- 販売開始日: 2018/10/02
- 出版社: 日経BP
- ISBN:978-4-532-32203-8
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
著者 著:田中靖浩
数字のウラに隠された、驚くべき人間ドラマ。誰にも書けなかった「会計エンタテインメント」爆誕! 【本書の特徴】その1 ダ・ヴィンチ、レンブラント、スティーブンソン、フォード...
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
数字のウラに隠された、驚くべき人間ドラマ。
誰にも書けなかった
「会計エンタテインメント」爆誕!
【本書の特徴】
その1 ダ・ヴィンチ、レンブラント、スティーブンソン、フォード、
ケネディ、エジソン、マッキンゼー、プレスリー、ビートルズ
……意外な「有名人」たちが続々登場!
その2 冒険、成功、対立、陰謀、裏切り、愛情、喜びと悲しみ、
栄光と挫折、芸術、発明、起業と買収
……波乱万丈、たくさんの「知られざる物語」が展開します
その3 簿記、決算書、財務会計、管理会計、ファイナンス、IFRS
……物語を楽しく読み進めるだけで、これらの仕組みが驚くほどよくわかります
その4 イラストと写真、ひと目でわかるイメージ図が満載。
会計の本なのに、細かい数字はいっさい出てきません!
「私はこれまで数々のビジネススクールや企業研修で
会計分野の講師を務めてきました。
会計を『大局的に・楽しく』学んでもらうのはとても難しい作業ですが、
講義で『歴史』をもちいる手法はかなり効果的でした。
会計ルールの誕生エピソードや人物秘話を少々大げさな講談調で語ると、
受講者たちが身を乗り出してきます。
本書はそんな経験をもとにしています。
皆さんにも『好奇心とともに会計を理解する』経験をしてもらえれば
嬉しいです。」
──「旅のはじめに」より
【「9つの革命」で全体像がわかる】
第1部 簿記と会社の誕生
「3枚の絵画」
15世紀イタリアから17世紀オランダへ
銀行革命/簿記革命/会社革命
第2部 財務会計の歴史
「3つの発明」
19世紀イギリスから20世紀アメリカ、21世紀グローバルへ
利益革命/投資家革命/国際革命
第3部 管理会計とファイナンス
「3つの名曲」
19世紀から21世紀・アメリカ
標準革命/管理革命/価値革命
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
これまでに見たことがない画期的な書です!
2018/09/28 17:17
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、表題には「会計の世界史」とありますが、本文には難しい会計用語や数字はほとんど出てきません。また、覚えにくい外国人のカタカナの名前もほとんど出てきません。本文は、だれにでもわかる非常にわかりやすい文章で書かれ、それでいて会計学や簿記、財務、ファイナンスについて非常によくわかるのには驚きです。ぜひ、一度手にとって見てください。きっと驚かれること間違いなしです。
時空を超えて世界を旅したような気分になりました。
2021/07/08 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
簿記の勉強を始めてすぐに挫折しそうになり、気分転換に読みました。
会計の歴史が幅広く、面白く紹介されていて、会計が人類の生活と共に少しずつ形を変え、今日に至るのだなぁと、とても興味深く、簿記などの知識が全くなくても楽しく読むことが出来ました。
簿記のテキストを読む際につまらなく感じていたものが、人間の生活の一部なんだなぁと思えるようになり、楽しく学ぶきっかけにもなりました。
政治史ではない歴史
2021/03/19 22:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKラジオで、この本をもとにして作者が講義をされており、それが面白かったので読んでみたところ、本もとても面白かったです。
会計の本は初めてだったのですが、たぶんかなり斬新なつくりではないかと思います。
会計の始まりから、現代まで続く流れを追っているのですが、決して会計が主役になるのではなく、世界の流れから必然的に会計が発生し、発達していった経緯を、会計とは別の切り口から語っています。
このため、メインのテーマ以上にサブ的な内容が面白く、アラビア数字や紙が世界に及ぼした影響というようなエピソードが非常に興味深かったです。
まさに歴史(History)を物語(Story)として読むという感じで、学校で使う教科書もこういうスタイルであってほしいと思いました。
また、教科書に書かれているのは政治史がメインであり、それはその時代の権力者が自身の正当性を主張するために作り出したものにすぎないことに気づかされました。なぜ政治家の歴史ばかりを教わらなければいけないのか、この本のように会計や経済から見た歴史、あるいは科学技術や工業技術から見た歴史というような観点を重視してもよいのではないか、むしろそのほうが世界の流れをよく知ることができるのではないか、と強く感じました。
なるべく若いうちに必読
2019/09/05 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tatenushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
耳にしたことがある人々の名前とともに
会計の歴史がすっと頭に入ってきます
金儲けに対して多くの日本人が抱いているアレルギーのようなもの
早く払拭する必要があります
だって世界はこんなに昔からお金を肯定的に集めている人々がいるのだから
黙っているとどんどん持っていかれるばかりです
せめて高校生のうちに会計にもっと関心もちたかった
興味を抱くには面白い
2018/09/21 23:40
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凄まじき戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会計の歴史を世界レベルで綴った書籍で、具体的な会計論について語るのではなく、会計の歴史の実を語っているので会計知識がない方でも雑学的に楽しめると思いました。あまり複雑に考えずに読めて面白かったです。
会計の進化の歴史
2019/03/02 11:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1銀行革命
