プニプニとサラサラ ―あるいは模型部屋の少年と少女における表面張力と毛細管現象―（２）

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：求道半　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

祖母が所有していたビルの一室にある模型店は、見目麗しい少女の顧客が多く、その経営に携わる更科匠海の周囲では、接着剤や塗料等の刺激臭に混じって、汗や石鹸の香が漂う。
　しかし、第一巻の後半から登場したリタの身体からは、硝煙に塗れた男の臭いと土臭さを、錯覚であるにせよ、匠海は嗅ぎ取るかもしれない。
　リタは偉大な同志である。
　リタが頻繁にサラシナ模型店に現れるので、文夏の模型教室は匠海だけの憩いの場ではなくなり、経営者や販売員と顧客が交流するサロンへと変容する。
　第二巻では新たに登場する人物が二人いて、匠海の妹のほのかも店に顔を出す機会が増えるので、店内に多くの人がいる事により、文夏に模型作りのコツを丁寧に教わりつつ、店内で作業する匠海の集中力が阻害されないか、と不安になる読者もいるかもしれないが、リタの言動は、文夏の説明を横道に逸らす内容ではないので、匠海の作業に支障を来たす事はない。
　また、リタよりも文夏との付き合いが長い恵愛も第一巻から登場して、匠海の行動を監視し、三人が三脚のように匠海を支えているので、匠海の模型の製作の腕前は、着実に、向上する。
　本作は、艦船模型の制作方法を、作者が間接的に読者に伝授する内容であり、紙幅の関係で作中で扱われるキットの種類と数は限られるので、匠海が完成させた事があるのは大日本帝国海軍の連合艦隊の末端の数隻の艦船のみである。しかし、リタと文夏の嗜好は帝政ロシアからソ連時代までの戦車や軍艦を網羅しており、それらについての話題や文夏と匠海との恋模様が作中で語られる事により、艦船模型には興味が無い読者でも、本作を楽しめる筈である。
　第二巻でもプルンプルンの文夏と恵愛の裸は見られるのだが、二人の乳首はおろか、ツルツルのリタの水着姿すらも拝めず、ドイツ第三帝国の威光も大英帝国の栄光も等閑視されているのは、重大な事案だと言えるかもしれない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：氷狼　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

模型作りの続き。
匠海くん、文夏ちゃん、恵愛ちゃん、リタちゃんに囲まれ、塗装編、合わせ目消し編がスタート。

何故かコスプレやらダイエットスーツやら...そして、文夏ちゃんは胸と汗を匠海くんに捧げることに...何で？
恵愛ちゃんはスレンダーな...いつの間に黒タイツ？

新キャラも２名登場。
黒タイツショート眼鏡の米沢さんと巨なお姉さん静香さん。
それぞれ誰の関係者かは...

リタちゃんは模型作りではなく撮影に移行し始めた？
そのお陰で匠海くんは...

お風呂を始めとして色々なハプニングがあり、定番は恵愛ちゃんの見るなーー！か？

雪風を作り始めた匠海くん、次の手番は？
初心者には参考になるノウハウが詰まっている。