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電子書籍
【期間限定価格】ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実
著者 望月 優大
日本はすでに「移民国家」だ。この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加し、永住権を持つ外国人も100万人を突破した。2019年春からは外国人労働...
【期間限定価格】ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実
03/31まで通常880円
税込 616 円 5ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書)
商品説明
日本はすでに「移民国家」だ。この30年間で在日外国人の数は94万人から263万人へと約3倍に増加し、永住権を持つ外国人も100万人を突破した。2019年春からは外国人労働者の受け入れがさらに拡大されることも決まっている。私たちは「平成」の時代に起きたこの地殻変動を正しく認識できているだろうか? いま必要なのは、この「遅れてきた移民国家」の簡単な見取り図だ。「日本」はどこから来てどこに向かうのか?
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紙の本
極東という究極の混血文化を知らずにいること
2021/08/07 08:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
本音と建前。知らず知らずのうちに私たちの深層に刷り込まれている文化なのか悪習なのか。臭いものに蓋、ねた子を起こすな、知らないまま過ごすこともできるのだろうが、そろそろ知るべきだ。
併せて、私たちの祖先たちが移民となり棄民となった事実も知るべきだろう。
私たちの住む日本列島は極東とも言われるが、究極のミックスルーツのるつぼでもあることを、今一度知るべきだ。遺伝子学的にも文化的にも。
電子書籍
知らないことばかり
2021/06/30 19:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
260万人以上の外国人がいるとは、全く知りませんでした。そして、日本の入管制度や、在日外国人の問題点……。確かに中国人や韓国人がたくさんいるのは、知っていましたが、その多くは、戦前移住の子孫等でなく、ここ数十年の……とは。
紙の本
日本人の穢れ文化の一端かな?
2019/06/14 14:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
■ナショナルとグローバル
日本の外国人比率:1.7%(260万人)
2018年入管法改正
永住者を増やさず、出稼ぎ労働者を増やしたい(ローテーション政策)
移民受け入れの力学
経済力学 企業や産業の必要性「労働者」
民族力学 民族同士のつながり「同胞」
人権力学 家族呼び寄せや難民「人間」
経済はグローバルに発展し、民族はナショナリズムに起因する
政府は、頑なに移民政策ではないと主張する
■移民の実像
出身国別上位5ヶ国
・中国 28%
・韓国 17%
・ベトナム 11%
・フィリピン 10%
・ブラジル 8% 小計 74%
在留資格
・身分・地位(55%)
永住者, 日本人配偶者,永住者配偶者,定住者,特別永住者
・専門・技術(13%)
教授,経営 管理,教育,技術 国際業務,技能,転勤 他全15分類
・留学(12%)
・技能実習(11%)
・家族滞在( 7%)
永住移民 109万人(永住許可者)
非永住移民 155万人(上記以外)
移民背景国民 131万人(帰化、国際児)
■いわゆる単純労働者たち
外国人労働者 146万人
政府政策は、専門的・技術的分野の外国人の積極受入れ(フロントドア)
現実は、いわゆる単純労働者を受け入れてきた(サイドドア:非就労目的在留資格)
単純労働とは、低賃金で、重労働・肉体労働で、不安定な雇用で、専門性の低い労働のこと
単純労働者の背後には、非正規雇用の日本人と外国人が共存・増加し、安価で不安定な労働者達の世界が広がっている
■技能実習生
ベトナム13万人、中国7万人他合計28.5万人
サイドドアからの紛れもなく中小零細企業への労働力の供給制度として機能
・国内外のブローカーの存在
・実習生の多額の借金
・職場移動の自由がない
・様々な意味で孤立
実習生の失踪要因
・低賃金
・終了後の就労希望
・指導の厳しさ、暴力、帰国の強制
■非正規滞在者と外国人の権利
超過滞在者
ピーク時(1993年)30万人が、現在(2018年)6万人で推移
入管施設収容者
対象者は入管により退去強制と認定された外国人で、行政措置の前段階
退去強制命令が出た外国人の90%は、自費で帰国する
残り、帰るに帰れない、日本を離れられない人々が過酷な収容所にいる
現在、自国民には国家が人権を保証するシステムが想定されている
国境を超えた人々の移動が長期的・恒常的である時、自国民と外国人の区別と権利付与については、正解のない政治的問題となる
■特定技能の新設
人手不足の産業分野へ外国人労働者を受け入れるため
特定技能は「就労」を目的とした在留資格であり、フロントドアから受け入れる性格のもの
一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人材を幅広く受け入れていく仕組みを構築する
特定技能1号 上限5年
特定技能2号 更新回数上限無し
特定技能で受け入れる分野
生産性向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお人材確保が困難な産業上の分野
1号 全14分野・最大345,150人
介護、外食、建設 など
2号 建設、造船・舶用工業や農業、漁業
技能実習と特定技能1号は、就労資格に当たらない旨のガイドラインが策定されるなど、永住権獲得のハードルは高い
■ふたつの日本
日本語が不自由なだけで、その恐怖から病院に行くことを避ける外国人がいる
ある人間がある社会の中で生きていく
一人ひとりに権利がある、人権があるという建前だけでは、その権利が現実の中に姿を表すことはない
何らかの社会的支えがあって初めて権利という約束が現実に変わるのである