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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
バチスタシリーズから枝分かれしたブラックペアンシリーズの第二弾。
渡海に変わって登場した天城も、また我が強い医者なので、なかなかこういう人だと割り切れなかったが、後半は、どんどん読み進められた。
ショックなラスト
2018/09/18 23:56
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投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマからバブル3部作を読んだが、渡海先生もいいが、天城の方がもっと魅力的で、これもドラマにしてほしい。天城の生きざまに共感しただけにラストがショックで喪失感を覚えた。
一体どこに辿り着くのかハラハラ
2018/05/13 08:54
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東城大附属病院に招聘されたモンテカルロの「エトワール」の称号を持つ天才外科医・天城雪彦が唯一の部下・世良雅志とスリジエ・ハートセンターの設立を目指す物語です。『チーム・バチスタの栄光』を始めとする田口・白鳥シリーズで丸投げの得意な病院長として田口をこき使う高階権太のこの時の肩書は「講師」。田口の担当する不定愁訴外来を支え、隠然と政治力を発揮する藤原さんのこの時の肩書は「婦長」。この二人がタッグを組んで病院長・佐伯教授を追い落とし、スリジエセンター設立の阻止を画策します。現代編の方を読み込んでいると、この作品の中でいろいろと納得することがあります。まあ、そのための過去編なのでしょうけど。高階がどのように「丸投げ」という技を体得したのかも語られていて、ちょっと吹き出したり、他にもボケとツッコミが絶妙な会話で笑えるところがありますが、天城雪彦の運命に限ってはかなり悲劇的と言えます。
院内政治、権力闘争、医療崩壊の予兆とそれに対する策としての病院改革。問題が山積していて、一体どこに辿り着くのかハラハラしてページを繰る手が止まらなくなりました。453ページと比較的ボリュームがありますが、問題なく一気読みできました。
また、先行する物語『ブラックペアン1988』や『ブレイズメス1990』の内容をほとんど覚えてなくても特に違和感なく読めました。
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失敗した…。
文庫化の順番で読んでしまったが『スカラムーシュ・ムーン』よりも前にこっちが出版されてた。
こっちを先に読むべきだった。
まさに海堂尊の真骨頂というような、スピード感溢れる展開と張り巡らされる思惑、人を思う気持ちとそれを裏切らなければならない葛藤。
これでやっと、空いていた穴が埋まった感じ。
世良先生の変遷や、第一と第二外科の確執、スリジエの意味。
こうしてみると『スカラムーシュ・ムーン』は一本の小説ではなく、一冊に渡る長いエピローグだったんだなと思えてくる。
はぁ、これで本当に終わってしまうのか…。
帯は、ドラマの放送に併せての出版だったから仕方ないんだろうけれど、なんとももったいない。
解説は…これは『解説』じゃなくて夏休みの宿題の『読書感想文』だな。
役者やモデルなど執筆業で無い方でも魅力的な文章を書く方はたくさん居るからそれは否定しない。
でも、本編を読んだ後にこれを読まされるのは読後感が台無し。
それに、せめてシリーズを通して読んでから書いて欲しかった。
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衝撃と感動。「ブラックペアン」シリーズ完結巻にして最高傑作!
世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。医療の「革命」を巡るメディカル・エンターテインメントの最高峰!
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一人の青年医師、世良雅志の物語。
若き日の高階権太の失敗譚。
天城雪彦の革命秘話。
この頃の彼らがあって、この先の彼らがある。
感慨深いものがある。込み上げてくるものがある。
もう一度、全てを読み返したくなる。
壮大で等身大な医師たちの物語。奮闘記。
海に散った革命家。人々の心に灯す松明の炎、それを引き継いで今を未来を生きていく。
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桜宮に一陣の風が吹く.若かりし頃の世良医師に多大なる影響を与えた,モンテカルロのエトワール天城医師を中心に,日本という井戸の中を,皮肉と悲哀に基づいて描く.それでも日本医療に未来は果たしてあるのだろうか.
