンドレアスは本物の王子様だ!と思った。

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紙の本

う〜ん?

2019/03/31 17:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ノラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

世間の評判がメチャメチャいいので、読んでみたが。
上巻は古いミステリ小説の風情があり、それなりに面白かったが。
結末の下巻を読んで、がっかり。
癖の強いミステリなので、
一部の人に受けるのは判るけど、あんなに多くの人に評判が良い理由がわからない。

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紙の本

うーむ

2021/02/28 15:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

作りはとても面白いなぁと思いましたが、思わせぶりなセリフが多すぎてだんだん「はいはい・・・」という感じになってきたり。
そうでなくても、無くなった本の後半なら一番に聞くべき人がいるんじゃないかとずっと思っていた人が結局キーだった・・・というのも。

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紙の本

そういう構造だったのか!

2020/04/17 08:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る

上巻は一体何だったんだろうと思うのも束の間、この小説が入れ子式だったことがわかってくる。現実の殺人事件の中に、虚構の殺人事件。上下巻の2冊で2つのミステリーが楽しめる。現実世界で探偵役を務めるのは名探偵アティカス・ピュントではなく編集者の“わたし”。そう、上巻で最初に独白していた“わたし”である。最初は謎解きに挑戦しようとしていた私も途中からは諦めて、ジェマイマと“わたし”が偶然再会してからの怒濤の展開を必死に追っていた。もう1度最初から読んでもきっと楽しめる。

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紙の本

やっと本筋

2022/02/08 08:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る

我慢して上巻を読んだ後の、やっと本筋!
ワクワクが止まりません。
上巻の作中小説と本筋の二重構造のミステリ。
読み応えあります。

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紙の本

面白かった!!

2019/09/10 13:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

気分はすっかりイギリスにいるような・・・とにかく夢中で読みました。面白かった!
アラン・コンウェイの作品だけでもクリスティーの世界を堪能出来ました。やっぱり犯人は当てられなかったです。

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紙の本

下巻の方がテンポが良くて・・・

2018/12/26 00:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

初見の作家さんです。

『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位
『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位
『ミステリが読みたい! 2019年版』第1位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位

と軒並み高評価のようです。

凝った構成の作品で1作で2倍楽しめようになっていました。

よく出来た作品だと思いますが、そこまで絶賛する点が私にはわかりませんでした。

好意的にとらえれば丁寧に作り込まれていると言えますが、

物語の進行が遅く多少退屈に感じられることが特に上巻ではあるように思いました。

商品解説にもあるようにアガサ・クリスティへの完璧なオマージュであることが、

高評価の理由の一つなら、私のようにクリスティ作品を未読の者にはこの作品の魅力

の何割かは失われてしまうのでしょうね。

作品のトリックに関わることなので詳しくは書けませんが、

翻訳者であられる山田欄氏と創元社の担当編集者さんの仕事ぶりは、

この作品を魅力を恐らく全く減ずることがなかっただろうと思える

本当に見事なものだと思います。

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紙の本

初体験なミステリ―

2018/11/09 23:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみしょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

上の終わりが、えっ!?でしたので 即 下へ進みました。
劇中劇ならぬ 作中作だったのです!
アガサクリスティの世界観の上、そして 現代イギリス出版業界ミステリ―の下。
両者が入り乱れて 読み応え満点でした。

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紙の本

助手の名前がフレイザーとは  さすがだ

2020/04/17 22:00

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

おそらく日本ではアンソニー・ホロヴィッツという人の名前は、この本が評判になるまではそう有名ではなかったと思う。自慢ではないが私は知っていた。といっても、作家としてではなく私が大好きなミステリードラマ「刑事フォイル」や「名探偵ポワロ」の脚本家としてだが。名探偵・アティカス・ピュントが挑む難事件はあたかもポワロやフォイルのそれのようであった。ピュント個人の人物設定はあくが強く自信家のポアロよりも淡々と事件を解決するフォイルに近いかもしれない。この小説でうれしかったのが助手の名前がフレイザーだったこと。なぜかというと、ポアロの友人でパートナーだったアーサー・ヘイスティングス大尉を演じた俳優がヒュー・フレイザー氏だったから。こういうところにも遊び心をもっているこの作品はやはりすごい

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紙の本

なんてことなの!!

