中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで
著者 著:松尾剛次
源頼朝に始まる鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉は急速に衰退しゴーストタウンとなったと考えられがちだが、実態は違っていた。京都室町に幕府が移った後も、鎌倉は東国を管轄する鎌倉府の...
中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで
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商品説明
源頼朝に始まる鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉は急速に衰退しゴーストタウンとなったと考えられがちだが、実態は違っていた。京都室町に幕府が移った後も、鎌倉は東国を管轄する鎌倉府の所在地として十五世紀半ばまで繁栄を続けた。武家の首都として誕生し、幕府滅亡後はほとんど知られることのない都市鎌倉とはいかなるものだったのか。源氏、北条氏、足利氏、上杉氏の足跡を寺社や史跡に尋ねながら、謎に包まれた鎌倉の中世を歩く。
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鎌倉歴史ガイドブック
2020/01/06 23:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にま玉子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の松尾先生は鎌倉新仏教、都市鎌倉を対象とされた書籍を数多く世に出されています。
鎌倉は1333年の鎌倉幕府滅亡とともに廃れた、そんなイメージを御持ちの方も多いと思いますが、次の室町時代には足利氏の鎌倉府が置かれたりと、東国の中心地であり、また争乱の地でもあった。都市鎌倉の歴史ガイドブック、とでも言える一冊だと思います。
室町以降の鎌倉を知る好著
2001/12/03 08:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書は、鎌倉幕府が滅亡した後の都市鎌倉にスポット・ライトを当てている。源頼朝が鎌倉に幕府を開いてからの鎌倉は、よく知られているところであるが、室町期以降の鎌倉は意外に知られていない。多くの人は幕府が京に移ってからは、さびれてしまったと考えているのであろう。
足利将軍家はここに関東の府として、鎌倉公方を配置したこともあまり知られていない。室町期の鎌倉は、公方を補佐する関東管領上杉氏、北条早雲で知られる後北条家、古河に退いて尚、関東の盟主として君臨する古河公方足利氏等の関東武者の争いが長く続いたのである。
「源氏の時代」、「北条氏の時代」、「足利氏の時代」、「上杉の時代」と四部構成となっているが、源氏や北条氏の鎌倉はすでに知られているので、この部分は導入と考えられるが、ややボリュームが多過ぎた。逆に足利氏や上杉氏の時代にこそもっとページを割いてほしかった。政治の中心が京へ移り、まとまった史料も不十分なことは想像に難くない。
とはいえ、京の足利将軍家自体が貴族化して、統制力が及ばなかったことも本書から伺える。関東こそ戦国時代の前兆を早くから示していたとも読み取れる。鎌倉に愛着を抱く学者らしい著書で、鎌倉ファンにとっては室町期以降の鎌倉に対する知識欲を一層掻き立ててくれる書である。