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電子書籍
「身体を売る彼女たち」の事情 ──自立と依存の性風俗
著者 坂爪真吾
なぜ彼女たちは、JKリフレやデリヘルで働くのだろうか? 風俗で働く女性のための生活・法律相談窓口「風テラス」に寄せられる彼女たちの悩みの背景には、若者の貧困、DVや虐待な...
「身体を売る彼女たち」の事情 ──自立と依存の性風俗
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「身体を売る彼女たち」の事情 自立と依存の性風俗 (ちくま新書)
商品説明
なぜ彼女たちは、JKリフレやデリヘルで働くのだろうか? 風俗で働く女性のための生活・法律相談窓口「風テラス」に寄せられる彼女たちの悩みの背景には、若者の貧困、DVや虐待などの家庭問題、ワーキングプア、見えづらい障害や病気など、複雑な社会課題が絡み合っている。そうした課題を解決するために彼女たちが選んだJKリフレやデリヘルの世界には、一度足を踏み入れると抜け出しにくい構造がある。自助と公助の狭間に落ち込んでしまった彼女たちが集う「いびつな共助」としての性風俗の世界を描き出し、自己責任論と感情論に満ちた社会に風穴をあける一冊。
目次
- 第一章 「JKリフレ」という駆け引きの世界/1 「いくらで」「どこまで」やるかは、私が決める/2 「少女」と「大人」の狭間にある金脈/3 JKリフレ嬢の実態/4 「楽屋」に集う彼女たち/第二章 「風俗嬢」はこうして生まれる/1 生活保護はデリヘルに勝てない?/2 家族から逃れるために/3 「寮完備」「即日入居可能」に惹かれる理由/4 昼の仕事からこぼれおちる/5 働くから病むのか? 病んだから働くのか?/6 すべてを解決してくれる仕事/第三章 デリヘルが居心地のよい理由/1 彼女たちを守る「見えない」事務所/2 「助け合い」の果てに/第四章 性風俗で働くことの本当の怖さ/1 共助の中で生みだされる落とし穴/2 自分も外の世界も透明になる/3 「すべて現金化できる」という魔力/4 消えない過去から逃げられない/5 客と付きあったら、こうなった/6 奈落の底で奪われ続ける彼女たち/7 子どもたちへの「貧困の連鎖」を防ぐために/第五章 ライ麦畑のサバイバル・ガイド
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『「身体を売る彼女たち」の事情』を読み終えて
2019/03/31 12:54
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
性風俗について語る、或いはそれらを生業とする人々を取り上げた書籍はいくつもある。
何が問題なのか、どうしてその仕事を選んだのか生業としているのか、そんな内容が多い。
しかし本著は問題点を明確にするのと同時に、それらを認めた上で助け船を出しているようにも読めた。
私自身、そういった業種に居たこともあるし、それらを生業とする人とも付き合いがあった。
情報社会と言われるようになって久しいが、必要な情報は必要な人に届いていないのは、特に福祉のそれらと全く同じように思える。
自業自得、自己責任と言い切るのは簡単だが、負のスパイラルに一度入ってしまうとなかなか脱け出せない。そうなってしまった場合にも、そうならないためにも一読することをお薦めしたい。