紙の本
西洋版、昔話
2020/07/09 12:11
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供も読まないのかな?
昔話、神話を今は子供も読まないのかな?と疑問を感じていたら、案外ライトノベルや小説やコミックの中に潜んでいる。ただ、それが、神話や昔話から出たアイデアなのだと気が付いているかどうか――。
個人的な話になるが、そもそもこのブルフィンチの本を読むことになった原因は、西洋文学が理解出来なかったことに有る。随所に引用が有って、出典が分からないと、何を読んでいるのかさっぱり意味不明なのだ。
最小限、聖書、シェイクスピア、ギリシャ・ローマ神話、ギリシャ悲劇くらいは読んでいないと、読んでいる物が面白くない。理解以前に日本語に翻訳をされていても、外国語の音をカタカナで書かれたのを読んでいるだけと同じなのだ。
日本の小説などでも、古事記や源氏物語、そうでなくても、かぐや姫や桃太郎などの昔話を知らないと分からないなどあるが、あれと同じなのだ。
ところで、このギリシャ神話だが、ブルフィンチ以外も何種類か読んでみたが、ブルフィンチ版が一番分かり易かった。翻訳も良かったのだろう。
投稿元:
レビューを見る
様々な小説や芸術作品に引用される、神々が元々どんな出自なのか、簡単ではあるけど、基本的な性格、行動が一通り調べられる
投稿元:
レビューを見る
これは最高だと思う
一冊家にあるといい。
ちゃんとギリシャと英語名の名前が最後に整理されているので読みやすい。
夏目漱石が前に言葉を書いているのもよい。
投稿元:
レビューを見る
北欧神話目当てで購入。正直、北欧神話入門にはオススメできないですが(山室静さんの本のほうがいいです)…ギリシャ・ローマ神話部分はひじょーに分かりやすい入門書でした。神様ごとに小さく話が分けられているので読みやすいのと、最後に系図がついていて人物関係(神物関係?)が把握しやすいのがいいですねー。インド・ギリシャローマ・北欧とメジャーどころの神話がこれ一冊で抑えられると言うのは強いです。夏目漱石の前書きも嬉しい!
投稿元:
レビューを見る
大学の講義で使った参考書。ちなみに祖母の本(奥付が1981年5月なので俺より年上)でカバーが油紙っぽいものだけという状況、当然ISDNコードもなかったので検索。でもあまり読んだ記憶がない……
投稿元:
レビューを見る
どの時代のどんな作品を読んでも、もとを辿るとギリシア神話に行き着く。
人間の本質が現れている。
それが人間なんだと安心したり、やっぱり人間ってこうなんだ、と思ったり…複雑。
投稿元:
レビューを見る
ブルフィンチ「伝説の時代」の翻訳・改題版。内容は周知の通り。
野上弥生子翻訳に、漱石が序文というこの本自体がすでに伝説の時代のようなものだったり。
平易な言葉で読みやすく、なおかつ読み応えずっしり。
人物索引があるので、辞書がわりにすっごい便利。
読書のお供ができるお利口本。
投稿元:
レビューを見る
いや~、久々だったということもあるし、文体がある意味で若干古め・・・・なので読み応えがありました!(笑) 最初に夏目漱石が書いたいわゆる序文があるんだけど、それに至っては旧漢字は多いは旧かなづかいは連発されているは、文体は格調高いはで正直昨今の安易(?)な日本語で書かれた本を読みつけている今の KiKi ではついていけないんじゃないかと、自分で思いついたこの暴挙(!)に怖気づいてしまったぐらいです。
まあ、本文の方も今では日常的には使われなくなった言葉や「岩波文庫でしかお目にかかることが少なくなった漢字」もそれなりに多いんだけど、それでも物語が物語なので楽しく読むことができました。 巻末にはいわゆる「神様の系図」なんかもついているので、ちょっとした調べ物で参考資料にするにもいい本だと思います。
(全文はブログにて)
投稿元:
レビューを見る
ギリシア神話を知るために、もっとも適切な一冊ではないでしょうか。
子ども向けの世界の神話伝説を集めた本を読んで興味ひかれていた。
中学生ぐらいになって、これを読み始めて、さらにいろいろ知った。
最低限のストーリーが理解できる。
かなり細かなことまで概略がつかめるのではないでしょうか。
以降、何回読んだだろうか。
