不明解日本語辞典(新潮文庫)
著者 高橋秀実
「普通」って何? 「ちょっと」って何? 「っていうか」って何?……。毎日何気なく使っている日本語の意味を深くマジメに掘り進むと、摩訶不思議な言葉の作用に行き当たる。あまた...
不明解日本語辞典(新潮文庫)
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商品説明
「普通」って何? 「ちょっと」って何? 「っていうか」って何?……。毎日何気なく使っている日本語の意味を深くマジメに掘り進むと、摩訶不思議な言葉の作用に行き当たる。あまたの辞典類の頁をめくり、日本語の持つあいまいさ、難解さに真正面から果敢に挑む著者――時に茫然と立ち尽くしながらも、自ら選んだ32語を手掛かりに、言葉の海へと漕ぎ出して行く。ユニークな辞典風エッセイ。
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もにゃもにゃも
2019/03/20 00:42
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふだんよく使う言い回しなのにあんまり意味が分からない、
わたしはこう使うように思うのだけれど、みなさんはどう?
みたいな雰囲気を想像して読んだら、
ただの著者が考えすぎる本で、
もう少し読んだらまた違う一面が現れた。
「辞典」という形式に拘ったのかつらつら述べるだけで
のっぺりした印象なのだけれど、
ひらがなのことばと漢字で構成される言葉の解説が明らかにテイストが違う。
部を分割した方が読みやすい。
漢字の語、もう少し突っ込むと外来語の翻訳で生まれた言葉や概念。
この解説は今の日本にどれだけ「欧米の価値観」が浸食しているかがよくわかる。
今、外来語で「日本語の危機」など騒いでいるけれど、
そんなことは明治のころには漢字で出来た日本語もどきがとっくに済ませていた。
あと、ほかのところでは英訳をうまく使って状況を破っていくのに、
「言葉」の項で「こと」か「もの」かに拘って「thing」一語で説明しないのは、
ただ迷うために迷っている感じがして、結局やっぱりめんどくさい本だった。