良き指導者から名選手が
2024/08/01 13:07
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイヤのAを地で行くような野球好き、のちの吉井理人選手は出会いに恵まれてます。箕島高校の尾藤公監督の教えが特に胸に響きました。
人材育成に関わる方の入門編として最適
2023/04/04 11:20
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投稿者:empath - この投稿者のレビュー一覧を見る
駅伝、サッカー、ラグビー、野球…、大きな大会の後には、なぜあのチームは優勝できたのか?(できなかったのか?)を考えるようにしています。
旬な話題ということで、朝の読者にWBCでもピッチングコーチを務めた吉井理人さんのこの本を読みました。
コーチの仕事を担う不安を払拭するために、大学院に通ってコーチングを学び、今も実践で活かしているそうです。
コーチングを学んだ人には物足りなさが否めませんが、古い指導法から進化していない分野では、学びが多いと思いました。
コーチングの本も何冊か読んできましたが、組織論では馴染みの深いPM理論が登場する点は、この本の最大の特徴かもしれません。
自分が読んだコーチング本の中では、PM理論を取り上げたものは珍しいです。
あと素朴な疑問で、スポーツの種目別に見ると、コーチングの導入が進んでいるのは、ゴルフや野球のように個のプレイ(役割)がハッキリした種目の方が進んでいると感じます。
ポジションの柔軟性が強いサッカーはどちらかというと戦術本や技術指導本の方が多く、感覚的には、
サッカー<ラグビー<野球<ゴルフ
の順に、コーチングの考え方が広まっているような気がします。
人材育成に関わっている方、特にこれまでの指導法では伸び悩む、あるいはコーチングの心得を学びたいという方にオススメします。
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・相手のレベルによって、関わり方が変わる。(4段階)初心者レベルなら、基礎をみっちりやらせるのみ。
PMモデル(図子)筑波大学)
第1段階 指導型 初心者
・基本的な知識スキルの指導
第2段階 指導×育成型 中級者
・モチベーションのケアと、技術的課題の解決
第3段階 育成型 中上級者
・技術的に問題はない
・プライドを損ねないように、プロとしての優先順位を気付かせる
第4段階 パートナーシップ型 上級者
・寄り添う
・プロとして、高いレベルの会話
・言語化は、自分を客観的に見ることができる
・自分を、他人のように客観的に見て、かつ、コントロールできるようになる必要がある。自分の姿を俯瞰する感覚。
・一流のアスリート・・・試合中に自分を俯瞰している感覚を持つ。→自分を高めていくことができる
・自分のアドバイスは、自分の経験・感覚に基づくもの。それを理解し実現できる人はほぼいない。
・ウジウジ悩んでモチベーションが下がらないように体質を改善する。(小さな課題の設定→少しずつクリア→クリアし続ける→習慣化)
・自分自身で這い上がらなければならないし、這い上がれなければ、プロとしての資質がなかったということ。(ただし、プロとは何か、という基本を教える必要はある)
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究極のコーチ像を、著者自らの野球の実例を示した説明している本。
この本を端的にまとめると以下2点。
1.教えるな、答えを本人が気づく様に導け。
2.究極のコーチ像をは、コーチングの結果、相手が何でも一人でできるようになり、はた目から見るとサボっているようにしか見えないコーチだ。
部下の指導の際にどうしても答えを言ってしまう自分を戒めてくれる本であり、とてもためになった。
この事例を取り入れて後進の教育指導に活かしたい。
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コーチングの奥深さを学んだ。理論に基づいたうえで、選手の自らの気づきを尊重したコーチング。自分の理想に当てはまった。教え込むことなく、選手と対話しながら自己の課題発見と解決力をみがくことを大切にしたい。
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昔からの根性論ではなく、考えられたコーチング方法である。この野球界の旧体制に関して、やや批判的に書いている。野球界のことをよく知っているわけではないが、確かに納得できる部分が多い。
うまくいかなった場合は選手が悪いと考えれば、コーチは成長しないと思う。それぞれの個性を考えて、コーチングを変えていくのは今の時代の流れにあっている。体格や性格など、全く同じ選手はいないと思うから、全ての選手に同じことを通用しないと思う。体育会系の中では、まだまだ根性論が強く根付いていると思う。
