電子書籍
人外
著者 松浦 寿輝
第72回野間文芸賞受賞作。神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切...
人外
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
人外
商品説明
第72回野間文芸賞受賞作。神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?世界のへりをめぐるよるべない魂の旅を描く傑作小説。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
独特
2019/07/28 18:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中に複数の自我のようなものがありながら一つの個体、自我でもある人外の旅が描かれる。世界の様子も基本的には人外の主観からしか描かれず、人外の旅とその目的との関係が(人外が旅の途中で獲得していく)様々なコトバで綴られていく。わからない部分を残しつつきれいにまとまり、全体として独特の円環のような構造を持っていたなという印象