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電子書籍
蜜蜂と遠雷(上)
著者 恩田陸
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄...
蜜蜂と遠雷(上)
蜜蜂と遠雷 上 (幻冬舎文庫)
商品説明
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。
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紙の本
長くて吐き気がする。クラシック好きなら面白い。
2023/10/25 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるでフィボナッチ数列のような構成だ。
冬芸社なので、ほんとに作家が自由に書いている。
だからこそ表現が自由であり、理解が難しいと思う部分がある。
そんな事を、半分ぐらい読んだ辺りから思うようになったが
続きが読みたいと思わせるぐらい、引き込まれた。
これだけの力作。作者に脱帽
紙の本
ピアノコンクールを舞台
2023/05/31 21:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。クラシック音楽が好きじゃなくても楽しめます。ピアノが好きならもっと楽しいと思いました。
紙の本
聴いてみたくなった
2023/05/15 16:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はピアノコンクール。若きコンテスタントたちの長い勝負の時。
いや、ピアノは徒競走のように競うわけではないから勝負ではなく、
いかに自分を高めて自分のベストを尽くすか。
そしてその中で何を思うか。
下巻も楽しみです。
紙の本
音楽を文字で表現する凄み
2023/04/24 19:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノコンクールに出場する4人の天才ピアニスト。この4人みんな性格もよく、特徴的で応援したくなります。音楽を扱っていて、文字だけでこれだけ4人の表現の違いを描き表すことができる著者の技量に凄さを感じました。一方で、ピアノの音だけでこんないろんな世界を感じれるものなのか、音楽音痴の私には、そこは理解できませんでした。一次予選の発表でこの感動。最終になれば、どんなことになるのか、下巻に期待です!
電子書籍
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。 登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
2022/12/17 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノとは、音楽とは、こんなにも身近で、素晴らしいものだったのか!
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。
登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
芳ヶ江国際ピアノコンクールにエントリーした4人のピアニストを通して、熱く激しい物語が繰り広げられる。
「彼は『ギフト』だ。恐らくは、天から我々への。だが、勘違いしてはいけない。試されているのは彼ではなく、私であり、審査員の皆さんなのだ」(ユウジ・フォン・ホフマン)
天真爛漫に自在に音を掴み、奏でる風間塵(かざま・じん)16歳。
彼のピアノへの評価は、絶賛と非難に真っ二つに割れる。
かつての天才少女 栄伝亜夜。
20歳になった彼女は、新しい出会いを経てこの舞台に戻ってきた。
「君はスターだ。華がある。オーラもある。持って生まれた素晴らしい音楽性がある。しかも、強靱で寛容な精神力もある」(ナサニエル・シルヴァーバーグ)
フランス人の物理学者の父と、日系三世ペルー人で原子力研究者の母を持つマサル・カルロス・レヴィ・アナトール19歳。
マサルは亜夜と電撃的な再会をこのコンクールで果たす。
楽器店勤務の会社員 高島明石28歳。
仕事を抱え、所帯を持ちながら、今一度夢に向かい合い、勝ち上がってきた。
一つの舞台の中で、たくさんの人生が交錯し、葛藤が渦巻き、情熱が弾けあう。
難しいことなどわからなくても良い。
音に触れ、文章に親しみ、心から感動する。それだけでいい。
芸術は庶民のために。
人と人を結ぶ文化の結晶。
電子書籍
読書という音楽
2022/10/18 19:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koffie - この投稿者のレビュー一覧を見る
見事な表現力で音の世界へ連れ出してくれます。その意味では、素晴らしい読書体験ができます。
ただ、内容的には浅いので(少々マンガっぽい)、それにガッカリする読者はいるかも。
内容が浅い分、グイグイ読めるので、気分転換などには最適です。
紙の本
芸術は庶民のために。 人と人を結ぶ文化の結晶。
2021/10/15 09:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノとは、音楽とは、こんなにも身近で、素晴らしいものだったのか!