あとは、この著者はどうやってこの批判したことを著者自身が解決していくのかが気になるところだ。
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ビジネス現場にも通ずる点が多くありました。
読みながらワクワクする点も多く、楽しく読めました。
プロ野球選手ぐらい明確な目的意識を持ったビジネス集団は中々いないので、このレベルまで組織が作れたらすごいレベルが実現できるだろうなと思いました。
●感想
・各メンバーのコンディション(状態レベル)に合わせたマネジメントが大切
・コーチングする側は相手を理解し、いかに成長を促すアプローチを取れるか考え続ける事が大切
・答えは自分の中にある。(自分で出す) =コーチから答えを教えない。
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具体的なエピソードがあって自分たちにも起こりそうなシチュエーションや対応の仕方がイメージしやすい。自分の問題に置き換えながら読むことができた。
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2020年Kindle Unlimited8冊目
自分のことしか考えてこなかった人間が、何の準備もなく教える側に立っても、自分の経験を伝えることしかできない。選手にとってそれが嫌なことだとわかっていても、それ以外に思いつく指導方法がなかった。それに、僕は自分がプロ野球選手として優れていたとは思っていない。たしかに、僕のやり方は僕には合っていたかもしれない。でも、最高の選手としての評価を得られたわけではない。せいぜい「一流半から二流のちょっと上」程度のレベルにしか到達できなかった。そんな元選手のやり方が、現役の選手にとってベストのやり方とは到底思えない。自信を持って自分のやり方を教えられそうもない。考えれば考えるほど、自分がコーチに向いているとはとても思えなかった。
その日の試合で登板しない投手を新聞記者役に設定し、試合内容を事細かく見るように指示した。試合後、その新聞記者役の選手に、試合で登板した投手に質問させ、答えさせるというミーティングに変えた。これが「振り返り」というコーチングだ。コーチが教えるのではなく、選手たちだけで試合を振り返り、気づきを得る手法である。
その日の試合で登板しない投手を新聞記者役に設定し、試合内容を事細かく見るように指示した。試合後、その新聞記者役の選手に、試合で登板した投手に質問させ、答えさせるというミーティングに変えた。これが「振り返り」というコーチングだ。コーチが教えるのではなく、選手たちだけで試合を振り返り、気づきを得る手法である。
コーチングの基本は選手に主体があることだ。コーチが強い言葉を使いすぎると、上下関係が余計に強調され、味方であるはずのコーチが、選手にプレッシャーをかけることになってしまう。それは注意しなければならない。
簡単に言えば「わかる」と「できる」の違いだ。言っていることはわかるが、咀嚼できない、腹に落ちてこないのは、その選手の言葉の感覚に近づけていないからだ。だからこそコーチは「その選手だったらどう思うだろう」と想像する能力が求められるのだ。技術指導、とくにピッチングのような感覚的な動きを教えるのは難しい。
ビジネスの現場でも起こりうることではないだろうか。社長や役員などマネジメントレベルの人が言ったことを、部長や課長がただスピーカーのように部下に伝えるだけでは、部下は正確な趣旨を理解できない。翻訳者がいてはじめて伝わることもある。コーチは、そういう役割も担うべきだ。
コーチがやってはいけない最大の失敗は、コーチが発した言葉で選手を混乱させることである。相手が理解できない言葉で、相手に何かを伝えても意味がない。
守備と走塁とバントは、基本を厳しく徹底し、練習量さえこなせば誰でもできる。ところが、投げる、打つという感覚的な部分は、教えられないし、教えても伝わらないと思っていたのかもしれない。だとしたら、ピッチングもバッティングも、自分で考えてやるしかない。選手に自主性や主体性を持たせるため、監督はそういう方法を取っていたのかもしれない。そのおかげで、僕は高校時代から自分で考えるのが当たり前だという感覚を持っていた。全国屈指の強豪校で、こういう学校は珍しいと思う。
野村さんは、いつもの調子でボソッとつぶやいた。「そんなん簡単や。手ぇ抜いたときや。でもな、選手のミスは絶対に叱っちゃあかん。本気を出さんとき、手ぇ抜いたとき、そんときだけ怒れ」振り返ると、尾藤監督の姿勢とまったく変わらない。指導者を極めた人の言うことは、基本の幹は共通しているものだ。
コーチが行う指導は、選手個人のパフォーマンスを上げるための「指導行動」と、選手のモチベーションや練習の取り組み方、設定課題の質を向上させるための「育成行動」に分割できる。
指導行動を端的に言えば、技術的なスキルを教えることだ。