エピソードや名前なんかはすぐ忘れてしまうので、今でもときどきひもといている。
いつまでたっても必需品。
記述はたんたんとしている。その分、自分の想像力を働かせやすい。
少年期の豊かな想像力にはちょうど良かった。
そして、基本文献としてなによりいいのは、(おそらくはかなり)網羅的というところだ。有名なエピソードはほとんど入っている(と思う・・・めっちゃ詳しいってわけやないんで・・・)。
翻訳者はビッグネームやし。
おまけに北欧神話やインド神話まで入っている。
北欧神話はこれで概略を知りました。それでとても興味を抱いた。(正直なとこ、ギリシア神話より好きかも)
アニメの「魔探偵ロキ ラグナロク」を気に入った人なんかはバックグラウンドとして読んどいたらいいんじゃないでしょうか?ついでに『ああっ!女神さま』のファンもね。
投稿元:
レビューを見る
8章で一度休憩。
ここまで読んだ感想としては、何となく神の概念が自分の考えているよりもあっさりと使われているなということ。基本的には「~をつかさどる」者を中心にしてはいるものの、感情的な面に関してはやりたい放題な行動を容認している感じがした。
それと共に、役割分担の意識はやはりその時代のせいもあってかハッキリとしている、男女とか農・工業なんかの面に。
名前の元ネタや話の原型として聞いたことのあるものが意外と多かった、パンドラの箱や人物名、死んだあと木や植物になったりする展開なんかはここから持ってきているのかもしれない。
ただ人物名に関してはかなり記憶に留まりにくい。
投稿元:
レビューを見る
ブルフィンチ特集ってことで、中世騎士物語に続いてギリシア・ローマ神話に行ってみました(しかしシャルルマーニュ伝説はなんかしんどいorz) 昔からなんとなしく知ってることがちゃんとのってるので(中世騎士物語もそうですが)、入門書にはもってこいだと思いますー。でも、この本の面白いところのひとつとしてやはり夏目漱石の序文を外すわけにはw
投稿元:
レビューを見る
西洋文明、西洋文化を知るには神話を読んでおくのはいいだろう。何かと命名にこれらの神話の背景がモチーフになっている。
投稿元:
レビューを見る
半分ぐらい読んで投げた。
あまり面白くなかった記憶があるけど、いま読んだら印象が違うかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
教養として読書。原書は1885年出版で日本語訳の改版が1978年。神話という特性上現代で目新しい発見もないためこの本が今でもギリシア神話の古典の地位を占めているということだろうか。文体は古い感じがするが読みにくさはない。ギリシア神話を万遍なく記していると言えそう。既に知っている有名な話は詳細まで知ることができたし、知らなかった話にも興味深いものがたくさんあった。挿絵が全くないのが玉に傷。文字からの想像では世界観がうまく再現できない。絵画や彫刻などがさらに良かった。人物名がとにかく多くて認識するのが大変。重要な人物は太字にするなどして一回しか出てこない人物とは差別化するともっと分かりやすかったか。
「ロミオとジュリエット」がギリシア神話の「ピュラモスとティスベ」の元になっているし、「ミダス王」の中には「王様の耳はロバの耳」が入っていた。英単語になっているエコー、やセイレーンの話も載っていた。
トロイア戦争についても詳しく書かれていて今まで断片的だった知識が繋がった。映画の「トロイ」を思い出した。「イリアス」、「オデュセイア」も初めて読んだ。ギリシア神話は現代でも色々なところで影響が見られるだろうし今まで気付けなかった関連にも気付けるかも。
投稿元:
レビューを見る
(桑野久子先生おすすめ)
西洋文化を理解する上で、聖書とギリシャ神話は是非一度は目を通しておいていただきたいものです。ギリシャ神話は後世の文学や美術に影響を与えただけではありません。天体や化学物質の名前から企業などの名前、現代の映画やアニメーション、RPGの中にも登場してくることに気づくでしょう。
http://opac.rku.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB40026962&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB