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電子書籍
草雲雀
著者 葉室麟
りり、りり、りり……草雲雀は恋の歌を唄う――。媛野藩の藩士、栗屋清吾は女中のみつと深い仲になるが、妻として娶ることは周囲から認められていない。そんな折、道場仲間の山倉伊八...
草雲雀
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草雲雀 (実業之日本社文庫)
商品説明
りり、りり、りり……草雲雀は恋の歌を唄う――。媛野藩の藩士、栗屋清吾は女中のみつと深い仲になるが、妻として娶ることは周囲から認められていない。そんな折、道場仲間の山倉伊八郎から自分の用心棒になるよう頼まれる。伊八郎が藩の筆頭家老になるには清吾の剣の技が必要という。子を持ちたいというみつの願いに応えるため引き受けた清吾を、伊八郎と対立する派閥からの刺客が次々と襲う。秘太刀「磯之波」で迎え撃つが……。
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紙の本
草雲雀
2019/02/10 17:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
媛野藩六万二千石の馬周り役百五十石、栗谷家の三男清吾を主人公に、同い年で幼馴染の勘定方百八十石、山倉兵蔵の五男、伊八郎が、故有って家老や派閥を獲得して行くこととなるが、友情からその手助けを頼まれ、妻をも犠牲にして、様々な困難に立ち向かって行く。
清吾は城下若杉源左衛門道場でも随一の使い手とされた、片山流の秘技〈磯野波〉を受けていたが、その技で何度か危機を乗り越えて、伊八郎を援護し目的を果たす。最後に離れ離れになった最愛の妻と再開することが出来る。
「ひとが何事かをなすときは大きな器量によってではなく、おのれもひとも裏切らぬ誠によってだ」という伊八郎が言ったことは、葉室麟氏そのものの言葉だと思いました。
草雲雀の鳴声を聞いてみたくなりました。
紙の本
読後感が清々しい
2019/05/04 08:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
剣のたつが世渡り下手な部屋住みの主人公と主人公を心底想い表立って名乗れずとも幸せを感じている妻。色々と縛りのある武家社会の中で、つつましく生きる主人公夫婦に本来の幸せとはこういうものかとほのぼのとたものを感じると同時に、世渡り上手な友人との友情に爽快さも感じる。
結末がなんとも良い。形はちがうが「雨あがる」と同じように夫婦の心情がフワッと感じられ、良い作品だと思った。
紙の本
若いって、いいなあ!
2019/02/20 07:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
若さには、これからさまざまなことに挑んでいける清々しさがある、と、この本を読んで思いました。
策略の伊八郎、剣の清吾、持ち味が違い、考え方もやや異なりますが、なかなか気持ちのいい二人です。
まあ幸せにつながる終わり方でしたが、清吾がみつとの間に「子を生したい」、これが希望であり人生設計の一つなのはわかりますが、結婚したからといって子どもができるとも限らないようです。
それを思うと、何かにつけて「子を生したい」ことを出してくるのは、ややしつこいかなと思いました。