電子書籍
闘う彼女にエール
2020/01/18 12:50
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありきたりな新社会人編かと思いきや、中盤以降の急展開にビックリです。誹謗中傷に屈することなく、我が道を行く凛を応援したくなりました。
紙の本
闘う君の唄を
2021/10/17 15:00
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
理想の幼児教育をするべく奮闘する、新米幼稚園教諭の凛。モンペと戦う、熱いお仕事小説なんだなぁ、お遊戯会の件も、小グマの件も、なんとなく先が読めたし・・。
と思っていたので、後半は意外な展開だった。
ただのお仕事小説にしないところがすごい。凛がこの幼稚園に就職した心情はあまり理解できないが、困難に立ち向かっていくバイタリティは、敬服ものだった。
紙の本
犯人にはがっかり
2020/04/24 10:03
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
京塚園長が犯人というのは薄々感じていた。だからちょっと単純すぎてがっかり。
しかし、この作品は、殺人犯の子供が世間的非難の中でいかに生きるかということの問題と昨今大いに問題化しているモンスターペアレントの問題をうまく組み合わせており、その辺はかなり評価出来ると思う。
わたしなんかむしろモンスターペアレントをどう対処するかの部分で大いに盛り上がった。
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幼稚園の日々をつづった話で終わらないよね、、、と、途中作者名を確認しながら読んでましたが笑、やっぱりこうなりますよね。いきなり話がミステリーになったけど、安心しました。
まミステリーとしては物足りないのだけど、これはこれで良いかな。冒頭の乳児ほったらかしの母親に対するエピソードが良かったなあ。こういうこと言える人いると助かるよね。
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やられたなぁー。七里さん。これはびっくりです。一冊で二度のどんでん返し、やられた。最新刊『騒がしい楽園』の神尾舞子先生も登場。犯罪を犯した者、その家族の苦悩。七里さん作品に度々登場する渡瀬刑事も健在。
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タイトルも章第も「ファイト!」からとっていますね。15年前の幼女連続殺人事件が物語に影を落としていますが、ほぼお仕事小説&日常の謎系のミステリーになってます。ていうか過去の事件は別として、作中で誰も死んでない。中山七里作品では初めてではないかな?
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理想に燃える新任教師。やって来た幼稚園は……??
強い保護者会に気弱な園長、絵に描いたような取り合わせ。そこで起きる事件が…… 凜さんって男前ですねぇ。こういう先生って好きです。七転八倒を読んだ後だったせいか、出演者全員に大小様々に七里さんの片鱗が見える気がしてそれも面白かった。
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中山七里の小説はどんでん返しが醍醐味のひとつだと思っているけど、今回は結末がかなり早い段階で読めてしまった。。中島みゆきのファイト!にインスパイアされた作品だそう。
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途中までほのぼのした話だったので、何度も「ほんとに中山七里さんの本だったよね?」と確認してしまいました。最後まで読むと、「ああ、やっぱり中山さんの本だった」と思いました。
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新刊出てる、と購入。
ナルホド彼女がこの幼稚園を志願した理由はそういう事だったのねぇ…と後半わかるんですが物凄いガッツだなぁ。
そしてあの人は最初から怪しかった、と言いたい所。
子供の教育に関わる人って大変そう。過干渉な親の教育施設への期待とかで胃が痛くなりそうな仕事だよなぁ。まあやりがいはあるだろうけれども。そして、子供は自分の意志で何かを選ぶことが出来ないってのが一番つらいんだろうなぁなんてぼんやり思いました。子供の頃早く大人になりたいって思ったものな。
白雪姫はすごく良い出来だと思いました。でもウチの周囲の三歳児もっと赤ちゃんっぽいな(笑)
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理想を胸に着任した若き女性幼稚園教諭がモンペに立ち向かう、熱くて爽やかなお仕事小説。のまま最後まで行くわけがないのよ、この著者なんだから(笑)。そう疑ってかかっているのに、帯に頁まで明記されているとおり、254頁で口ぽかーん、そう来たかと苦笑い。
真犯人はきっと誰でも当てられるから、犯人探しのミステリーにはならないけれど、普通の町で起こり得る状況自体がスリリング。
それにしても読書開始時と終了時でこんなにも印象が変わることって、そうそうない。しばらくは中島みゆきの『ファイト!」が頭の中をぐるぐる回ること、必至。
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幼稚園に就職した凜。モンスターペアレンツの代表の保護者会会長達と立ち向かう。その壁を越えたとたん、父がその円の元運転手でしかも、園児を殺した殺人者だったことまでばれてしまう。ただ3人を殺したとされてイタが2人はしていないと行ったまま所で死亡。そこに16年前の事件を調査しに渡瀬が登場。最後はまたえ!と言う結末で終了。単に幼稚園の物語だけではなかったわけですね。ただ話が大うねりがなかった分だけ1つ減点。
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「良識を振り翳すことがどれだけ無神経で醜悪なことかも分かっている」(12頁)
「人というのは水と同じようなものですから。長い間、同じ場所にいれば濁りもするし変質もします」(14頁)
この二つが本書の主題だ。
正しいことを正しいということが果たして正義なのか?
自分が正しいと信じるそれは「正義」ではなく、不平不満の捌け口に過ぎないのではないか?
いつもの、私の問いだ。
新任の幼稚園教師がモンスターペアレンツや、子供たちの引き起こす騒動に巻き込まれつつも成長していく物語なのだが......。
大崎梢の『ふたつめの庭』的なほんわか謎解きだと思っていたら違った。
もちろん著者名を見て、どんでん返しを期待していたし、割と初めから物語の進み方のあたりはつけていたけれど、いつも新しいことをしようとする著者なので、ほんわかお仕事小説を書いてみたくなったのかな、と思っていたのだ。
モンペの描き方は、ありきたりだな、というのが率直な感想。
よくある話で、よくある展開だなと辛口で見ていた。
しかし子供達が「苦手なものを食べられるようになったわけ」の謎は意外だったし、その後の展開にも繋げられていてよかった。
やはり上手。
結末は虫唾が走るが、一応のハッピーエンドで安心。
『おやすみラフマニノフ』(未読)に登場した舞子、いつもの渡瀬刑事の登場なので、著者の作品のファンなら嬉しい驚きだろう。
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少し前に読んだ「中山七転八倒」で、この作品の重版がかからないようなことが書いてあった。
あらすじだけを読むと、新任の保育士さんの話なのかと思ったので、発行当時は私もスルーしていた。しかし、読んでみると、いつの間にか、中山ワールド全開、と言う何とも不思議な小説。
前半は本当によくあるお仕事小説的な展開で、新人保育士の凛がモンスターペレントに立ち向かう様子が描かれ、「こんな作品も書くんだ」と思いきや、後半はサスペンスな展開。
普段よりどんでん返しは控えめだけど、贖罪、矜持など、他の作品に共通する内容がやっぱり中山作品。
ちゃんと渡瀬も登場するし。
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題名からして、熱血新人保育士喜多嶋凛の奮戦を描いたお仕事小説?
本当にあの中山七里の小説?と、
戸惑いながら読み進んでいたが・・・
「三 勝つか負けるか それはわからない」の最後に、埼玉県警の渡瀬刑事が登場するあたりから、もしやと思い、そして254頁でガラリ!と、様相は一変。
予感はあった。
「一 闘いの出場通知を抱きしめて」の最終行で、これは何を意味する??と。
そして「二 こぶしの中 爪が突き刺さる」の最後から5行目で、何かあると。
そして、そして・・・
解説者が書いているが、この作品は「どんでん返し」に、さらに「手のひら返し」が加わる
やはり、中山七里の小説だった。