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一作目の「アイムトラベリング・アローン」の後に起こった事件。
登場人物にまだ、思い入れがあったから読めたが、前作ほどの興奮が感じられない。
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オスロ警察殺人捜査課特別班シリーズの2作目。1作目の「アイム・トラベリング・アローン」では主人公ミアの葛藤を軸に、1冊を通して大きな事件が解決されていったけど、今作ではそれに加えて殺人捜査課特別班というチームの中に微妙なすきま風が吹く。
抜群の連携力で事件を解決していたように見えたチーム内に微妙な歪みができ始めると、味方であるはずのチーム内でも腹の探り合いのような雰囲気が出てきてしまう……そんな微妙な関係性が、よく描かれていた。
このシリーズのいいところは、登場人物みんなのキャラクターがきちんと確立されていて、それぞれの良いところを活かしてストーリーの中で活躍しているところ。映像化されても十分面白そうだと思う。
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ブクログからのプレゼント応募に当選していただきました。
ありがとうございます。
あらすじ
前回の事件から半年後。ミアはまだ精神的に不安定。少女の遺体が発見される。敷き詰められた羽の上で何かの儀式のようだ。しかも動物の餌を食べさせられ、極度に痩せていたらしい。もともと青少年保護施設から姿を消していたが、園長の女性が捜索願いを取り消していた。続いて少女の映像が発見される。それは同時中継で動物のように車のなかで運動させられる様子だった。
同じ頃、刑事ムンクの娘ミリアムは夫と娘がいるものの、別の男性に思いを寄せていた。また、チームの刑事カリーは看護師の妻と仲違い。原因は賭け事。
園長とその兄・スーパーの経営者にはつらい子ども時代の過去があったことがわかる。それもフクロウに関係していることだったが、兄にはアリバイがあった。ムンクは職員でもない、過去に在籍していた男性に目をつけるが、そのときミリアムが次の犠牲者に選ばれていた。
やっぱりこの作品はバランスがいいな。スリルと登場人物たちの。ムンクやカリーの、いい年した大人たちが、家族のことでギスギスした感じとか、北欧ミステリーらしいところもあり。ミアは相変わらず大量の薬と酒を飲みながらしぶとく生きて、すごい勢いで事件を追いかけている。
最後、ムンクの娘が被害にあってしまうのは残念だったけど、それが後のシリーズにもつながってくるのだろう。メンバーが適度にトラブルを抱えながらしっかり仕事するところが好きだ。次も楽しみ。
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コミックや劇画ばりの面白さ。でも、あまり面白すぎるストーリーは、かえって逆効果を招くことがある。偶然性に頼り過ぎることで、必然性が薄くなることだってある。面白くしようと工夫を凝らせば凝らすほど、実は物語はあり得ない方向へ向かい、可能性の薄い道筋を辿り始め、やがて真実味や現実性から逃げてゆく。
面白さと、作品の現実的重さとは、互いに牽制し合うものだと思う。そのバランスを危ういところで取りながら、サムエル・ビョルクは、シリーズを進めてゆかねばならない。面白くなくては読まれない。面白過ぎると現実味が薄れるので、これまた与太話扱いされ読まれない。しかし今のところ、本書はオランダの書評サイトで最優秀スリラー賞受賞や自国ノルウェイ国内でも書店対象ノミネートなど、社会的評価を受けている。際どいところで踏みとどまりつつ、なおかつ面白いという分岐点でバランスを取っているのだ。
本書は前作で派手な花火を打ち上げた警察シリーズ第二弾。前作を継承して、奇妙な死体を用意したセンセーショナルな殺人事件。前作よりも数歩踏み込んできた感のある刑事たちそれぞれに課せられた現時点のサブストーリー。新人が入隊し、レギュラーが去ってゆく気配を見せたり、シリーズならではのロングスパンでの物語の方もおそろかにせず、またもや凝りに凝ったプロットと、独特のハイ・テンポ感で、前作を凌ぐタイトさを見せつつ事件は疾走し、個性的なキャラクター群像も見せてくる。
思わせぶりな人物や、奇妙な自白など、ミスリードの仕掛けが多く、生真面目な読者にはこの辺りはまた批判の礫にさらされそうだ。同時に伏線も多く用意され、謎解きの魅力や、自殺願望の癒えないヒロイン、ミアのスリリングな日常生活に変化球が投げられつつあるのを感じる。
そして前作で孫娘が狙われたムンクは、またも家族の一員を試練に巻き込む運命に翻弄されるが、チーム力で救い合うストーリーの流れはいささかも緩まず、誰もが独りで生きているのではない、誰もが誰かに救済され、そして救済し続けている、という社会のポイントを抑えているゆえに、陰惨な事件や病的な憎悪に対比される友情や家族愛もまたフューチャーされるのだ。
本書は、気になるラストシーンで締め括られる。次作への助走路が用意され、シリーズとしての期待感も抱かさせる。意味深なエンディングだ。
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前作同様、ブクログから頂いた本。
前作の「I'm traveling alone」もなかなか衝撃的だったけど
こちらもなかなか衝撃的。
ラストまで本当に分からん、なんも分からんからこその
忍び寄る影が怖い
あとやっぱり舞台が欧州(ノルウェー)なので暗い雰囲気
サスペンスが過ぎる!