「育成行動」とは、技術ではなく心理的、あるいは社会的な面において個人の成長を促す行動だ。心理面で重要なのはモチベーションだ。個人のモチベーションの高め方には、さまざまな方法がある。
簡単で小さな課題を設定し、小さな成功を継続的に積み上げていく方法がある。僕は、この方法がもっともモチベーションが上がるやり方だと思っている。課題をクリアできたときに達成感が得られ、それが新たなモチベーションにつながり、そのモチベーションが次のステップに上がるより高度な課題を設定する動機づけに直結し、成長のスパイラルに入っていきやすいからだ。
課題設定のポイントは、課題を解決するために必要な要素が、すべて自分でコントロールできるもので構成されていることだ。
選手が自分でコントロールすることが可能で、失敗してもやり直しがきくような課題を設定し、モチベーションを高めるような指導をするのが、コーチが行う育成行動の本当の役割である。
コーチは、選手が難易度の高い課題( =夢)に挑戦する前に、クリアしなければならない課題があることを根気強く説得し、理解させ、納得させなければならない。そして、その選手の現時点のレベルから難易度の高い課題に到達するまでにクリアすべき課題を分解し、順を追って示さなければならない。
課題設定のやり方を身につけさせる目的で実施していたのは、試合後の「振り返り」である。自分のプレーを自分で振り返ることで、選手たちにいろいろなことに気づいてほしいからだ。最終的には、考えることなく身体が勝手に動くようになってほしい。
振り返りで気をつけなければならないのは、選手の話を聞いているコーチが気づかないうちに「答え」を言ってしまう点だ。
コーチは、選手に自分の言葉で語らせることに、徹底して意識的にならなければならない。
プロ意識とは、自分のパフォーマンスを上げるための思考・行動を、すべての思考・行動に優先させる意識である。その人がやるべき本業、つまり野球選手であれば野球、ビジネスパーソンであれば仕事において、パフォーマンスを上げ、高い成果を出すための思考や行動を、すべてのことに優先させるということだ。
人の成功や失敗を自分事として考え、多くのケースに触れることで、自分だったらどうするか、それが最適な解決法なのか、それぞれがイメージトレーニングをすることでレベルアップを図っていく。
観察、質問、代行という、コーチングの基礎となる三つの行動
僕が若いころ、箕島高校の大先輩であり、プロ野球界の大先輩でもある東尾修さんに言われたことがある。「おい、ヨシ。自分の投球フォームをビデオに撮ってもらって、しっかり見ろ。最初は自分のピッチングフォームって、こんなんだったんかと思うから。ビデオの映像と自分のイメージが合うようになってはじめて、自分のフォームができたことになるんやぞ」そのときは、若く知識不足だったせいもあり、どういう意味かわからなかった。その意味がようやくわかったのは、だいぶ経ってからだ。頭に描いているイメージと、自分の身体が実際にどのように動いているかをすり合わせるのは、言語化するうえで非常に大事なことだ。
言語化するうえで、日記をつけるのは効果がある。ただし、自分だけがわかればいい書き方ではなく、誰が読んでもわかるような日記の書き方にするのがポイントだ。つまり、自分のプレーを解説者が解説するように、客観的な視点で書くほうがいい。その点で、僕の経験が参考になるかもしれない。
一流選手は、誰かに言われなくても客観視ができている。さまざまな競技において一流と呼ばれる選手や、オリンピックに出場するようなアスリートは、試合中に自分の姿を俯瞰している感覚があると聞いたことがある。訓練
質問はコーチングの一つの手法として、選手の状態を知ることが目的だ。しかし真の意味での狙いは、質問によって選手に「自己客観視」させることと、選手とコーチに「信頼関係の構築」を促すことである。
代行は読んで字のごとく「代わりに行う」ことで、コーチが選手になったつもりで考えるという意味である。ただし、旧来のコーチにありがちな「自分だったらこうする」と考えるのではなく、視点を変えて「その選手だったらどうするか」と考えていくことだ。抽象的で難しい考え方だが、コーチとして技術を指導するうえでのポイントになる。
①「自己採点」 ②「試合で良かった点、悪かった点」 ③「もう少しこうすれば良かったかもしれないと思う点」 ④「試合の準備がうまくいったか」 ⑤「これらを踏まえ、次の試合はどうしたいか」
プロフェッショナルは、自分の強みと特徴を活かして戦うことで、活きる道が見えてくる。したがって、まずは強みと特徴を知ることが第一だ。それをいかにして極めていけばいいか。それを考えさせるコーチングが必要だと思う。
ただ、僕はそのやり方に賛成できない。入社して間もない時期で、ほかには何もできないけれど、この分野だけはめっぽう強いという特徴を身につければ、それを足がかりにステージを上がることができるのではないか。解雇されないとはいえ、ビジネスパーソンも「プロフェッショナル」のはずである。その点ではプロ野球選手と同じ考え方をして間違いであるはずはない。