東方貿易で儲けるヴェネチア商人の、いつ何時盗賊に襲われるかも知れない心配を減らすべく、バンコは「為替手形」取引による遠隔地キャッシュレスサービスの提供を始める。
これらの取引は、国際的な両替・決済ネットワークへと拡大し、各国支店・他銀行とのネットワークにまで発展した。
イタリア商人とバンコは、商売を成功させ規模が大きくなったからこそ、「記録をつける」必要性が生まれ、「帳簿」を付けるための「簿記」の技術が誕生した。
「調達と運用」を表すものが「バランスシート」であり、右の調達から左の運用へ、左右のバランスで見る。
2簿記革命
簿記を学んで帳簿をつけるメリット。
・対外的な「証拠」を示す。
・「儲け」を明らかにする。
毎日帳簿をつけ、決算日に棚卸を行うことでフローの損益計算書(原因)とストックの貸借対照表(結果)という2つの計算書を作る・・この仕組みの原型がイタリアで完成した。
3会社革命
オランダ 東インド会社設立(VOC)
「当座企業から継続企業」として長期的に資金調達する株式会社として変化していった。
ヴェネチアやフィレンツェ組織では、家族や仲間が出資者であったが、VOC株は「ストレンジャー(見知らぬ人)株主」から資金を集めた。
ストレンジャー株主は「所有と経営が分離」された環境のもと、「儲け」を求めて投資をしてきた。
4利益革命
株主の期待に応えるべく「配当」を出す・・儲けの平準化が必要。
イギリス鉄道会社の場合、開業前の莫大な支出を数年かけて「費用」として負担させる「減価償却」により、儲けの標準化が図れるようになった。
収支から利益への進化・・現金主義から発生主義へ
現金主義・・収入-支出=純収入(金庫の金が増えること)
発生主義・・収益-費用=利益 (損益計算書の利益が増えること)
会計の主人公は、「自分(経営者)」から「他人(株主)」へと変化してきた。
5投資家革命
鉄道業ではイギリスからアメリカに投資資金が流れた。
株主への情報提供は十分ではなく、粉飾まがいのインチキ決算も多々行われていたため、証券市場の信頼性が失われてしまっていた。
「公開企業の会計制度」の根幹
・経営者はルールに基づいて正しく決算書を作る
・正しく作成されたか監査を受ける
・決算書を投資家にディスクローズする
6国際革命
グローバルな投資が進む時代にグローバルな投資家を保護するために、パブリックカンパニーの会計ルールを世界的に統一するために「国際会計基準(IFRS)」が設けられた。
資産評価をめぐる「原価vs時価」
・原価・・自分達の利害調整(日独)
・時価・・投資家への情報提供(米英)
ファンドとM&Aの登場
ファンド・・
出資者の代理人として投資に対するリターンにこだわり、具体的な数値を求めてきた。
「投資効率=利回り」にこだわり、測定は半期・四半期の短期的測定が好まれた。
国によって異なる「利益・税金・減価償却等」控除前の利益(EBITDA)がキャッシュに近いことから重視され、キャッシュフロー計算書が3つ目の計算書として付け加えられた。
7標準革命
コングロマリットの形成による複数の会社のグループ経営での運営され、「連結決算」がスタート。
8管理革命
守りの会計・・財務会計(投資家への説明)
攻めの会計・・管理会計(経営問題の解決)
管理会計上、事業毎の利益・資産を明確にするためにROI(投下資本利益率)により評価、セグメント会計の始まり。
さらに未来会計、企業価値の診断材料として進化してきた。
会計の歴史がわかると身近になる、かも
2023/10/05 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すぬこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
会計の数字ではなく、なぜ誕生してきたのか。
歴史的なことをから、会計の必要性がどう生まれて発展してきたか。
社会の仕組みが変わるとともに、会計も形を、その対象と方法を変えてきたことがよくわかる本でした。
複式簿記とか苦手でも、なぜこれが生まれたか、がわかるとちょっと面白く感じるし、関心の持ち方も変わる気がします。
分かりやすく面白い
2022/07/28 23:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な歴史上の人物や出来事、そして我々にも馴染みのある音楽を絡めて会計の歴史を読み物としてまとめられていて、わかりやすく面白い。
歴史を学ぶと今がわかる
2020/02/25 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なきぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの物語で楽しく会計の歴史が学べます。
また、会計の視点から見た歴史といった感じで、
世界史を新しい視点で見ることが出来て面白いです。
そういう歴史があったから、今の会計が、ああなっているのかと、
今の会計の知識が心に落ち着いた気がします。
雑学としてもおもしろいので、是非
着想が素晴らしい本
2018/12/26 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブレーブス坊や - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の作品は、初めてです。
以前に「帳簿の世界史」を読んでいたので会計史には興味を持っていました。
構想も素晴らしい分かりやすく読み易い本だと思います。
別サイトのレビューでもありましたが、現代以降は、ロック系の音楽に話が限定されていて、少し無理があると思いました。
もう少し余談部分を減らして、会計史に踏み込んで欲しかった、です。
それでも、導入からどんどん読ませるので、高い評価の本であることには変わりありません。
会計の世界を目指す学生さん向けでしょうか
2019/04/29 10:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑学の面で言うと、『帳簿の世界史』とか『貨幣の「新」世界史』のほうが面白いと思う。ただ会計の考え方をつかみたいという学生さんには、こちらの本のほうがいいのかもしれません。
様々な時代、国を取り上げる
2019/05/06 21:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世イタリアからオランダ、イギリスを経て現代アメリカまで、社会情勢と絡めつつ会計の歴史をたどる。時代、ひいては利害関係人の規模などによって会計に求められる役割が微妙に変わってくるというのはなるほどと感じた