小説の行間から、美しい音色が聞こえてくる。
登場人物の喜怒哀楽が、我が事のように胸に迫ってくる。
芳ヶ江国際ピアノコンクールにエントリーした4人のピアニストを通して、熱く激しい物語が繰り広げられる。
一つの舞台の中で、たくさんの人生が交錯し、葛藤が渦巻き、情熱が弾けあう。
難しいことなどわからなくても良い。
音に触れ、文章に親しみ、心から感動する。それだけでいい。
芸術は庶民のために。
人と人を結ぶ文化の結晶。
紙の本
「音楽が大きい」
2021/09/14 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「音楽が大きい」、最初はぴんと来なかったこの言葉が理解できるようになって俄然この物語が面白くなった。
マサルも亜矢も、そして塵も口よりもずっとピアノのほうが雄弁。むしろ音楽で語りたいのだ。
下巻で彼らが音楽で何を伝えてくれるのか、楽しみ。
電子書籍
日常の調べすら物語の一部になる
2021/07/18 00:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hatonohi - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になった作品だし…とりあえず、と、ぼんやり読み始めた。
何日かかけて、のんびり読書を楽しむつもりだった。
が、この作品はそれを許してくれない。
決して少なくない登場人物も、みな個性的に、そして愛おしく感じる。
頭の中に聞こえない筈の音楽が聞こえる。
ふと日常に戻ると、身体が無意識に秒針でリズムを取っていて、短くない読書生活でも始めての事におののいた。
上巻を読み始めたその日、息をするように下巻も手に入れました。
紙の本
蜜蜂と遠雷 上
2021/04/20 07:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノを奏でながら描いていく風景
心で感じる風の匂いや温度
映像ではなく文章でこんなに情景を思い浮かべたこと
今までなかったかもしれません
初めて垣間見たピアノコンクールという未知の世界も興味深かったです
電子書籍
表現力が
2021/01/23 11:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽的センスのない私にも、空間が目に映るような、
そんな表現力で音楽を表してくれています。
下巻を読むのが楽しみです。
紙の本
馴染みのないアイテムだらけの物語を夢中で読む。
2020/09/29 23:27
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアニストが主人公、しかもあまりなじみのないクラシック。舞台は、彼らが競うピアノコンクール。面白く読めるんだろうか?と思いつつ、紐解き、あっという間に夢中になった。音楽を...聴いて楽しむものを「書く」ことで表現する。ハードルが高そうな試みはあっさり悠々飛び越えられ、いままで読んだことのない物語として結実。そして、エンターテインメントとしても秀逸で、先へ先へと興味が進む。上巻はコンクールの二次予選の途中だが、聞かなければならない楽曲リストが心の中にどんどん増えた。特に、課題曲である「春と修羅」を聴きたい。
紙の本
下巻を早く読もう
2020/08/10 13:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
完全に出遅れたが、これは傑作だなあ。直木賞と本屋大賞のW受賞も納得。なんだろう、別に悲しいシーンとか感動的なシーンじゃないのに、読んでてふいに涙が出てくる時がある。特に明石のシーンがやばい。歳をとって涙もろくなってはいるんだが、それとは違うような気がする。映画化したらしいが、これは難しいぞ。早く下巻を読まんと。どう着地するんだろう。普段の恩田さんなら予測がつかんが、今回は直木賞だからなあ。楽しみ。
電子書籍
引き込まれたぁ
2020/04/26 17:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽を通してお互いを認め合い、必然的に出会った4人の人生に、素敵だなぁ!!と感動しました。コンクールって言うとちょっと人間の裏や嫉妬とかありそうですが、全くなく!!
スッキリ気持ちよく読み切りました。
紙の本
文字から音が聞こえてくる、と話題の1冊
2020/02/13 23:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「文字から音が聞こえてくる」と話題になっていたが、なるほど確かに。私自身は音楽など小中学校の授業で触れただけで、ピアノなど弾いたことも無く作中に出てくる曲名はさっぱりひとつもわからない。それでも文字を追いかけている間に、弾き方の違いや、ピアノの音を通して現れてくるその為人が伝わってくる。音楽なんて自分にはとうに触れ合えぬものだと敬遠していた。しかしこの本はそんな人間にも音楽の世界の深遠さを教えてくれる。蜜蜂と遠雷。蜜蜂は音符?遠雷は遠くに聞こえる(と錯覚している)万雷の拍手のことだろうか。下巻に続く。