紙の本
日本と世界の鉄道の違いを実感
2018/12/25 21:07
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投稿者:ひかっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、日本では長距離を走る列車が減っていますが、この本では世界にまだまだ残っている長距離列車に乗った様子をルポしていました。この本を読んで、私は、日本と世界では鉄道のある意義が異なり、まだ多数の長距離列車が残っていることを知り、今や日本ではあまり乗れない夜行列車に乗りに世界に出てみたいと思いました。そして、列車で出される食事も食べてみたいと思いました。
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世界の「超」長距離列車を乗りつぶす旅行記
2018/10/24 10:38
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投稿者:文学少年A - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、インドのヴィペク・エクスプレス、中国の青蔵鉄道、ロシアのシベリア鉄道、カナダのカナディアン号、アメリカのテキサス・イーグル等の世界の「超」長距離列車を乗りつぶす2万7千キロの旅行記である。
感想としては、バックパッカーでないと体験できない出来事や所業が書いていて、海外で個人旅行する際には、十分気をつけた方がいいと思った。
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旅に出られない今だから
2021/01/24 17:17
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投稿者:でん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか乗りたいとは思えないほど、
過酷な列車旅の内容たけど、
旅ができない今、
その音や匂いや時間を
想像するのは楽しいと思える本でした。
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やはり下川さんの旅は、、、
2018/09/19 14:42
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投稿者:nabe - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者にしては珍しく北米大陸の旅がある。
目次を見ると、インド→中国→ロシア→カナダ→アメリカと過酷さが徐々に少なくなりそうな順番に見える。
もしや、豪華ではなくとも少しは楽で楽しそうな旅もあるのかと思いきや、北米大陸の列車があれほど過酷な状況なってしまうとは。
しかも、編集者(読者)の期待に沿うために、自分で自分をを追い込むとは、、、。
読む側としてはとても面白かったが、60歳を超えての超長距離列車2人旅、ご苦労様でした。
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第1章インド(ティブラガル⇒カンニャクマリ)
第2章中国(広州⇒ラサ)
第3章ロシア(ウラジオストク⇒モスクワ)
第4章カナダ(バンクーバー⇒トロント)
第5章アメリカ(シカゴ⇒ロサンゼルス)
の構成。
各章50ページくらいの短編エッセイの連作です。
短編ということもあり、各乗車記はかなりあっさりしています。
列車よりも「列車に乗っている私」がテーマとなっていると思います。
このため、列車に興味がある人よりは、著者のファン向けの作品だと感じました。
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長距離を往く列車にはロマンがあって、いつかはのんびり乗ってみたいと思いを馳せているのですが、本著は世界の長距離列車(のうち、乗れる列車)を、国別に制覇していく旅行記。
インド、中国(~チベット)、ロシア、カナダ、アメリカと、国土の広い国々が並んでいます。
しかし、それぞれキツい旅をされていて、のんびり乗って旅するというイメージとは程遠い…。いくら元祖バックパッカーの看板をしょっていようと、還暦越えた方がやられるお仕事なのか。ご本人はこれを喜んでやっているのか、もはやそういう生き様なのか。。良いネタではあるのでしょうが、なんかもう好きに旅して欲しいなぁなんて思ってしまいました。
本著を読んで思ったことは、長距離列車の交通機関としての使命は、もうメインストリームを外れているということ。
日本では当たり前にそうなってしまいましたが、海外でもほぼ終わりつつある状況で、まだ何とか元気そうなのはインドくらいでしょうか。アメリカに至っては、終わりきった上で、福祉的な延命という側面すら感じてしまいます。
最終的には、「乗るために乗る」クルーズトレイン的なものしか残らないんでしょうか。香港のトラムが地元の足としても利用されているように、長距離列車もどこかしらに輝く場所があるんじゃないかと思うのですが。