次作は買おうと思う。
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サムエル・ビョルク『オスロ警察殺人捜査課特別班 フクロウの囁き』ディスカヴァー文庫。
第2作も600ページのボリュームながら、最後まで退屈することなく、非常に面白い。奇怪な事件とそれを捜査する個性的なオスロ警察殺人課特別班の面々。
前作に描かれた連続誘拐殺人事件から半年、女性捜査官ミア・クリューゲルは再び休職し、アルコールとドラックにまみれた苦悩の日々を過ごしていた。そして、新たに発生した奇怪な殺人事件……ミアは復帰し、ムンクと共に奇怪な殺人事件の深淵に足を踏み入れる。
本国ではシリーズ第3作まで上梓されているようだ。
本体価格1,500円
★★★★★
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シリーズ第2作。前作のほぼ同じメンバーで新たな殺人事件の捜査に当たる。色々な角度からのアプローチで、読者も的を絞るのが難しい。結末近くになって急展開し、そう言うことだったのかと最後は納得する。読者が途中どんなに推理しても、この結論には達しないだろう。だからと言って面白くないわけではなく、やはりページターナーだ。これも文庫本で600ページを超えるが、3日で読了した。それにしても、最初から最後まで酔っぱらいやジャンキー、寝不足で朦朧としている捜査員の場面が連続するので、北欧の警察はどうなっているのかと思わざるを得ない。ややネタバレになるかもしれないが、捜査主任の娘でいい年をした子持ちの女が犯罪関係者に一目惚れするなど、少々違和感を禁じ得ない面もある。「あとがき」によると、既に第3作が出ているとのこと。期待したい。
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うーん… とても楽しみに読み始めたのだけれど、精神が崩壊したカルト的な犯人だったり、最終的に近親者がターゲットになったりと、前作と少し似すぎている気がした。そして、一番気になったのは、警察官としての彼らの仕事の詰めの甘さというか緩さ。「そこ手がかりなんじゃないの?」というところを詰めていかなかったり、「なんでまた危険かもしれない場所に一人でノコノコ行っちゃうの?しかもどこに行くとも誰にも言わないで?」というスタンドプレーだったり、電話は基本何回もかけ続けないとお互い繋がらないし、みんながバラバラに好き勝手に、偶然と勘で動いている。緻密に一つ一つの手がかりを潰して犯人にたどりついていく知的カタルシスみたいなものはあまり感じられなかった。読んでいて、普段ヨーロッパの人と仕事をしていて感じる、表面的にはやってる風・出来る風だけど、実は全然できてないよね!という苛立ちを感じてしまった。
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オスロ警察殺人捜査課特別班第二弾。
ミア刑事、いや暫定刑事かな?はいまだに本調子ではない様子。
飾られたような少女の死体が発見される。
しかも少女には酷い扱いを受けたような跡が。
特別班の中でもいろいろ問題が。
カリーは賭博に金をつぎ込み、酒浸りになりかけ、
キムは結婚して田舎へ異動、
ガーブリエルは昔の友達が接触してきて疑われることに。
前作に引き続きムンク班長の家族が巻き込まれるが、
ちょっと娘のミリアムは軽率だったとはいえ可哀想。
何に、とははっきり言えないけど、ちょっと期待外れだった。
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敷き詰められた羽根の上に横たわる少女の裸の死体。口には白いユリの花が押し込まれ、周囲には蠟燭が五芒星の形に並べられていた。しかも、少女は死ぬ前におぞましい虐待を受けていたことがわかる。
困難な状況の中、捜査を進めるムンクとミアだったが、やがて彼ら自身の周囲にも何者かの暗い影が忍び寄る。
世界各国でベストセラー、オスロ警察殺人捜査課特別班シリーズ待望の第2弾!