目的と目標と課題の差異を明らかにし、それを把握することの大切さだ。これらは似ているけれども、ニュアンスは異なる。目的は「何をしたいか」「何をするべきか」「どのような状態になりたいか」という大きく抽象的な未来像で、最終的に到達したい地点を指す。それに対して目標は、目的を達成するために必要でクリアしなければならない成果や行動である。
目的、目標、課題を設定できないと、プロフェッショナルとして成功できないと断言してもいい。三つを混同している人が多いと思うが、それでは大きな成果は挙げられない。これら三つの指標を的確に設定できないと、何も考えることなくなんとなく働き、特筆するほどでもない成果をなんとなく挙げ、いつの間にか現役が終わっていく。プロ野球選手の場合はシビアだから、そこで解雇になる。
重要なのは、小さな課題を自ら設定し、それをクリアし続けることだ。最初のうちは目的や目標は漠然としたものでも、小さな課題をクリアし続けることで、逆に目標や目的が見えてくる。それにより、より具体性が増すこともある。
データを重視する「 ID野球」は、野村監督の代名詞だ。ただ、一般に知られている意味と、野村監督の意図するところとが、ややずれているように思える。試合前、試合後に行われたミーティングでは、いつもこう言っていた。「データ通りに投げろと言ってるわけやない。ピンチになって頭の中がパニックになったときに『俺はこのピンチの対処法を知っとる。だから大丈夫や』という材料に使ってくれたらええんや」
僕の経験からすると、トレーニングと、食事と、休養が身体のコンディショニングを考えるうえでの三つの基本だ。プロ野球選手に限らず、コンディショニングを意識する人はトレーニングと食事に気を使う。しかし、休養をおろそかにする選手はあとを絶たない。日本人は休養の取り方が上手ではない。
夏の暑い時期でも、身体の深部の温度と、皮膚表面の温度の差が一定以上になったときに、人間は眠気に襲われるらしい。だがアスリートは筋肉が多いので、身体の深部の温度が高い。だからなかなか眠くならないと言われる。その対策として、ぬるめの風呂に二十分ほど入って表面温度を上げれば眠くなるという研究結果が出たそうだ。寝る前にしっかり水分を取って風呂に浸かり、部屋を暗くして冷ましながら寝るとすんなり眠れると聞いた。
小さな習慣から継続させてみる
プロフェッショナルは組織やチームに属しても、基本的には一人である。一人ということは、自分で自分の看板を背負っている。一人ひとりの看板の集合体が組織でありチームである。会社やチームのために意識するのではなく、自分がしっかりすれば、結果として組織やチームの看板も守れると考えればいい。僕は、組織のためにと思いすぎるとあまりうまくいかないと思っている。
現場レベルで部下が考えていることと、マネジメントの立場で全体を見て上司が考えていることの間に「ずれ」が生じ、上司の無理解に部下が腹を立てる。その齟齬を翻訳して埋めるのがコーチの重要な役割だ。翻訳するときには、直訳ではコーチの存在が意味を持たない。ある程度は腹をくくり「意訳」をする覚悟も必要だと思う。
監督が思い描く選手の特徴と、実際の特徴が乖離することがある。現場をつぶさに見ているコーチと、全体を把握する監督との間にずれがあるのは、仕方がない。その場合は、どんなにネガティブな情報でもしっかりと伝えるべきだ。
適度な距離感で接しなければならない。具体的に気をつけるべきは、球場外での関わり方だ。まず、個人的に選手と一緒に食事には行かないようにしている。もし行く場合はピッチャー陣を全員連れていくよう気を使う。また球場の中で、選手と二人だけで話すときも、それほど長い時間をかけることはなく、要件だけを簡潔に話して終えている。
僕は、選手たちに自分のことだけではなく、プロ野球界、アマチュアも含めた野球界全体、そしてスポーツ界や日本社会のことを考えられるような選手になってもらいたいと思っている。野球選手としての技術を伸ばすだけではなく、人間的にも成長させられるような、ダブルゴールを狙うコーチングが必要だと思っている。
僕の考えでは、ダブルゴールを目指すコーチングは一軍と二軍の間に位置するような選手たちにするのが最適だと思っている。ビジネスパーソンでいえば、会社に入ってから数年は個人の能力を伸ばすことに専念した後の、管理職と若手の間に位置づけられる中堅社員の時期だろうか。
ダブルゴールを目指す最大の効果は、より広い視点から自分の行動に対する自覚が芽生えることだ。自分たちがしっかりしなければ、業界を活性化させることはできない。もっと成長して活躍し、そういう活動もしたい。
権藤さんが選手に任せるようになったのは、アメリカでコーチの修業をしているときのことだった。マイナーリーグで右打ちができない選手がいて、いくらやっても左にしか飛ばない。アメリカ人のコーチに「右打ちを練習して覚えろ。できるようになったら俺のところに来い」と指示され、来る日も来る日もケージに入って打たされた。それでも、どうやっても右に飛ばない。見兼ねた権藤さんは、ついコツを教えてしまった。すると、指示を出したコーチに、こう言われたそうだ。「おまえは、あの選手の成長を止めた。あそこで工夫して自分で覚えないと、打てるようになっても意味がないんだ」権藤さんは、その言葉ではたと気づいた。それ以来、選手の主体性を大事にするようになったという。こういうエピソードからも、コーチとして気づかされるものがある。