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超長距離列車の安価なクラスの旅。旅行記というより、各国の現実を肌で感じた記録。チベットの監視付き観光、シベリア鉄道に乗っている内に感じてしまったやるせなさ、ベラルーシの罰金、アメリカの肥満問題…
超長距離列車の旅にしては、文章量が少ない? 長〜い時間を列車の中で過ごす退屈感は感じなかった。体験にかけた時間と釣り合うのか?と思ったが、元は「新潮45」でネット配信だったとのこと。そっちだともっとゆっくり時間が過ぎる感じを持てたのだろうか。
「シベリア鉄道に乗ってみたい」と思ってたけど、自分には無理そう。シャワーなくて自力で食料調達して…とか、行動力が求められる。
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著者は、長年格安の予算で世界を旅する旅行作家。今回は世界での上位ランクの長距離列車に乗り、各国の鉄道事情の違いを体験する。取り上げた国は、インド、中国、ロシア、カナダ、アメリカ。長距離列車と言えば、ロシアのシベリア鉄道位しか思い浮かばなかったが、世界には色々な長距離列車があるらしい。インドの生活路線から北米の豪華列車まで国によって鉄道事情は様々だが、著者の旅は格安の予算のため、一般席、一般寝台の厳しい旅となる。とにかく持て余す時間(退屈)と居心地の悪さ(混雑や相席)食料の調達、風呂に入れない辛さ等は、どの長距離列車も共通している。鉄道旅には、多くの制約があることを覚悟する必要がありそうだ。
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☆アマゾンgood bad評価あり→具体的にどこが?意識して読書 旅行した日時記述なし 列車のタイムテーブル、金額がイメージできるもの、総額いくらかかるのか?→見ずらい 新潮45 2017年1月号から9回の連載
第1章インド(ティブラガル⇒カンニャクマリ)☆バングラディシュの近く~大陸の下辺 4,273キロ・4泊5日・1,975円
ヒジュラ(両性具有者)
混雑 乗車率250%→人と人が肌を接して60時間以上すごす。
第2章中国(広州⇒ラサ)4,980キロ・2泊3日・15,623円
駅弁→30元もした。日本円で600円近く。
列車は黄土高原を上り始めていた。西安=標高406M 蘭州=1,600M 青蔵鉄道の起点になる西寧=2,275M
旅客健康登記カード 車内に酸素装置 西寧から9時間走ったゴムルドから 新関角トンネル=標高3,500M 32.645km
乾燥し凍てついた世界には天上の星が輝いていた。
世界で最も標高の高い駅 5,068.63M 唐古拉駅 青蔵鉄道(青海省西寧~ラサ 1,956キロ・2006年)
額を窓に近づける。雲のない青空のなかの雪山を見つめていると、空が近づいてくるような感覚に襲われる。天空という言葉が素直に入り込んでくる。僕はしだいに空に近づいている。青蔵鉄道は、空に向かって走り続ける。そんな錯覚が染み込んでくる。
五体投地でラサを目指すチベット人の写真。あと300~400キロ
ラサ これまでに見たことがないホームの広さ
ジョカン寺→チベット仏教の総本山 バルコル→その周りの街並み
第3章ロシア(ウラジオストク⇒モスクワ) 9,259キロ・6泊7日・18,573ルーブル・37,146円 ウラジオストク→モスクワの列車代
2月28日の夕方発 3月3日午前10時ウラン・ウデ
P138 ロシアはレストランが極端に少ない国 ロシア人は旅先でもホテルで部屋食が普通
6泊7日の列車旅は、気がおかしくなるほど暇なのかと思っていたが、いつの間にか、1日の列車暮らしのサイクルが決まり、それを淡々とこなす日々に陥っていた。
モスクワのヤロスラフスキー駅には定刻より5分早く着いた。
ワルシャワ行きの列車が出るベラルスキー駅
第4章カナダ(バンクーバー⇒トロント) 4,466キロ・4泊5日・36,200円
バンクーバーからトロントまで4泊5日 運賃36,200円
…カナダやアメリカで、年をとっても働くアジア人を目にすると、なぜか寡黙になる。彼らが不幸というわけではないのだが、どこかその背中が寂しそうなのだ。なぜ、そう思ってしまうのだろう。まずいうどんを啜りながら考え込んでいた。
第5章アメリカ(シカゴ⇒ロサンゼルス) 4,390キロ・3泊4日・18,076円
カナダで4泊6日→さらに4,390キロ
大戦後、鉄道の衰退 貨物輸送はなんとか採算がとれたが、旅客の分野は「男の乳房」ともいわれた。鉄道経営から見れば、なくてもいいものになってしまった。
食堂車 フレンチトースト コーヒーとチップで15ドル
…エルパソについたのは午後の二時近くだった。三十年ほど前になる。僕と阿部カメラマンはこの街にいた。「12万円で世界を歩く」という旅だった。
のぞみ 東京~博多 1174.9キロ
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安旅、バックパッカー旅の旅行記でお馴染みの下川さんの著書。
世界を何泊もかけて走る電車(しかも一番安い席)に乗る体験記です。