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バブル三部作、完結編。ドラマ化に合わせてか、ようやく文庫化されたので購入。何故に文庫化に6年も掛かったのか……
前作までの内容など、正直いろいろ忘れていますね。
高階先生、今作では完全に悪者です。天城先生のやり方が日本の医療に馴染まないし、倫理的にもよろしくないのは確かなんだけど、それでも、これでは天城先生が可哀相。
他作品へのリンクとしては、彦根先生が医学生として登場。何故母校ではなく帝華大の外科に入局したのかがわかりますし、『スカラムーシュ・ムーン』でモナコに行っていたことについても、繋がりがわかるようになっています。
この後は、前2作を再読したいですね。
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文庫版『ブレイズメス1990』から本書をどれだけ待ったろう。『ブラックペアン』ドラマ化に合わせたように発売された完結編。スリジエセンターの無い未来は、院内政治という茶番によって創られてしまった。佐伯、(渡海)、天城、世良が次々に退場していく中、若かりし黒崎、高階の新たな船出の先にバチスタスキャンダルがあるのだ。日本では愛されなかった天城は、神に愛されてしまったのかも知れない。世良の喪失感が痛ましい。
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よく行く書店で見つけ迷わず購入。
関連する前作の内容を忘れてしまってますが。
読み始めと読後では、それぞれの人物にに対する見方が変わりました。
ただ、それぞれの医療に対する思いは真剣で、それがうまく噛み合わなかったのが残念。
最後のオペで、高階は、心変わりしなかったのか?
なにか、すごくもったいない気がして。。
若かりし日の、速水、彦根も登場して。
また、シリーズ読み直してみようかな。
面白かったです。
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ブラックペアン3部作。読み終えちゃった。最後、まさかの、ですよ(泣)世良先生の成長物語楽しかったな。この先も楽しみだね。きっと強くて優しい先生になっていくのでしょう。天城先生の医師としての本当の想いに触れることが出来ていた、ジュノ(世良先生)。次は、バチスタのシリーズへ!まだまだ海堂さんの読んでいない未読作品がたくさんなので色々リンクも楽しみながら読んでいきたいな。
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こんなに先が気になりながら読んだ、海堂尊作品は初めてかも、と思うくらい面白かった。
腹黒い高階先生のせいで、ハラハラした。
「スカラムーシュ・ムーン」で天城先生出て来たけど、どうなっていったけ?と、思い出せないまま読んだので、楽しめた。
が、亡くなって終わりは伝説化したい為なのか、佐伯院長に振り回されて、傷付いて亡くなって終わりとは、天城先生可哀相…と思うくらい天城先生ファンになった。
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天城の救急センター構想に対する、既存勢力の抗争。天城の天才的な手術による想像以上の難度の患者も見事にやり遂げるが、反対勢力の攻勢もあり、最終的に出来なくなってしまう。世良もそんな抵抗勢力の中心人物であった高階に最後は反旗を揚げて職を辞す。天城の所に行くのだがしかし。
最後はちょっとあっけないけど話としてまあまとまっている。天才は凡人の集まりの所ではなかなか上手くいかないことが良くわかる。
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破天荒な天城教授と周りの人間関係や医療場面の描写が秀逸すぎる。そして衝撃的な結末・・・。前作・前々作をしのぐ内容と言ってよい。
現在『ブラックペアン』がTVドラマ化されているが、原作とのストーリーの乖離があるのが残念。原作に忠実に進める方が良いと思うが・・・。
私見だが、天野雪彦がTVドラマで登場する場合は、彼の役は谷原章介や戸次重幸のどちらかが良いと考える。
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初読。ブラックペアン3部作完結編。死別する物語はたくさん読んできたが、天城医師の突然の早逝はまるで知り合いが亡くなったかのようなリアルな悲しみを感じ、涙が止まらなかった。世良と一緒に天城先生の夢を応援していたんだと気づいた。渡海、天城という二人の天才をこの物語から失ってしまって残念だが、残された者たちがこれから創り出す物語をまた読み直したい。