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「親日派」朝鮮人 消された歴史
著者 拳骨拓史
誇りを胸に戦場に赴き、特攻に散った朝鮮人たち――。韓国・北朝鮮が戦後、「売国奴」として抹殺した人々の感動の秘話。戦前、実は満洲事変をきっかけに、多くの朝鮮人の心情は「反日...
「親日派」朝鮮人 消された歴史
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「親日派」朝鮮人消された歴史 終戦までの誇り高き日韓友情の真実 (PHP新書)
商品説明
誇りを胸に戦場に赴き、特攻に散った朝鮮人たち――。韓国・北朝鮮が戦後、「売国奴」として抹殺した人々の感動の秘話。戦前、実は満洲事変をきっかけに、多くの朝鮮人の心情は「反日」から「親日」へと転じていた。満洲の地で中国人から迫害されていた朝鮮人たちのために日本人が立ちあがり、朝鮮人を守り抜いたからである。また、戦争中には「朝鮮人も、兵士にしてほしい」と徴兵を求める声も高まった。朝鮮人の多くは、日本人が当然の責務として果たしている「兵役」を自分たちが担えないのは「差別」だと感じていたのだ。さらに、朝鮮と日本の未来を信じ、特攻隊として散華した朝鮮人兵士たちもいた。彼らは、「僕は選ばれて日本陸軍で将校になったのですよ。もし僕が逃げたら、やっぱり朝鮮の奴らは卑怯者だと、朝鮮全体が馬鹿にされるのです。僕は日本陸軍で朝鮮を代表しているのです。僕は日本人になりきって日本のために死のうとしているのではありません。その暁に我々の武勲を認めさせて独立にもってゆくことなのです。大東亜共栄圏として、ビルマ、インドネシア、朝鮮、みな独立の道があるはずです」と語り、誇りを胸に出撃していった。だが、そのような人々を、戦後の韓国と北朝鮮は「親日派=売国奴」として弾圧した。多くの人々が殺害さえされたのである。そしていまなお、慰霊碑・顕彰碑さえ建てられない事態が続いている。人々は、いかなる想いを胸に生き抜こうとしたのか。その歴史の真実を真正面から見つめなければ、真の友好が生まれるはずもない。さらにいえば、尊い生命を捧げた方々を顕彰するどころか冒涜するのは言語道断であろう。まさにいまこそ知っておくべき、真の友誼と感動の秘話を満載した意欲作。 【目次より】●第1章 戦前、多くの朝鮮人たちは反日から親日に転じていた ●第2章 朝鮮人特攻隊とその思い ●第3章 靖国神社に祀られた朝鮮人 ●第4章 日本を支えた朝鮮人 ●第5章 終戦と反日のはじまり
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紙の本
膨大な参考文献
2019/02/22 12:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本屋 太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
序文に、親日派とは韓国では売国奴と同義であるが、日本人に理解を促すために、あえて親日派韓国人という呼称をつかうと述べて始まり、日韓の複雑な胸中をのぞかせている。
参考文献は文末に百数十冊挙げており、文中に挙げたものは含めていないという。恐らく、含めれば200冊を超える参考資料になるだろう(右派、左派問わず文献にあたっている)
李承晩発足当初、親日派は登用されなかったが、政権運営が苦しくなると登用され始め、韓国の基礎をつくったなど、親日派がうけた苦難が書かれている。
一方の北朝鮮については、当初は親日派登用し、政権の安定を図ったことを指摘しているが、その後の粛清などはサラリとして物足りない。
著者の意図としては、親日派朝鮮人(転向含む)にスポットをあてることで、現在の日韓関係を改善しようという意図であり、知らない話も多くあり楽しく読むことができた。(映画「金子文子と朴烈」が注目されているなか、皇太子殿下暗殺計画事件を起こした朴烈が転向するなど)
また日韓断交が叫ばれるなか、なぜ日韓関係が必要か、嫌韓派と親韓派がいがみ合う現状に憤りをしめす著者の主張に共感を感じた。
紙の本
「親日派」とは韓国では蔑称でしょう?
2019/02/18 22:13
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主要参考文献(というより種本の一つ)の題名が林鍾國の「親日派」であるように、韓国では「親日派」という言葉は韓国併合時や戦時下などに日本に協力した韓国人を指す蔑称だから、こういう書名を鉤括弧つきでも使わない方がいいと思うが、それは著者の意向なのだろう。
一読すれば分かるように「親日派」だけでなく、飯尾憲士の「開聞岳」や著者の師匠のはずの名越二荒乃助の「日韓共鳴二千年史」などを下敷きにして書いている。
特に洪思翊中将については山本七平の「洪思翊中将の処刑」を主に、それに「日韓共鳴二千年史」の記述を引き写しているのに引用元は書かずに地の文で書いている。「朝鮮人に不都合な半島の歴史」ならぬ「拳骨拓史に不都合な文章の書き方」だ。
林鍾國の「親日派」には李承晩の第一共和国時代に在任した閣僚の「親日歴」を書いた章があるのに、大韓民国建国直後の反民特委などの記述が今の韓国の「親日派叩き」と混同して書いている。少しでも韓国現代史に関わった人々の経歴を調べれば分かるように、韓国国軍には日本陸士、「満洲帝国」軍官学校、学徒出陣組、そして志願兵出身者達が将官になって、朝鮮人の特高が日本人がいなくなった警察幹部に横滑りした事、高文出身者等がそのまま出世していった事も知らないので「親日派」の記述が理解出来ないのだろう。
著者は北朝鮮では崔承喜のような人物を重用した事で「親日派」を追い落とさなかったような事を書いているが、それは文化人には言えても北朝鮮の要職に就いた人々については知らないのだろう。所謂「嫌鮮流」の類の本は韓国憎しのあまり、金正日が登場する以前の北朝鮮の歴史に疎い事もあって、この本も4・3や麗水・順天事件についての記述でも南労党が「反動分子」を殺した事や「白色テロ」の当事者の西北青年団が北朝鮮臨時人民委員会とソ連軍政府によって土地や財産を奪われて、生きるが為に越南した人達だという事は触れていない。
「何かにつけ朝鮮人は悪いと決めつけてしまうのはじつになさけない。たまたま労務者として渡ってきたごく一部の人々の非常識なことだけがめだって、それが朝鮮人だという固定概念をつくりあげてしまう」(李方子「流れのままに」109頁)
さすがに加藤康男の本のようなトンデモは否定しているにしても、関東大震災の際に英親王が「いいようのない悲しみと憤りに声をふるわせておられました」事を著者は読んでいないのか?