読割 50
国富論II
国富論 2 (中公クラシックス)
商品説明
スミスは、人間を利己的な存在としてのみとらえ、競争を重視する経済学者だったのか。本巻では資本投下の「自然な順序」を逆転させた国家による経済活動への政策的介入の歴史を究明する。
目次
- 第2篇 資本の性質、蓄積、用途について(資本の分類について
- 社会の総資財の一特定部門とみなされる貨幣について、すなわち、国民資本の維持費について
- 資本の蓄積について、すなわち、生産的労働と不生産的労働について ほか)
- 第3篇 国によって富裕になる進路が異なること(富裕になる自然の進路について
- ローマ帝国没落後のヨーロッパの旧状においては農業が阻害された
- ローマ帝国没落後における都市の発生とその発達について ほか)
- 第4篇 経済学の諸体系について(商業主義または重商主義の原理について
- 国内でも生産できる財貨
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紙の本
18世紀のイギリスの哲学者アダム・スミスのあまりにも有名な書です!
2020/07/13 09:36
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、18世紀のイギリスの哲学者、倫理学者、経済学者であったアダム・スミスの有名な作品です。1776年に出版され、原書は全5篇で構成されています。同書は、近現代における経済学の出発点と位置づけられているだけでなく、社会思想史上の古典とも位置づけられており、「見えざる手」への言及とともに、あらゆる規制を排したレッセフェール(自由放任主義)を推進した文献と受け止められることもしばしばであったのですが、20世紀以降の研究ではそのような短絡的な見方は斥けられており、アダム・スミスのもう一つの著書『道徳感情論』も考慮に入れる形で、より広い視野から研究されています。同書の「序論および本論の構想」においては、富を生活の必需品と便益品すべてと位置づけ、年々の労働によって生み出されるものとしています。この定義は、貴金属などを富と見なした重商主義の定義などを批判あるいは否定したものと解釈されています。同書は、理論、歴史、政策を包括的に扱っているとされ、例えば第1、2篇が理論、第3篇が経済史、第4篇が経済思想史・経済学史あるいは経済政策論、第5篇が財政学などと分類されています。その叙述は十分に整理されているとは言い難いのですが、後の古典派経済学の要素のほとんど、あるいは後の経済学に登場する着想のほとんどが含まれているとさえ言われる名著です。