沖縄の孤島で奇怪な風習を巡るミステリー
2022/09/26 12:56
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
華族の末息子であり帝大の臨時講師をしながら趣味で奇譚収集をしている先生と、その付き人の書生が琉球の孤島に訪れる。
百年前に島に鬼が出て島民を何十人も惨殺した伝説があり、また不思議な葬送法を行うと聞いてそれを見聞きしにきたという。
二人が弔い人の少女と出会うことで、島の秘密が暴かれる。
民俗学ミステリー。
民俗学とか独自風習とか心惹かれるので読み放題のうちに読んでみた。
最後まで島言葉(ウチナーグチ)はルビないと読めなかった。
物語としては悲劇だけど、禁忌の風習に焦点を当てると出てくる物語は悲劇なんだろうなぁ。
看板に偽りあり?
2019/05/28 23:18
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじに「民俗学ミステリー」とあったので、
民俗学もミステリーも好きなので手に取りました。
ですが実際は独自設定が多く、
近代日本っぽい架空世界を舞台にした、
あまり出来のよくない民俗学風ファンタジーでした。
独自設定が多すぎてごちゃごちゃとしてわかりにくく、
「なんでそんな事をしたのか?」「結局それは何だったのか?」「そんな事可能なのか?」と、
疑問だらけです。
文章も読みにくくあまり達者ではないので新人さんかと思いきや、
すでに数冊著作がある人なのですね・・・。
小説自体が良いとは言い難いので些末な事なのですが、
カバーのイラストもどうかと思います。
ヒロインを描いたものだと思うのですが、
こんないかにも巫女さん風のいでたちには違和感を持ちます。
日本の南の方の島の雰囲気は、
よく描けていたと思います。
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民俗学でホラーと聞いて読んでみましたが……。文中のルビが振られた島言葉のあまりの多さに挫折しかけましたが、何とか読めました。中盤までの雰囲気はとても好みでしたが、『人鬼』という言葉が登場し冷めてしまいました。
雰囲気は良かったです。
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うーん……雰囲気を味わう小説、という感じかな。
「人鬼」なるものが既知のモノとして出てくる点や、痣の正体について(その理屈なら、生き血に触れる人にはデフォルトで痣が出るということになるけど、現実にそんなことはおこらない)など、いろいろ納得行かない。
あと、これも雰囲気作りの一環なのだろうけど島言葉を多用し、それら島言葉には2回目以降はルビが振られないことが多いので大変読みにくかった。
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書店で見掛けて購入。
新潮文庫nexにしてはラノベ寄りの作風だが、面白かった。帯文が恩田陸。確かに恩田陸と作風に共通する雰囲気はあるように思う。
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恩田陸の推薦帯に惹かれて購入。
面白かったけど、これを恩田陸が書いてくれたのならばと思ってしまった。
なかなかグロいけど、帝都感満載でかつ、悲しい物語だった。
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南洋の孤島に伝わる伝承と、思いもよらない葬送儀礼。
葬送の儀礼に携わるのは少女たち。それらの背景が明らかになった時起きたのは……
少女たちの一人アザカと真汐の心の交わりが私を揺さぶる。廣章と真汐が来なければという思いと、彼らが来たからこそという思いが錯綜して辛い。あぁ アザカ アザカ 君を想うと私も泣き虫になるよ
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沖縄県のとある島に伝わる弔いの因習。
そこに調査に赴く、元薩摩藩士であり華族である帝都大学、生物学を研究する講師 南辺田廣章と廣章に仕える書生の山内真汐。そして、その島の因習に縛られるアザカという名の美少女と数人の少女達。
人鬼とはなにか? 廣章達の真の目的は? 切ない想いが交差する軽めの民俗学ホラーミステリーでした。
読了後は、昔の日本に、この様な風習があったのではと、心が痛く切なく、空しい気持ちになる1冊でした。
シリーズになるなら次回も購入しますね。
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とある島で続く屍人への弔い。
全てを知っていたのに幼い娘達に出来た痣に関する情報は伏せ呪いと勝手な事をいい、18歳で殺してしまうなど弔い屋としてどうなのか。
生きたくても生きれなかった者や、痣の恐怖に怯え過していた者の心が癒える日は来る事はないだろうな。
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民俗学ものだったか…。ちょっと苦手だったんでさらーっと読んだ。島の言葉に惑わされたけれどストーリーは嫌いじゃなかった。
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好きな画家である今井氏の表紙なので読んでみたけれど、とても良かったです。細かいところで腑に落ちないところはありましたが、それでも全体を通じて描かれた世界に入り込みました。
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おもしろかったよおおおおおお。
ラストがとても切ない。でもアザカはこれでよかったのかもしれないね…
あの杖は仕込み杖だろうと最初から疑うくらいの目はわたしにもあるけれど、ラストがこうなるとは…
続刊も読もうっと。
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民俗学ミステリーというフレーズに惹かれて購入
しかし、人鬼の存在がファンタジー色を強めすぎていて自分の好みとは合わなかった
方言はさておき文章は読みやすかったので、サクサク読めた
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初朔。職場の人のオススメ。作風は京極夏彦と三津田信三を足して割って、さらに+αした感じ・・でわかりますか?w
"辺境"の地で"謎の風習"があり"不可解"に人が消えていく・・こんなキーワードが好きな方は楽しめると思います(^^) うまく纏められない…。オビのある一言が余計…かな。星四つ半。
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民俗学好きにはたまらないとの、恩田陸さんがコメントしていたのに惹かれて購入。
物語の中心は、死者の弔いかたや死生観で、葬送儀礼や埋葬について、島独自の風習がある。
以前読んだ民俗学の専門書で、埋葬の仕方と死生観、例えば死んだ後魂がどうなるか、残された地や家族に禍がないか、などが深く結びついていることを読んだので、その後でこの小説を読むと頭によく入ってくる。
また、舞台である沖縄の孤島の外国語のような方言も、異郷の奇妙な葬送儀礼という雰囲気がよりリアルで世界観を作っている。
師匠のキャラクターがたっており、シリーズものの感じがよく出ている。
ヒロインと思われた少女の最後は、個人的には残念。アニメっぽいのと、少女の可憐さがなくなってしまった…。そこがポイントなのかもしれないけど。