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昆虫考古学
著者 著者:小畑 弘己
縄文土器の表面や断面に現れた当時のタネやムシたちの「圧痕」は、いわば「人が作った化石」といえる。土器の製作時に粘土中に練り込まれたコクゾウムシなどの貯蔵食物害虫をはじめと...
昆虫考古学
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昆虫考古学 (角川選書)
商品説明
縄文土器の表面や断面に現れた当時のタネやムシたちの「圧痕」は、いわば「人が作った化石」といえる。土器の製作時に粘土中に練り込まれたコクゾウムシなどの貯蔵食物害虫をはじめとする家屋害虫は、縄文人が定住し、植物を栽培し、それらを貯蔵するようになって自然に集まってきたムシたちであった。従来の方法ではその資料的限界からわからなかった縄文時代の人々の意(衣)食住の実態を、今、この圧痕ムシたちが語り始める――。
1章 コン虫とガイ虫
2章 縄文土器はごきぶりホイホイ
3章 ムシとヒトの歴史――シラミとゴキブリ
4章 ウンチの中から出てくるムシたち
5章 ハエが見ていた人の死――葬送昆虫考古学の世界
6章 殺虫・防虫の考古学
7章 クリを食べたコクゾウムシ
終章 害虫と人の未来
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虫と考古学
2021/08/29 07:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺体に残された蠅やウジの痕跡から古墳時代の殯から埋葬までの期間を推定しているところが面白かった。開けた場所に建てた殯屋で行われ、通常は1週間以上十数日間であった可能性が高いと推定されていた。その他にも縄文人が穀物の再生を願いコクゾウムシを土器の中に練り込んでいたなど興味深い事例がたくさん紹介されている。
紙の本
人にとって虫の存在。
2019/09/05 16:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の暮らしについて回る虫の存在。虱や蚤、回虫など人の寄生虫、住まいや穀物貯蔵庫に入り込む虫。遺跡や遺体にある虫の痕跡から、亡くなってから埋葬されるまでの期間、また生活のサイクルや物資の交流などを探っていく学問の紹介。