米朝ばなし 上方落語地図
著者 桂 米朝
親しまれ続けた落語の主人公ゆかりの場所100箇所あまりを、上方諸地に訪ね、その数々を名文で語った、笑いの巡礼記ーー。古典落語の世界は、庶民がその人生の哀歓を生きた社会であ...
米朝ばなし 上方落語地図
01/30まで通常946円
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商品説明
親しまれ続けた落語の主人公ゆかりの場所100箇所あまりを、上方諸地に訪ね、その数々を名文で語った、笑いの巡礼記ーー。古典落語の世界は、庶民がその人生の哀歓を生きた社会である。横町のきいやんや大家の娘(とう)さんの姿を、「三十石船」のくだった淀川、「野崎参り」の道筋からすくい出し、彼らの息吹きをよみがえらせる。軽妙な語り口で紡がれ、かえらぬ上方のいにしえが見事に活写される、「もうひとつの落語」がここにある。稀代の名人・桂米朝の昔語りがたっぷり。落語が好きでたまらない人にも、探訪記やエッセイを愛する人にも、かけがえのない一冊!
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キジも鳴かずば撃たれまいから、イカあげまで
2002/06/23 23:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:せいじろうず - この投稿者のレビュー一覧を見る
上方の古典落語に出てくる「場所」をキーワードにして、その場所の歴史をひも解くおもしろい本です。たとえば「キジも鳴かずば撃たれまい」という言葉の由来となった、淀川にかかる長柄橋の人柱のエピソードであるとか、地元の人だって(きっと)知らないですよね。さすがは米朝師匠ならではの無尽蔵とも思える知識で、意外な発見でいっぱいです。
関西一円、あらゆる場所の古くて新しい話で充ち満ちたこの本、関西に住んでいる人は親しみやすいしめちゃめちゃおもしろく読めるんではないでしょうか。
汲めども尽きぬ平易にして奥深い1冊
2015/07/29 23:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tadashikeene - この投稿者のレビュー一覧を見る
上方落語の有名演目の舞台を取り上げ、その土地のいわれと演目自体の解説を巧みに絡めた博識の筆者ならではの1冊。再開発で落語の時代はおろか執筆当時からも風景が変わったところが多いので随所に載った写真は貴重。事物の旧い呼び方の説明も織り込まれており、落語を聞くのが一層楽しくなる。温かい読後感をもたらす解説は司馬遼太郎氏。
本書を片手に上方探検
2015/09/30 17:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともとは1981年に毎日新聞出版から出されたもの。当時の新聞連載をまとめたこともあって、昭和五十年代の上方の姿が切り取られたような、セピア色の写真を見ているような本。落語好きにも、歴史好きにも、地理好きにもお勧めの一冊。
あたかも上方落語の「歌枕」ならぬ「噺枕」探訪記
2022/02/07 01:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の元は、上方落語にゆかりのある
土地土地についての雑感を、桂米朝氏が
記者に語った、毎日新聞の長期連載記事でした。
それをまとめた上で、氏が各章を増補し、
更に書き下ろした終章を追加したものです。
その土地を舞台にした噺の筋書きは勿論、
使われなくなった言葉や、失われた習慣などが
次から次に紹介されていて、読み進める手を
止めようがありません。
なお、電子書籍版には、司馬遼太郎による
解説はついておりませんので御注意を。
笑える近畿、伊勢の郷土史
2022/02/04 17:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典落語は、語り継がれなくなったら途絶えてしまう。復活に努力したのが人間国宝、桂米朝師匠。
近畿と伊勢の日本史並みの風景を落語に乗せて語ってくれたのがこの「米朝話」だ。
消えていく落語を、あらすじだけでも、と場所になぞらえてまとめてある。
大阪はさることながら、兵庫の廻船問屋、琵琶湖大津の女子衆とのおたわむれ、京都祇園に東大寺等々、
落語をまじえて時代を超えて、あちらこちらに旅をした気分になる本となっている。
落ち
2018/10/19 06:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語の名手が語る上方落語の名所めぐり。落語解説本は存在するが地理を交えたものは希少だ。判り易く親しみやすい良本。