(あらすじより)
シリーズ物は連続で読まないほうがいいな、と思う常日頃。
でも、面白いと読んじゃうよねー
次は読み進まなそうな本が待っているのでちょっと憂鬱。
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面白かった。が、班のみんなの(特にミアとムンクの)個人的な鬱々感が少し邪魔かなー。また、標的が家族に向くのも今回で最後にして欲しい。最後はずるい気が・・
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今回も登場人物が多いです(^_^;)
犯人は予想してなかった人なので驚きました。
前作から半年後が舞台です。
ミアは職場復帰できてません、療養中です。しかしまたもや起こった異常な殺人事件で復帰(こっそりと)します。
自殺願望が強く、前作の最後で前向きな感じで終わってたんですが、また元通りです。
なんだかな・・・。主人公なのに成長が見られません。ずっとこんな感じだったらちょっとうんざりしちゃうかも。
ミアは幼い頃から一目で人の考えを見抜くことができるそうなんですが、その特性があまりいかされていません、なんだったらちょっと鈍くないかな? と思う事多数。
カリスマ性のある刑事らしいんですが、ただ美人なだけでは・・・・?
今は後ろ向きなのとアル中と薬漬けなので感が鈍ってるだけなのかもしれません。
続編もあるみたいなので、いい方向に変わっていってくれればいいですね。
それはそうと刑事ものあるあるでしょうが無いかもしれませんが、なぜか怪しい場所に一人で行って犯人に捕まるってパターンは流石に飽きました(笑)
前作同様怪しい人がゴロゴロ出てきますが、頭のおかしな人が多すぎる。
そして今回もまたムンクの娘のミリアムが事件に巻き込まれます、猟奇殺人事件なのに半年で2回も!
ちょっと多すぎるというか・・・・えっまたこの人なの??? と思ってしまいました。
前作ではムンクとの長年のわだかまりもとけてなかなかいい親子関係を気づけた感じで印象がよかったのですが、今作でガクッと私の中での評価が落ちました、ガタ落ちです。
家族より男って・・・・一応葛藤はしていますが、受け付けない。今作の役割は別にミリアムでなくても良かったんじゃないでしょうか。それとものちのち何か意味があるんですかね?
布石がいろいろばらまかれてますが、回収されてないこともあるし、続刊に期待ですね。
前作で私のお気に入りだった兄弟のその後がちょろっと書かれてます。ほっこり。
マイナスなことばかり書いてしまいましたが、お話自体は面白いです、ただ前作と似通ったところがあるためやや新鮮味に掛けます。
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オスロ警察殺人捜査課特別版、第2弾。
一作目がとても面白かったので期待したけど、イッキに新鮮味が失せました。
続けて読んだのがいけなかったのか・・・
一作目と同じように色んな登場人物の背景が盛り込まれているのですが、これは誰の子供時代?と少し混乱するところもあり。
そしてムンクの身内巻き込まれ過ぎ問題。え、またムンクさんとこの!?って。オスロってそんなに人口少なかったっけ。
犯罪の内容が邪悪すぎるから(私には思いつかない!)そこで★1つ増やしました。
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最後に詰め込みすぎな気がします、、でも最初から面白い!内容がよくわからないというわけではないですが、エピローグがもっと欲しいなと思ってしまいます。
続きが出ているようなので、翻訳されるのが楽しみです。
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読みやすく、内容も面白かった。どんどん引き込まれるように読み進めた。ただ最後の終わり方が、えっ?えっ?えっ?という感じで、展開スピードについていけなかった。あっけなかった感じ。
他の作品も是非読んでみたい