インド、ロシア、中国、カナダ、アメリカの長距離列車の体験記を書いているが、だんだん食事が不味くなってくるのが意外。
壮絶度はインドがやはり群を抜いて一位。
快適さなどなく、本当に辛そうなのになんだかんだで楽しそうに見えるのは今までそういう旅をたくさんしてるのを知ってるからだろうか。
自分では絶対に体験しないことなので読んでいていつも面白い。
しかし達成感も感じられなくなってしまうくらいになってしまってるのは下川さんが歳をとったんだなと感じられ、少し切ない。
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2019年8月読了。
過酷な旅の下川さん、今度は超長距離列車旅。
全5路線。
・インド 4,273キロ 4泊5日 ディブラガルからカンニャクマリへ
・中国 4,980キロ 2泊3日 広州からラサへ
・ロシア 9,259キロ 6泊7日 ウラジオストクからモスクワへ
・カナダ 4,466キロ 4泊5日 バンクーバーからトロントへ
・アメリカ4,390キロ 3泊4日 シカゴからロサンゼルスへ
いずれの旅もスゴいなあとは思うけど、「自分も是非同じルートで旅してみたい!」と思わせないのが下川さんの特徴(僕にとってはという意味ですが)。
車内でシャワーがないロシアの旅とか、
隣に寝てる人と肌が触れ合うようなインドの旅とか、
休みの日に敢えてチャレンジしたいかと言われるとちょっとね、という感じ。
そう言いながら最近流行りの国内高級寝台列車はあまり関心しない。というか寝台列車に求めていることって「なんかちょっと貧しい感じ」であって「金と暇に任せた出来上がったオジサン旅行」はちょっと違うんだよな。
82ページ
西寧を出て徐々に高度が上がっていく中の車窓から星空を見ながら白酒をストレートで飲むシーン。
「夜行寝台は最高のバーだと思っている」
なるほどそうだと思う。
ちなみに寝台列車の旅は今まで2回しか経験がない。
・北斗星(上野→札幌):B寝台の「秘密基地」感。
・サンライズ瀬戸(岡山→東京):走る東横イン。
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面白かった。著者の文章は下手だとか不平不満ばかりだというレビューもあったが、そんなことはなく、旅の雰囲気を十分に伝えてくれる。たしかに、いくらバックパッカーの元祖と言われたとしても、還暦の身で超長距離列車の貧乏旅行というのはきついだろうし、場合によってはグチも出るだろうが、旅行作家の意地なのか、これが生業と割り切っているのか、見るべきものをしっかり見て読者に伝えてくれている。
今回は、インド、ロシア、中国、カナダ、米国の5つの代表的長距離列車に乗っているが、前半3つがやはり面白い。北米でも、その地ならではの事情が見えるのだが、何となく観光列車のような感じで、その点、アジア・ユーラシアのものはもっと生活感がある。特に、食べ物が、その土地ならではの感じがする。
下川作品を読むのがこれが初めてだったが、ほかの著作も読んでみたくなった。
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・元祖バックパッカーの著者だからか、インドの章が一番生き生きとしてるように感じた。車内の密度や香辛料の香りが伝わってきた。ビザ代を払うための両替でビザがないから両替できない堂々巡りがおかしかった。
・インドやロシアといった輸送手段としての鉄道の方が食べ物が美味しそう。ロシアの松ヤニ風味ガムを食べてみたい。一方、展望席のあるカナダ、アメリカの食事はなかなか辛そう。
・飛行機と車の国アメリカだが、肥満で鉄道を使うしかない人も一定数いる。
・リクライニングでなく、二席分使って“腰を伸ばしたい”著者のこだわりに笑った。
・途中に挟まれる写真が抜群に良い。阿部カメラマンお疲れ様でした。
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宮脇氏以外の鉄道紀行文が読みたくて本書を購入。著者が元祖バックパッカーだったということは管見にして知らず。世界には日本では想像できない長距離列車があった。インドの乗車率は酷い。一つの寝台に2人を寝せるだけではなく、通路にも隙間なく人が寝ている。取材ではなく苦行だ。中国は、服務員の厳しい管理に悩まされるが、チベットへ近づく時の星空列車は体験してみたい。ロシア・シベリア鉄道が、本書の中では鉄道旅を満喫できていた感じだ。カナダ、アメリカは、本書を読むと座席車での旅は厳しいのが分かる。還暦を過ぎた著者、スゴイ!
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「裏国境~」「ユーラシア大陸~」の長距離列車の本を読んだのでこちらも。
こちらは世界の各国の長距離列車に始発駅から終点駅まで一番安い席で乗るという。
無茶も良いところな一冊。
インドの列車が過酷すぎて強烈だった。
カナダやアメリカは貨物を運ぶための線路になり、観光列車化している長距離客車はなんとか運行しているけれど風前の灯火なあたりが日本と状況が似ている。
けれどアメリカの場合は貧富の問題や健康問題(肥満のため飛行機のシートに座れない人がいる)という側面もあり状況に違いがあるところが興味深い。