2020/04/10 09:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あいく - この投稿者のレビュー一覧を見る

下巻・・・サイコーですよ( ノД`)シクシク…
やられましたよ・・・
全9巻からなるというシリーズが完成した時に彼の仕事は終わった・・・
いや、全9巻をもって終わらせたのだ!!
作者の抱えていたものを考えると、ツラすぎるー
そしてこれが上下巻で成り立っていることに納得。
「カササギ」は上下巻でしか成り立たなかったのだー!
作中作に散りばめられたたくさんの違和感・・・いや違う・・・なんだろうこの感覚・・・
とにかく読むのだ!!

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紙の本

上下巻揃ってお得な小説

2019/06/16 10:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る

一粒で二度美味しいミステリー。色々なものが伏線となっていたのが、一気に解決。
成程ねぇ。満足。

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紙の本

一冊で二度美味しいストーリー

2019/03/17 06:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

一冊で二度楽しめるというのもありますが、海外ミステリーの楽しさと面白さが凝縮された一冊に思いました。登場人物が出てくるごとに怪しげに見えてきて、誰を犯人にしてもおかしくなく、それでいて犯人が提示されると、ある程度の納得感もあり。強いて言えば、アラン殺害の動機がちょっとどうかなぁ、いろいろ怪しく見せた割にはややあっけなさを感じたくらい。訳も読みやすくて良かったです!あとは作中作とこちら側のストーリーのシンクロ感もうまく考えてるなぁと感心しました。

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紙の本

見事な翻訳

2018/10/31 12:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いほ - この投稿者のレビュー一覧を見る

少なくとも、6つの違う文体・叙述を訳し分ける必要があるわけです。羅列するとネタバレになるのでしませんが。でっち上げた作者も、訳し分けた翻訳者もすごいと思います。

作中で「駄作」だと断言されている小説草稿の文体・叙述がけっこう面白く、ちょっと「悪魔の詩」とか「族長の秋」とかっぽくて、「駄作」はかわいそうではと、虚構内の小説家に同情してしまいました。実は、出るとこから出れば、ノーベル賞級だったのかも?とか。

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紙の本

「探偵小説(ミステリ)とは真実を追い求めるもの」

2018/10/27 17:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

たとえば、エラリー・クイーン的な「論理のアクロバット」を愛し、クイーンの過去作品が最も読めるのは世界で日本がいちばん、と言われたりもしているんですけど(ちなみに<アルセーヌ・ルパンシリーズ>が全巻読めるのも今では日本だけらしい、本国フランスではモーリス・ルブランは忘れられた作家になっているとか)、イギリスはやはりシャーロック・ホームズとアガサ・クリスティの国、ガジェットに惑わされない“論理による純粋推理”を実践!
1950年代の雰囲気、やりすぎないポワロのパロディ感、登場人物が沢山出てくる田園屋敷モノ。
そして現代においてそんなミステリ作品を読む・出版する意味。

なんと言ったらいいのだろう、この作品のすべてが、読者のミステリ愛に対して訴えてくるものがある。
ミステリを愛する気持ちに対する絶大なる共感にも似た、ときめき。
このジャンルを愛することに対する誇りのようなもの。
だから私は年甲斐もなく胸がきゅんとしてしまったのだ。
以前に比べて、ジャンルとしてのミステリやSFの地位はずっと上がった。でもそうではない時期は確かにあった。はっきり自覚してはいなかったかもしれないけれど、「いわれなき差別」のようなものにさらされていた。
でもこの『カササギ殺人事件』はそういう過去を吹っ飛ばしてくれる。
後ろめたさを自覚しながら、素晴らしく爽快なほどに。

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