学び続けることは、コーチのもっとも重要な資質の一つだ。言い方を変えれば、学び続けられないコーチは、すぐに指導をやめるべきだ。自説と経験だけに頼るコーチングでは、変化し続ける人間を導くことはできない。
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コーチングを学ぶためではなく、今いろんな事を教えて頂いている方がいったいどんな事を考えているのかを知って、それに応えたいと思って本書を手に取りました。
教えを受ける側にとっても、非常に勉強になる一冊でした。
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相手を観察してその人に合ったコミュニケーションを行う。
基本として相手に考えさせるようなコーチングが大切である。
いまは何点?、どうしてそのように考えるか、
次にどうしたら良いか、
人間成長と技能成長の両輪
目的と目標と課題を明確にする
観察、質問、代行
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非常にわかりやすく実践しやすい。
特に野球経験者にとって理解しやすいだろう。
個人的には、例え話として話しやすいストーリーをイメージするのに役立った。
体系化して自分なりの表現や接し方を習得していく前準備はこの書籍で。
マインド面や、コーチとしての役割のより深い掘り下げは別の書籍でもする必要はあるかと。
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コーチングは「教えるのではなく自分で考え課題を設定し自分自身で能力を高められるように導く。」
その要はよく観察して質問して相手になったつもりで考える。
野球もビジネスも変わらないですね。
簡単で小さな課題を設定して小さな成功を継続的に積み上げてモチベーションを上げていく。
要はPDCAを回すってことですね。
なかなかPDCAが特別なものと思われてて浸透しないんですが普段やってることと変わらないんです。
小さい頃から課題設定を親や教師に任せてるからかもしれません。
教えてもらわないと何もできなくなってる大人はけっこう多いと思います。
「自分のプレーを言葉で表現できないとパフォーマンスが身についたといえない。」
振り返りで自分で考えられるようにして気づきのレベルを高める。
言語化レベルを常に推し量る必要があります。
自分の言葉で表現できない大人もまた多いですねσ^_^;
「唯一の強みが自分を活かす武器になると信じられなければ強みを磨こうというモチベーションにつながらない」
タイピングが早いのも調べるのが早いのも資料にうまくまとめるのも強みです。
自分で気づかない強みを気づかせてあげたいと思います。
「最高のコーチは教えない」
先に口が出てしまう僕には痛い言葉ですが実践していきたいと思います。
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観察と質問で人を導く
自己決定力を持つプレーヤー、人材を育てるコーチングの極意
■概要
戦前の軍隊、戦後の工業化社会とは異なり、「創造性」が重視されると言われる新しい時代を生き抜く人材を育てるための指針。キーワードは自己決定力。
自分で目的を考え目標を掲げ、課題を設定できる人材を育てるのに必要な考え方。とにかく「観る・聞く」に徹する。決して教えない。教えてしまうと課題を人に設定される人生を歩み続けることになる上、時として才能を潰す。
相手のレベルに応じて指導(スキル)と育成(考え方)の配分を変えていき、コミュニケーションの取り方、例え話の使い方まで相手のタイプによって変えなければならないが、それだけコーチとは重要で繊細なのだ。
■感想
旧態依然の指導者が多いとされる野球界と一線を画す指導者であり、プロ野球だけでなく野球界の発展、ひいては教育全体に必要な考え方である。一方で放任主義に走ることなく、相手のレベルとタイプに応じて「指導、時には介入」をどこまでするのか見極めるのか、そのためにはとにかく観察と質問が大切で、それをどうするのか、が体系的に書かれている。
全ての指導者のバイブルと呼べる。
またダルビッシュ級の「コーチ不要」と思われるレベルには対等なパートナーとして寄り添えるレベルが求められるというのも印象的だった。
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プロスポーツの現場で活かされるコーチング事例について、理論と実践のバランスよく記載されており、興味深い。