見事に騙された。
2019/09/29 14:11
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、騙された。途中で騙されたことに気付き、読み直した。で、読み進めたら、更に騙されていた。
犯人は最初からわかっていて、逮捕されるまでの単純なストーリーだと思っていたら、全然違った。「聖母」とは誰のことか、どんな意味か、最後にやっとわかった。最後まで、見事に騙された。
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投稿者:リリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋吉理香子さん、本当に上手いです。心理描写とミステリ要素の両方に説得力があって、唸らされました。途中で謎解きがわかったつもりでいたのですが、もう一捻りありました。詳細を語るとネタバラシになってしまいますが、この作家さんの作品は読んで損はありません。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子を持つ母。
事件を追う刑事コンビ。
闇を抱えた高校生。
3つの視点から物語が進行。
途中、刑事の直電を得るあたり、
ミステリというよりホラーの展開かと思った。
でも終わってみればミステリ。
世界が塗り替わる。
タイトルが沁みる。
女性に読んで欲しいサスペンス・ミステリー
2018/10/20 22:38
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投稿者:h - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ラスト25ページ、世界は一変する』という帯を見て購入。
各視点の物語がどう繋がるのか読み進め、ストーリーに疑いをかけながらも、帯通りラスト、案の定騙されました。読み終えた後に、また読みたくなる作品ですね。
最後の最後までお見事
2019/10/25 03:20
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやぁお見事!面白かったです。幼女殺害事件。犯人、刑事、母親のそれぞれの視点で物語が進行、犯人の名前は最初から分かっているのですが。終盤からは驚きの連続。最後の最後までどういうことか分からず、楽しめました!久々にもう一回、事実を知ったからこそ、読み直したいと思わせる作品でした。
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なんて衝撃的な結末!
まさか!まさか!!
少しずつ、少しずつ糸が繋がっていく。
え?って思ったときにはもう滝壺に向かって落ちてる感じ。(表現できない。笑)
一日で読み切ってしまった。
こんな衝撃作また読みたい。
湊かなえさんの「リバース」を読んだときのよう。
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否定しなければと思うほどそうできない自分の気持ちに気づく。ふり返れば自分も出産した息子と初めて対面した時、そのあまりに心細げな途方に暮れたような表情に「私が守ってあげなければ」という感情が不意に湧いたから。
悲しいかな、世間一般の正義とは別の正義が生まれるのが母親になった証。確かに間違っているとわかっていても責めることのできない母性もあるだろう。かなり読み手の感情を左右する結末。
するすると全てが一つの線に繋がっていく終盤は、ミステリーとして爽快ですらある。
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読み進めるごとにぼんやりうかんでいるハテナが、ある1文をきっかけに一気に全体のカラクリが見えてくる。うまいミステリーだった。子供を抱きしめたシーンでの「保奈美の胸に、薫が暖かい。」って表現がとても印象的。
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秋吉理香子『聖母』双葉文庫。
初読み作家。帯の『ラスト25ページ、世界は一変する。』の惹句に惹かれた。
成る程そういうことかと、まんまと作家の術中にはまった自分に驚いた。余りにも衝撃的な幼児連続殺人事件が描かれていることと前半であっさりと犯人の正体が明らかにされているので、安心しきっていた。
確かにラスト25ページで世界は一変した。ここまで見事に騙されたのは、我孫子武丸の『殺戮にいたる病』以来ではなかろうか。
東京都藍出市で死後に性的暴行を加えられ、性器を損壊された幼稚園児の遺体が発見される。ニュースで事件を知った主婦の保奈美はやっと授かった一人娘を案じ、奔走する。一方、犯人はあろうことか高校生の真琴であることが前半であっさりと描かれるが……
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やっと読めた一冊。
満足。
先入観なく予備知識なく初読すると、騙され続ける。
読み返すと印象が変わり、成程…やっと合点がいく。
長く苦しい不妊治療の末、やっと産まれた可愛い我が子に対する母親の狂おしい程の愛情と、何があっても自分が守るという強い意志。
それが善であれ悪であれ。
それぞれが持つ母性とは、他人が理解出来るものではないのかもしれない。
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母から娘への究極の愛
保奈美は自分の体のせいで子どもが出来にくい。
色々な治療を試してようやく赤ちゃんを授かる。
やっと出来た子ども、この子の為ならなんでもできる。ある日近くの河川敷で4歳の男児の遺体が見つかる。遺体は性器を切り取られ暴行を受けた後がある。しかも体を漂白剤で拭き取って犯人の痕跡を残さないようにしてある。
刑事の坂口と谷崎は犯人を探し近所に事情聴取をしていたところ保奈美から犯人らしき人物を聞く。昔強姦の罪で少年院に入っていた蓼科という男だ。
保奈美は早く捕まえてくださいと懇願するが中々思うように警察が動いてくれない。
そんな時2人目の被害者が出てしまう。しかもその後蓼科が自殺していた。部屋には2人の子どもを殺害した証拠が出てきた。
犯人はやはり蓼科だったのか……
「聖母」
子どもの身を案じ、警察に犯人を早く捕まえようとする保奈美目線
犯人を探す刑事坂口と谷崎目線
それと最初から犯人として書かれている「真琴」目線
この3つ交代で進んでいく。
犯人は最初から書かれているんですがなんと言うか「協力者?」とでも言えばいいのでしょうか犯人の「真琴」からも誰だかわからない人物が書かれています。
最後には判明するんですが……
ミスリードっていうんでしょうか何箇所かあって
えっ!この人が?
えっ!この2人って!
てな感じですっかり騙されました。
親が子に対する恐ろしい程の究極の愛が描かれてますねぇ
すごく面白かった!オススメです「まる」
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初読み作家さん。
うわぁ、やられた!
途中であれ?って思ったけど、そんなのはあれ?のうちには入らず、最後にきてうわぁ〜ってなった。
年も押し迫ってこんなに面白い本に出会えて良かった。
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叙述トリックは邪道!といいきりたくなるミステリ。でもそれはミステリとして読んだ場合の話で、この作品の大事なとこはそこではない。
全体的に男性への悪意と、女性性へ嫌悪と、狂気じみた母性がにじみでていて何ともいえずゾワゾワしてしまう。
殺しても飽き足らない相手に蹂躙された結果でも、我が身にかえて守りたい生き物を作ってしまう。その事実があるだけでも、男女はやっぱり不公平だ。
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会社の先輩がオススメしてくれて借りた一冊。この作家は初めて。
ある町で、4歳の男児が殺される。しかも、性器が切り取られた状態で。それを追う刑事の坂口と谷崎。その事件に過敏に震える46歳の保奈美。高校二年の真琴。
刑事、中年女性、高校生。3人の視点で事件をめぐる物語が進行していく。
驚いた。というより、やられた!
あまりページ数が多くない割には設定もしっかり作られているし、終盤の怒涛の展開には驚愕した。そしてまた最初から読み直したよね。なるほど散りばめられた伏線にようやく気付いた。
どんでん返し好きにはたまらない一冊。
綿貫と真琴が結ばればいいな、と思った。いつか、ずっと先でも。
M先輩には今まで色んな本を借りてきたけど、この本が正直今までの本の中で一番面白く、素直に良かったです!といえる作品でしたw
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犯人が最後まで逃げ切る、なかなかお目にかかれない終わり方。ラスト20ページですべてがひっくり返るという帯の煽り文だったが、普通に読んでいれば徐々にカラクリに気づく。細かいことはともかく、最後が知りたくて一気読みした。子供が殺されるのは胸糞悪い、殺るなら虐待sる親を殺れ。